「ディーラー車検って他と何が違うの?」
「料金はどれぐらいかかる?」
「メリット・デメリットを知りたい…」
上記のような疑問・お悩みをお持ちではありませんか?
ディーラー車検は、車を利用しているほとんどの方が利用する、もっともメジャーな車検サービスです。
ただ、費用が高いのは何となく分かるが、利用するメリット・デメリットなどがはっきりと分からない方も多いと思います。
そこで当記事では、以下について徹底的に解説していきます。
- ディーラー車検を利用するメリット・デメリット
- 車の重量別の費用相場
- 利用する際に抑えるべきポイント
さらに、ディーラー・他の業者の費用相場や特徴の比較も掲載しています。車検業者選びで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
ディーラー車検とは
そもそも、ディーラー車検はどんなサービスなのかを解説していきます。
ディーラー車検とは、メーカー系列のカーディーラー(販売店)が実施する車検のことで、メーカーの安全基準に従って点検・整備が行われます。
また、メーカー・車種に特化した知識を持つ整備士が整備を行うという特徴があります。
ディーラーが掲げている安全基準は、他の車検業者と比較してもかなり厳重なため、信頼性と安全性の面で特に優れています。
そのため、ディーラー車検は品質重視の方にはおすすめの車検サービスです。
ディーラー車検を利用するメリット
まずは、ディーラー車検を利用するメリットを確認していきましょう。
ディーラー車検には、他の車検業者にはない珍しいメリットがあるので、知っておいて損はないです。
主なメリットは以下の3つです。
- 整備後のサービスが充実している
- 代車が用意されている
- 引き取り納車を実施している場合がある
それぞれ順番に解説していきます。
整備後のサービスが充実している
ディーラー車検のアフターサービスは、数ある車検サービスの中でも特に充実しています。
例えば、整備後の不具合に対する無償の保証や、メーカー保証による不具合箇所の無料交換など多岐にわたります。
車検後はエンジンオイル交換無料(回数限定)・12か月点検の無料実施などの、車検後のメンテナンス面でも非常に魅力的なサービスが豊富に用意されています。
また、故障時のサポートが迅速かつ丁寧なため、万が一の事態でも車の修理を任せることができます。
上記のようなメリットはディーラーしか持っていないため、他の車検業者との大きな違いだと言えます。
代車が用意されている
ほとんどの場合、ディーラーでは車検時に代車の利用が可能です。
ディーラーではメーカー推奨の正確なメンテナンスを行うため、車検整備に2〜3日ほど時間をかけます。
本来であれば、その間は移動手段を失いますが、ディーラーはこの点を解消するために代車を用意しています。
代車のほとんどが軽自動車ですが、ユーザーからの要望があれば、大きいサイズ・グレードの車を利用することも可能です。
ただ、すべてのディーラーで代車のグレードが選べるわけではないので、選択可能かどうかは事前に確認をとる必要があります。
また、車検繁忙期の11月〜3月は代車の利用希望が集中するため、利用できない場合もあります。
代車利用を希望している方は、早めにお近くのディーラーに相談するようにしましょう。
引き取り納車を実施している場合がある
ディーラーでは引き取り納車サービスを実施しているケースがあります。
車を運転して来店するのが手間な方にとっては、とても大きなメリットと言えるのではないでしょうか。
ほとんどの場合が有料で、店舗によっては無料で行っているケースもあります。
ただ、すべてのディーラー店舗で実施しているわけではないので、利用希望の方は、対応可能か・料金がかかるのかどうかをしっかり確認するようにしましょう。
普段は実施していない店舗でも、やむを得ない理由で来店することが難しくなった場合は引き取り納車を実施してくれる可能性もあります。
詳細は近くのディーラーの公式サイトから確認するか、電話でスタッフに問い合わせて確認可能です。
ディーラー車検を利用するデメリット
上記のようなメリットがある反面、ディーラー車検の利用には下記のようなデメリットも存在します。
- 車検費用が高くなる傾向がある
- 車検整備に時間がかかる
- 自社工場で整備してくれない場合がある
それぞれ順番に解説していきます。
車検費用が高くなる傾向がある
ディーラー車検は料金が高額になりやすいです。
実際、ディーラー車検の基本料金は他の車検業者のものと比較しても、かなり高額といえます。
以下は、ディーラー・各民間車検業者の基本料金の相場比較です。
車両重量/業者分類 |
ディーラー |
車検専門店 |
ガソリンスタンド |
カー用品店 |
中古車販売店 |
---|---|---|---|---|---|
軽自動車 |
20,000~40,000円 |
11,000~15,000円 |
10,000~20,000円 |
20,000~23,000円 |
27,000~34,000円 |
小型自動車 |
30,000~60,000円 |
11,000~20,000円 |
10,000~30,000円 |
20,000~25,000円 |
27,000~35,000円 |
中型自動車 |
50,000~70,000円 |
11,000~23,000円 |
10,000~40,000円 |
25,000~30,000円 |
27,000~36,000円 |
大型自動車 |
60,000~80,000円 |
11,000~27,000円 |
10,000~50,000円 |
27,000~35,000円 |
27,000~37,000円 |
上記の比較の通り、ディーラーの車検基本料金はかなり高額なことが分かります。
基本料金の額によって車検費用額は大きく上下するので、車検業者選びの際は要注意です。
整備に時間がかかる
ディーラー車検は整備に時間がかかるのが特徴的です。
冒頭でも解説した通り、ディーラーは徹底した点検・丁寧な整備を行うため、車検完了までの期間がどうしても長くなってしまいます。
他の車検業者とどれぐらいの差があるか確認するため、表で比較していきます。
車検業者分類 |
ディーラー |
車検専門店 |
ガソリンスタンド |
カー用品店 |
中古車販売店 |
---|---|---|---|---|---|
車検にかかる日数 |
2~4日 |
当日完了~2日 |
当日完了~3日 |
当日完了~2日 |
1日~3日 |
上記のとおり、ディーラーは車検整備に時間を要します。
安心感・整備の質という観点からすればメリットですが、車検に時間をかけたくない方・品質よりも手軽さを求める方にとっては大きなデメリットと言えるでしょう。
ディーラー車検の利用を検討している方は、車検に時間をかけても問題ないかを改めて考えてみてください。
自社工場で整備してくれない場合がある
ディーラーで車検を依頼したのに、ディーラーの指定している工場で整備してくれないケースが存在します。
ディーラーは自社工場で整備しきれない分の車両を、他の整備工場に外注して車検を通すことがあります。
これは繁忙期に特に発生しやすいケースで、せっかくディーラーで車検を受けようとした方にとっては、ディーラー特有のメリットが失われる恐れがあります。
ディーラー特有の質のいい車検整備が、実は受けれていないということもありますので、繁忙期にディーラー車検の利用を考えている方は要注意です。
上記の時期に車検を受けようとしている方は、「本当にディーラー車検で良いのか」と改めて考えてみてください。
ディーラーと他の車検業者の特徴を比較
ディーラー車検の特徴を知るために、他の車検業者の特徴と比較していきましょう。
以下は特徴の優劣を表す比較表になります。
特徴/店舗分類 | ディーラー | 車検専門店 | ガソリンスタンド | カー用品店 | 中古車販売店 |
---|---|---|---|---|---|
完了までの早さ |
〇 |
◎ |
〇 |
〇 |
△ |
料金の安さ |
△ |
◎ |
〇 |
〇 |
△ |
アフターサービス |
◎ |
〇 |
△ |
〇 |
〇 |
キャンペーンの充実度 |
△ |
〇 |
△ |
◎ |
〇 |
割引の多さ |
△ |
◎ |
〇 |
〇 |
〇 |
土日祝対応 |
〇 |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
引き取り納車サービス |
〇 |
× |
× |
× |
× |
予約の取りやすさ |
〇 |
△ |
◎ |
◎ |
◎ |
代車の用意 |
〇 |
〇 |
△ |
〇 |
◎ |
交換部品の安さ |
△ |
△ |
△ |
〇 |
△ |
総合評価 |
△ |
〇 |
△ |
〇 |
△ |
表を見て分かる通り、それぞれの業者の良さがあることが分かります。
ディーラーはコスパ面で他の業者に劣るものの、アフターサービスの充実度が他業者よりも圧倒的に優れていることが分かります。
各業者の特徴を比較して、自身に最適な車検業者を選べるようにしましょう。ぜひ上の表も参考にしてください。
ディーラー車検の費用相場
以下では、ディーラー車検の費用相場を紹介していきます。
まず、ディーラー車検の価格帯を確認するために、他の車検業者の平均費用相場と比較していきます。
車検費用には以下のように、「自賠責保険料金・自動車重量税・印紙代」の3つからなる法定費用が含まれています。
法定費用内訳/車両重量 | 軽自動車 | 小型乗用車(501~1,000kg) | 中型乗用車(1,001~1500kg) |
大型乗用車(1,501~2,000kg) |
---|---|---|---|---|
※自賠責保険料 |
17,540円 |
17,650円 |
17,650円 |
17,650円 |
※重量税 |
8,200円 |
16,400円 |
24,600円 |
32,800円 |
印紙代 |
1,800円 |
1,800円 |
1,800円 |
1,800円 |
法定費用の合計金額 |
27,540円 |
35,850円 |
44,050円 |
52,250円 |
※自賠責保険料と重量税は2年分(24か月)の料金を記載しています。
※重量税は発売から12年以内の年式の重量税を記載しています。
上記の金額を含んだ、各業者の車検費用平均は以下の通りです。
業者分類 |
ディーラー |
車検専門店 |
ガソリンスタンド |
カー用品店 |
中古車販売店 |
---|---|---|---|---|---|
費用平均 | 95,000円 |
56,155円 |
59,800円 |
64,125円 |
70,830円 |
※車両重量などを問わずに、公式サイトやレビューなどの価格例を合算して平均を出したものです。
※実際の費用とは異なる場合があります。
平均値ではディーラーが最も高額で、車検専門店が最も安価でした。
数値はあくまで平均値です。車両サイズが大きい・年式が古い車などは、より高額になる可能性があります。
どの車検業者を利用するか検討中の方は、ご自身の予算も踏まえて再検討することをおすすめします。
軽自動車の場合
ディーラー・他の民間車検業者で軽自動車の車検を受けた時の費用相場を確認していきましょう。
ディーラーで軽自動車の車検を受けた場合、費用は58,000円ほどかかります。
もちろん、車の使用状況・状態・年式によって金額は大きく変動しますが、上記がほとんどの場合の金額目安になります。
以下は、ディーラーと他の車検業者の軽自動車の車検費用相場です。
業者分類 |
ディーラー |
車検専門店 |
ガソリンスタンド |
カー用品店 |
中古車販売店 |
---|---|---|---|---|---|
費用平均 | 58,000円~ |
42980円~ |
45220円~ |
51,500円~ |
57,000円~ |
※各業者を利用したときの平均的な価格を記載しています。
小型自動車(501~1000kg)の場合
続いては、小型自動車の車検費用の平均です。
小型自動車の車検をディーラーで受けた場合、費用は86,000円ほどです。
この金額もあくまで目安です。車の状態や走行距離、年式によって価格は変化します。
以下はディーラー・他の車検業者の小型自動車の車検費用平均を比較したものです。
業者分類 |
ディーラー |
車検専門店 |
ガソリンスタンド |
カー用品店 |
中古車販売店 |
---|---|---|---|---|---|
平均費用 | 86,000円~ |
52,350円~ |
55,875円~ |
56,000円~ |
66,680円~ |
※各業者を利用したときの平均的な価格を記載しています。
中型自動車(1001~1500kg以下)の場合
次は中型自動車の車検費用の平均です。
ディーラーで中型自動派の車検を受けた場合、車検費用平均は109,000円ほどです。
以下は他の車検業者との平均費用比較表です。
業者分類 |
ディーラー |
車検専門店 |
ガソリンスタンド |
カー用品店 |
中古車販売店 |
---|---|---|---|---|---|
平均費用 | 109,000円~ |
58,350円~ |
64,475円~ |
70,500円~ |
78,500円~ |
※各業者を利用したときの平均的な金額を記載しています。
大型自動車(1501~2000kg以下)の場合
最後に、大型自動車の車検費用の平均です。
ディーラーで大型自動車の車検を受けた場合、127,000円ほどかかります。
以下は大型自動車の車検費用を業者別に比較したものです。
業者分類 |
ディーラー |
車検専門店 |
ガソリンスタンド |
カー用品店 |
中古車販売店 |
---|---|---|---|---|---|
費用平均 | 127,000円~ |
68,750円~ |
73,580円~ |
78,500円~ |
84,150円~ |
※各車検業者を利用した際の平均費用を記載しています。
上記すべての比較を通して、ディーラーの車検費用が高額であることが分かります。
また、車両サイズが増加するほど、ディーラーと他の車検業者との費用差は大きくなっており、大きい車ほどディーラー車検のコスパは悪いといえます。
上記を踏まえて、車両サイズが大きい方は再度車検業者を検討してみてください。
ディーラー車検を受ける前に抑えるべきポイント
次に、ディーラー車検を利用するにあたって、ふまえておくべきことを紹介していきます。
ディーラー車検の利用を考えている方は、以下の3つのポイントを抑えておくと安心です。
- 車検にかける予算を決めておく
- 求める整備の基準を決めておく
- 複数の車検業者から見積もりを出してもらう
それぞれ順番に解説していきます。
車検にかける予算を決めておく
ディーラー車検を利用する前に、車検にかけることができる予算を決めておくと安心です。
ただ「安い方がいい」とザックリ決めておくのではなく、「出費が〇〇円までだったら利用したい」など、具体的な予算額を決めておくのが重要です。
上記のような予算額は、見積後の整備内容の相談や、値引き交渉する際の基準にもなります。
車の部品・車検整備の知識に自信がない方でも、整備内容のすり合わせ、交渉する際の手助けになるので、必ず設定しておくようにしましょう。
求める整備の基準を決めておく
納得のいく整備の程度・範囲をあらかじめ決めておくことで、見積もり金額の提示・整備内容の決定がかなりスムーズになります。
また、決めておいた整備の要望を「見積り前に伝える」ことが重要です。
こうすることで、要望に沿った整備内容を提示してくれるようになります。
特にディーラー車検では、必要ではない項目が多数含まれている場合がよくあるので、「車検に通るための整備に絞ってほしい」と念押しすることが非常に重要になります。
エンジンオイル・オイルエレメント・エアコンフィルターの交換など、早急な整備が必要ではない物が含まれている場合は、整備内容の見直しを相談することをおすすめします。
複数の車検業者から見積もりを出してもらう
ディーラーだけではなく、複数の車検業者から見積を出してもらうことも重要なポイントです。
こうすることで、共通して整備対象になっている部分は「交換が必要なんだな」と判断できたり、自身が設定した予算額に合った車検業者を探すことも可能です。
また、値引き交渉の際に「ほかの車検業者ではこの箇所は整備対象ではない・金額がこれだけ違う」と見積内容の不審な点を指摘することが可能になります。
ディーラー以外の選択肢になる車検業者4選
ディーラー車検の費用相場・メリット・デメリットを確認してみて、「ほかの車検業者のほうがいいのでは」と感じた方もいると思います。
そこで、利用をおすすめしたい車検業者のジャンルを4つ紹介します。
ディーラー以外の車検業者のジャンルは以下の通りです。
- 車検専門店
- ガソリンスタンド
- カー用品店
- 中古車販売店
それぞれ順番に紹介していきます。
車検専門店
1つ目の車検業者候補は車検専門店です。
車検専門店は安価な車検費用と整備の速さが魅力的な車検業者で、「ディーラー車検が持っていない特徴をすべて持っている車検業者」といえます。
車検専門店の中には当日完了する前提の車検コースを用意している業者も存在し、スピード感の面でも非常に優れています。
ただ、車検完了までが早すぎるので、整備の質に不安が残るといった印象も持たれています。
車検専門店について詳しく知りたい方は、以下を参照ください。
ガソリンスタンド
2つ目の車検業者候補はガソリンスタンドです。
ガソリンスタンド車検は業界トップで安い価格帯で車検サービスを提供しています。
また、車の保有者が普段から利用することもあり、手軽に車検が受けられる印象も強く持たれています。
ただ、追加整備が発生した際の費用が高額・車検時・アフターサービスがほとんどないなどの大きなデメリットもあります。
比較的状態のいい・年式の新しい車の車検で利用するのがベストといえます。
ガソリンスタンドの車検の詳細について知りたい方は、以下を参照ください。
カー用品店
3つ目の車検業者候補はカー用品店です。
カー用品店はコスパ・整備の速さ・アフターサービスなどすべての面でバランスのいい車検業者です。
カー用品店という性質上、交換部品が豊富なラインナップから選択できる点も魅力の一つです。
ただ、ほかの車検業者と比較して、特に優れている部分がない点はデメリットといえるでしょう。
車検業者を選びきれない・希望していた業者の予約が取れない・店舗へのアクセスがいい場合などで利用を検討するのがいいでしょう。
カー用品店の車検の詳細については、以下を参照ください。
中古車販売店
4つ目の車検業者候補は中古車販売店です。
中古車販売店は業界の中でも、平均的な車検業者です。
可もなく不可もなくといった特徴を持っており、コスパや車検整備の速さも平均的です。
しかし、店舗で中古車を購入した方へのサービスはすさまじく、中古車購入者限定で加入できるメンテナンスパックなどが用意されています。
ただ、上記に該当しない方が利用するメリットはそこまで大きくないため、知人からの紹介などで利用するのが無難と言えます。
中古車販売店の車検について詳しく知りたい方は、以下を参照ください。
ディーラー車検に関するよくある質問
以下では、ディーラー車検に関するよくある質問に回答していきます。
以下の質問が特に多数でした。
- ディーラー車検を安くする方法は?
- ディーラー車検はやめたほうがいい?
それぞれ順番に解説していきます。
Q1. ディーラー車検を安くする方法は?
ディーラー車検を安くするには、以下の方法が効果的です。
- 早めに車検予約をする(早期予約割引の適用など)
- 最低限の整備をしてもらう
- キャンペーン実施中に車検を受ける
上記の3つを意識すると、車検費用を安く抑えることが可能です。
もっと安くする方法を知りたい方は、以下を参照ください。
Q2. ディーラー車検はやめた方がいい?
年式が新しい・適度な走行距離・こまめにメンテナンスされている車に乗っている方は、わざわざディーラーで車検を受ける必要はないといえます。
コスト・手軽さ・整備の速さなどを重視して、他の車検業者を検討しても問題ないでしょう。
ただ、メーカー・ディーラーが推奨する安全基準による点検・整備は、ほんの些細な異常・不具合も見つけてくれます。
とにかく安心して車を運転したい・安全を確保したい方はディーラーの徹底した車検整備を利用するのがおすすめといえます。
ディーラーではなく他の車検業者を検討しようと考えている方は、以下も参照ください。
まとめ
最後に内容を再確認するために、おさらいをします。
ディーラー車検とは「メーカーが推奨する安全基準にしたがって、ディーラーが実施する車検整備」のことをさします。
ディーラー車検を利用するメリットは以下の3つです。
- 整備後のサービスが充実している
- 代車が用意されている
- 引き取り納車を実施している場合がある
上記に対して、以下のようなデメリットも存在します。
- 車検費用が高くなる傾向がある
- 車検整備に時間がかかる
- 自社工場で整備してくれない場合がある
以下はディーラーと他の車検業者の特徴を比較した表です。
特徴/店舗分類 | ディーラー |
車検専門店 |
ガソリンスタンド |
カー用品店 |
中古車販売店 |
---|---|---|---|---|---|
完了までの早さ |
〇 |
◎ |
〇 |
〇 |
△ |
料金の安さ |
△ |
◎ |
〇 |
〇 |
△ |
アフターサービス |
◎ |
〇 |
△ |
〇 |
〇 |
キャンペーンの充実度 |
△ |
〇 |
△ |
◎ |
〇 |
割引の多さ |
△ |
◎ |
〇 |
〇 |
〇 |
土日祝対応 |
〇 |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
引き取り納車サービス |
〇 |
× |
× |
× |
× |
予約の取りやすさ |
〇 |
△ |
◎ |
◎ |
◎ |
代車の用意 |
〇 |
〇 |
△ |
〇 |
◎ |
交換部品の安さ |
△ |
△ |
△ |
〇 |
△ |
総合評価 |
△ |
〇 |
△ |
〇 |
△ |
ディーラーはコスト面で他の業者に劣る一方、アフターサービスがとても充実しています。
以下はディーラーと他の車検業者の費用平均の比較表です。
業者分類 |
ディーラー |
車検専門店 |
ガソリンスタンド |
カー用品店 |
中古車販売店 |
---|---|---|---|---|---|
費用平均 |
95,000円 |
56,155円 |
59,800円 |
64,125円 |
70,830円 |
軽自動車 |
58,000円~ |
42980円~ |
45220円~ |
51,500円~ |
57,000円~ |
小型自動車(501~1000kg以下) |
86,000円~ |
52,350円~ |
55,875円~ |
56,000円~ |
66,680円~ |
中型自動車(1001~1500kg以下) |
109,000円~ |
58,350円~ |
64,475円~ |
70,500円~ |
78,500円~ |
大型自動車(1501~2000kg以下) |
127,000円~ |
68,750円~ |
73,580円~ |
78,500円~ |
84,150円~ |
※各車検業者を利用した際の平均費用を記載しています。
※実際の費用とは異なる場合があります。
上記の通り、ディーラー車検の平均費用は高額で、車両重量が大きいほどコスパが悪いのが分かります。
ディーラー車検を受ける前に抑えておくべきポイントは以下の3つです。
- 車検にかける予算を決めておく
- 求める整備の基準を決めておく
- 複数の車検業者から見積もりを出してもらう
ディーラー以外で利用をおすすめしたい車検業者は以下の4つです。
- 車検専門店
- ガソリンスタンド
- カー用品店
- 中古車販売店
車検業者によって様々な特徴があり、費用相場もバラバラです。加えて、予算や車の状態によってもベストな車検業者は変わってきます。
利用する車検業者がすでに決まっていても、再度メリット・デメリットなどを確認して、差検討することをおすすめします。
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