「車検が近いけど、まとまった現金を用意できるか不安……」 「車検の支払いにクレジットカードは使えるの?」 「カード払いに対応している車検業者は?」
上記のような疑問・お悩みお持ちではないでしょうか?
車検費用は整備費用や法定費用などが含まれ、車の維持費の中でも高額です。
そのため、車検費用分のまとまった現金を用意するのが難しい方・支払いを分割したい方は多いのではないでしょうか?
そこで当記事では、車検費用の支払いにクレジットカードが使用できるかについて解説していきます。
また、以下についてもあわせて解説していきます。
- 車検費用の内訳
- 車検費用をカード払いできる業者
- 車検費用をカードで払うメリット・デメリット
カード払い以外に出費の負担を抑える方法・車検時のカード利用に関する注意点なども解説していきます。
「クレジットカードで車検費用を支払いたい」と考えている方は是非参考にしてください。
車検費用はクレジットカードで支払うことができる
結論からいうと、車検費用の支払いにクレジットカードを利用することは可能です。
ただ、車検業者や店舗によってカード払いに対応している範囲や手数料などの違いがあります。
車検費用をカード払いしたいと考えている方は、以下の3つを把握しておきましょう。
- 全額カード払い可能な業者もある
- すべての業者・店舗で対応しているわけではない
- 法定費用は現金払いの業者が多数
それぞれ順番に解説していきます。
全額カード払い可能な業者もある
一部車検業者では、車検費用全額をカード支払いすることが可能です。
重量税・自賠責保険料などの法定費用は現金支払いが一般的ですが、車検時に発生した費用全てをクレジットカードで支払える場合もあります。
上記のような店舗では、カード利用とともに分割払いにも対応しているので、車検費用の負担を減らしたい方にとっては、大きいメリットです。
ただ、全額カード払いに対応している車検業者は限られています。対応可否に関しては、利用を考えている店舗に直接問い合わせるようにしましょう。
全額カード払い可能な業者一覧については、後ほど解説していきます。
全ての業者・店舗では対応していない
車検費用のカード払いは、すべての車検業者・店舗が対応しているわけではありません。
店舗の決済システムの導入状況・車検費用の立て替えが困難かどうかによって対応可否が変わってきます。
車検費用をクレジットカードで支払いたい方は、業者・店舗の対応可否を確認してから車検業者を検討するようにしましょう。
利用する車検業者が決まっている場合でも、カード払いの対応可否を確認し、利用する業者・店舗を再検討するのもおすすめです。
法定費用は原則現金支払い
ほとんどの車検業者では、法定費用は原則現金払のみ対応しています。
法定費用に該当する自動車重量税・自賠責保険料・印紙代(検査手数料)などは、店舗を通じて国や保険会社に支払われる費用です。
このように、法定費用は店舗の利益ではなく、車検時に業者が立て替える費用になります。
上記が理由で、業者によっては法定費用のみ先払いのケースもあり、どの車検業者でも法定費用をカード払いできないと考えておくのが無難です。

「どうしても車検費用全額をカードで支払いたい」という方は、費用全額カード払いできることを条件に、車検業者・店舗を探すことをおすすめします。
車検時の法定費用について詳しく知りたい方は、以下を参照ください。

車検費用をクレジットカードで支払える業者13社
この章では、カード払い対応の車検業者13社を紹介します。
車検費用をカードで支払う場合、業者・店舗によって支払える範囲が異なることを念頭に置いておきましょう。
以下の2つに分けて、カード払い対応の車検業者を紹介していきます。
- 車検費用全額をカード払いできる業者5選
- 車検費用の一部をカード払いできる業者8選
それぞれ順番に解説していきます。
車検費用全額をクレジットカードで支払える車検業者
車検費用全額をカードで支払える業者は以下の5社です。
業者・サービス名 | コスパ | 車検完了までの速さ | サービス充実度 |
---|---|---|---|
車検館 | 〇 | 〇 | 〇 |
アップル車検 | ◎ | ◎ | △ |
ネクステージ | 〇 | 〇 | 〇 |
コスモのコミっと車検 | △ | 〇 | ◎ |
ガリバー車検 | △ | △ | ◎ |
車検費用の一部をクレジットカードで支払える業者
車検費用の一部(整備費用)をクレジットカードで支払える車検業者は以下の8社です。
業者・サービス名 | コスパ | 車検完了までの速さ | サービスの充実度 |
---|---|---|---|
車検のコバック | ◎ | ◎ | △ |
イエローハット | 〇 | 〇 | 〇 |
オートバックス | 〇 | 〇 | 〇 |
車検の速太郎 | ◎ | ◎ | △ |
マッハ車検 | ◎ | ◎ | 〇 |
ニコニコ車検 | ◎ | ◎ | △ |
コスモ車検 | 〇 | 〇 | △ |
エネオス | 〇 | 〇 | △ |
クレジットカード以外に車検費用の負担を抑える方法
万が一、利用する車検業者でクレジットカードが利用できなかった場合に備えて、支払いの負担を抑える別の方法を把握しておきましょう。
出費の負担を減らすには、以下の2つの方法が効果的です。
- 車検ローンを利用する
- 車検基本料の安い業者を利用する
2つ目に関しては、基本料の金額・業者の特徴もあわせて、おすすめの業者をいくつか紹介していきます。
車検ローンを利用する
車検ローンを利用することで、車検費用の負担を減らすことが可能です。
ローンを利用することで、車検費用を分割して支払うことができるので、まとまった現金を用意できない方におすすめの方法です。
ローン対応している車検業者は限られているので、見積もり時など、車検の予約前に確認しておくようにしましょう。
もし、クレジットカード・ローンの両方とも利用できない場合、利用する業者を再検討するのもおすすめです。
車検時のローンに関して詳しく知りたい方は、以下を参照ください。

車検基本料の安い業者を利用する
車検基本料の安い業者を利用することで、出費の負担を減らすことが可能です。
車検基本料は業者によってかなりの金額差があります。業者を変えるだけで車検費用が15,000円以上安くなる可能性もあります。
ただ、車検基本料の安さに偏った考え方になると、車検整備の質やサービスの充実度などの要素を妥協しなければならない場合もあります。
また、「クレジットカードが利用できるか」「分割払いに対応しているか」などの要素との兼ね合いもあるため、業者を検討する際は手間がかかります。
少しでも上記のような手間を減らすため、車検基本料が安い・カード払いに対応している業者をまとめました。
業者・サービス名 | 車検基本料 | カード払い対応可否 |
---|---|---|
車検のコバック | 14,300円 | 可能(整備費用のみ) |
車検の速太郎 | 14,300円 (店舗により若干金額が異なる) | 可能(整備費用のみ) |
コスモ車検 | 9,900円 (店舗により若干金額が異なる) | 可能(整備費用のみ) ※コミッと車検は全額カード払い可能 |
マッハ車検 | 14,300円 | 可能(整備費用のみ) |
ニコニコ車検 | 11,000円 | 可能(整備費用のみ) |
車検基本料金の平均金額 | 31,500円 | ー |
車検に支払う基本料の平均は、約31,500円です。
対して、上記のような車検専門店・ガソリンスタンドなどの業者は11,000~14,300円ほどの金額設定になっています。
このように、格安の車検業者を利用することで、車検費用を安く抑えることが可能です。
車検費用をクレジットカードで支払うメリット
車検時のカード払いを希望している方は、利用するメリットを再確認して、利用時の不明点を無くしておきましょう。
車検費用をカード払いをするメリットは以下の3つです。
- 手持ちがなくても車検に出せる
- 分割払いに対応できる
- 高額なポイントがもらえる
それぞれ順番に解説していきます。
手持ちがなくても車検に出せる
1つ目のメリットは、手持ちの現金がなくても車検に出せるという点です。
車検時にクレジットカードを利用すると、高額な費用を後払いできるため、急な出費にも対応することが可能です。
車検費用は車の維持費のなかでも特に高額なので、カード利用で出費を後払いにできるのは大きいメリットといえます。
分割払いで出費の負担を減らせる
2つ目のメリットは、分割払いを利用して支払いのペースを調整できる点です。
多数の箇所の整備・修理によって高額になった車検費用を無理に払うと、家計のやりくりに支障が出るリスクがあります。
分割払いを利用すれば、支払いのペースを自分で設定・支払いのリズムを確立できるので、無理のない返済計画・支出管理が可能になります。
ただ、車検業者・店舗によってはクレジットカードの分割払いに対応していない場合もあるので、注意が必要です。
利用予定の店舗が、分割払いに対応しているかは事前に確認しておきましょう。
高額なポイントがもらえる
3つ目のメリットは、高額な車検費用分を支払った分のポイントが還元されるという点です。
近年、ポイント還元率が高いクレジットカード会社が多く、車検費用の支払いだけでもかなり高額なポイントがもらえる可能性が高いです。
ポイントを日々の買い物に利用したり、必需品の購入にあてたりすることも可能です。
車検時のカード決済を検討している方は、ポイントがたまるメリットもぜひ把握しておいてください。
車検費用をクレジットカードで支払うデメリット
車検時のカード払いには、デメリットも存在します。
利用を考えている方は、デメリットも把握しておき、利用時の不安を解消しておきましょう。
車検時にカード払いをするデメリットは以下の3つです。
- クレジットカード対応の車検業者・店舗を探すのが手間
- 決済手数料がかかる
- 分割すればするほど手数料がかかる
それぞれ順番に解説していきます。
クレジットカード対応の車検業者・店舗を探すのが手間
1つ目のデメリットはクレジットカード払いに対応している車検業者・店舗を探すのに手間がかかる点です。
最近は多様な決済方法に対応している車検業者が増えましたが、一部の業者・店舗では決済システムが変わっていない事実もあります。
近くの店舗からカード払いに対応している業者を探すのは、公式サイトで決済方法を確認したり、店舗に問い合わせたりと手間がかかります。
また、車検費用の負担を減らすのが最優先の場合、いくら近くて評判のいい車検業者でも、カード払い非対応であれば、利用するのは難しいといえるでしょう。
このように、業者選びの選択肢がせばまる・利用する業者を決定するのに時間と手間がかかることは念頭に置いておきましょう。
クレジットカードが利用可能かどうかは、サイトで確認・メール問い合わせよりも、電話で確認するのが早くて確実なのでおすすめです。
先述のカード払いに対応している業者一覧表もぜひ参考にしてください。
決済手数料がかかる
2つ目のデメリットは決済手数料が発生する点です。
大手車検業者の中には、クレジットカードで車検費用を支払った際に車検費用の3%ほどが決済手数料として発生するところもあります。
高額な車検費用においては、たった3%の手数料額でも高額になるリスクが高いです。
カード利用時には上記のような手数料が発生してくることも念頭に置いておきましょう。
分割すればするほど手数料がかかる
車検費用の支払いにクレジットカードの分割払いの利用を検討している方は、分割手数料に注意しましょう。
分割手数料は、文字通り分割回数に伴って発生する手数料のことで、分割回数が多い分金額も高くなる仕組みです。
支払金額の分割数が増えると、一回の支払いにおける負担は減りますが、手数料が増額され総支払額が高額になってしまうという大きなデメリットがあります。
特に、車検費用のような高額な出費における分割手数料はきわめて高額なので、要注意です。
とにかく支払回数を増やして支出の負担を減らすのでなく、しっかりと支払い計画を立てて分割回数を検討するのがおすすめです。
車検費用のクレジットカード払いに関する注意点
最後に車検時のクレジットカード利用における注意点を解説していきます。
以下の注意点を把握して、利用前の不安を解消しておきましょう。
- クレジットカード会社が分割払いに対応していないケースがある
- カードの限度額・利用可能残高を確認しておく
- 法定費用分の現金は念のため用意しておく
車検でクレジットカードを利用するうえで重要なポイントです。しっかりと事前に把握しておきましょう。
それでは順番に解説していきます。
クレジットカード会社が分割払いに対応していないケースがある
車検業者がカードでの分割払いに対応していても、クレジットカード会社自体が分割払いに対応していないケースもあります。
車検費用の安さ、サービス面の充実度などの条件も良く、分割払い対応の業者が見つかったとしても、カード会社の都合により分割払いできないと本末転倒です。
カード会社が分割払いに対応しているかどうか把握していない方は、必ず事前に確認しておくようにしましょう。
カードの限度額・利用可能残高を確認しておく
カードの限度額・使用可能残高も確認しておくことも重要です。
クレジットカードには利用限度額という、カード単体で利用できる支払金額の合計に制限があり、利用残高を超える決済は完了しません。
また、上限額から使用した金額分を差し引いた金額が利用残高として残ります。
(例)500,000円(利用限度額)-350,000円(利用額)=150,000円(利用残高)
上記のように、車検費用が15万円(手数料含む)を超える場合、決済が完了しません。
このように、カード払いに対応している車検業者を利用したとしても車検費用が支払えない可能性があります。
車検費用を支払う前に、ご自身が持っているクレジットカードの限度額・現在の利用残高を確認しておくようにしましょう。
※限度額・利用残高はカード会社に電話で問い合わせ・カード会社の会員ページから確認することが可能です。
法定費用分の現金は用意しておく
車検費用を支払う際は、法定費用分の現金は用意しておきましょう。
「法定費用もカード払いできると事前確認したのに、対応していなかった」というトラブルも考えられます。
その場合、整備費用のみカードで支払い、法定費用は現金で支払うことで、無事車検を終えることができます。
ほかにも、直前になって追加整備が必要になり、支払額に対してカードの利用残高が若干足りないケースなども想定されます。
このような場合でも法定費用のみ現金で支払い、残りの費用をクレジットカードで支払うことで対応可能です。
あらゆるケースに備えられるように、法定費用は現金で支払えるようにしておきましょう。
まとめ
内容を簡単におさらいしていきます。
車検費用はクレジットカードで支払うことが可能です。
ただ、全ての車検業者・店舗がカード払いに対応しているわけではありません。
一部の車検業者では費用の全額をカードで支払えますが、基本的には対応していないと考えるのが無難です。
また、重量税・自賠責保険料などの法定費用は原則現金払いの業者がほとんどです。
車検費用をクレジットカードで支払える業者は、大きく分けて以下の2種類あります。
車検時にカードの利用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
以下は車検費用をカード払いするメリット3つです。
- 手持ちの現金がなくても車検に通せる
- 分割払いで出費の負担を抑えられる
- 高額なポイントがもらえる
以下は車検費用をカード払いするデメリット3つです。
- クレジットカード対応の車検業者・店舗を探すのに手間がかかる
- 決済手数料がかかる
- 分割すればするほど手数料が高額になる
上記のメリット・デメリットをしっかり把握したうえで、カード利用を検討しましょう。
クレジットカードで車検費用を払う前に、確認しておきたいポイントは以下の3つです。
- クレジットカード会社が分割払いに対応しているかどうか確認する
- カードの限度額・利用残高を確認しておく
- 法定費用分の現金は用意しておく
車検時のクレジットカード利用はメリットが大きいですが、事前に把握しておくべきデメリットや注意点が存在します。
特に、車検費用の分割払いに関しては、しっかりとした支払い計画を立てて分割回数(支払回数)を設定することがベストです。
車検費用のような高額出費の分割払いは計画的に行うようにしましょう。