「4ナンバー車の車検について知りたい…」
「普通の車検と違いはあるの?」
「費用相場はどれぐらい?」
上記のようなお悩み・疑問をお持ちではないでしょうか?
4ナンバー車を利用している・利用を検討している方の中には、4ナンバー車の車検をまだ受けたことがなく、費用や手続きの流れがわからない方もいると思います。
そこで当記事では、4ナンバー車の車検に関して徹底的に解説していきます。
また。以下についても解説していきます。
- 4ナンバー車の車検費用相場
- 4ナンバー車を利用するメリット・デメリット
- 4ナンバー車に変更する条件・手続きの流れ
普通乗用車の車検費用と相場を比較するために、金額比較表も掲載しています。
4ナンバー車の車検について詳しく知っておきたい方は、ぜひ参考にしてください。
4ナンバー車とは「小型貨物車」のこと
まずは4ナンバー車の基本を確認していきましょう。
4ナンバー車は小型貨物車という貨物目的の小型車両に分類され、3輪以上の小型貨物車と定義されています。
カーゴスペース(車両の後部の荷物を収納する部分)の床面積によって貨物自動車と乗用車の区分がされています。
4ナンバー車は自家用と事業用の2つに分類され、以下のようにそれぞれの用途によって分類されます。
自家用4ナンバー車:自分(自社)の荷物の運搬・運賃を取らない目的で使用可能
事業用4ナンバー車:顧客の荷物を営利目的に運搬・運賃を得て荷物や人を運ぶことが可能
ちなみに、ナンバープレートの地名の横の数字が「4」から始まることから、4ナンバー車と呼ばれています。
軽自動車も同様に4から始まるものは、4ナンバー車に分類されます。
ナンバープレートに表記されている分類番号は、以下の10種類です。
ナンバー分類 |
番号例 |
該当する車両 |
---|---|---|
1ナンバー |
10、100番台 |
普通貨物自動車(大型トラックやダンプカーなど) |
2ナンバー |
20、200番台 |
普通乗合自動車(乗車定員11人以上のバスなど人を運ぶための車) |
3ナンバー |
30、300番台 |
普通乗用自動車 |
4ナンバー |
40、400番台 |
小型貨物自動車(貨物運搬を目的としたワゴンや軽トラックなど) |
5ナンバー |
50、500番台 |
小型乗用自動車及び乗合自動車(軽自動車や小型ワゴンなど) |
6ナンバー |
60、600番台 |
小型貨物自動車(4ナンバーが枯渇したとき使われる) |
7ナンバー |
70、700番台 |
小型乗用自動車及び乗合自動車(5ナンバーが枯渇したとき使われる) |
8ナンバー |
80、800番台 |
特殊用途自動車(パトカー、霊きゅう車、教習車など) |
9ナンバー |
90、900番台 |
建設機械を除く大型特殊自動車(フォークリフト、トラクターなど) |
0ナンバー |
00、000番台 |
大型特殊自動車のうち建設機械に該当するもの(ショベルカーや大型クレーン車など) |
ナンバー別の車両の特徴
ナンバー別に車両の特徴を解説していきます。
ここでは、4ナンバー車と、普通乗用車に区分される3ナンバー、軽・小型自動車に分類される5ナンバーの3種を比較しながら解説していきます。
【4ナンバー・3ナンバー・5ナンバー車の特徴比較】
箇所 / 分類 |
4ナンバー車 |
軽4ナンバー車 |
5ナンバー(軽・小型自動車) |
3ナンバー(普通乗用車) |
---|---|---|---|---|
車両横幅 |
1.7m以下 |
1.48m以下 |
1.7m以下 |
※1.7m以上 |
車両高さ |
2m以下 |
2m以下 |
2m以下 |
※2m以上 |
車両長さ |
4.7m以下 |
3.4m以下 |
4.7m以下 |
※4.7m以上 |
排気量 |
2000cc以下 |
660cc以下 |
2000cc以下 |
※2000cc以上 |
カーゴスペースの面積 (後ろの荷台) |
1㎡以上 |
0.6㎡ |
ー |
ー |
荷物の積卸口の広さ |
横幅:80㎝ 縦幅:80㎝ |
横幅:80㎝ 縦幅:60㎝ |
ー |
ー |
※5ナンバーの基準を一つでも上回ると「普通乗用車」に分類されます。
また、4ナンバー車に変更するには、以下の条件もクリアする必要があります。
【4ナンバー車として登録する条件】
- 乗車スペースよりも広い荷台面積を確保する
- 積載可能重量が乗車定員よりも重い
- 運転席と荷台スペースの間に仕切りがあること
4ナンバー車仕様への構造変更を検討している方は、上記の規格・条件を参考にしてください。
4ナンバー車のメリット・デメリット
4ナンバー車を利用するメリット・デメリットについて簡単に解説していきます。
【4ナンバー車のメリット】
- 車検費用が安くなる
- 自動車税の支払いが安くなる
▼車検費用はこれだけ安くなる▼
自家用4ナンバー車:約9,000~20,000円
事業用4ナンバー車:約5,000~25,000円
▼自動車税はこれだけ安くなる▼
自家用4ナンバー車:約5,000~35,000円
事業用4ナンバー車:約7,000~50,000円
【4ナンバー車のデメリット】
- 乗車定員が2~3人になる
- 車検頻度が高くなり手間がかかる
4ナンバー車使用に変更するには車両の後部座席を荷台に変更する必要があり、結果的に乗車定員が減ってしまいます。
そのため、大人数で車を利用することが多い方にとっては不向きと言えます。
また、4ナンバー車の車検期間は基本的に1年ごとで普通乗用車よりも車検頻度が高くなり、車を維持する手間が増えます。
4ナンバー車と普通乗用車の車検の違い
4ナンバー車と普通乗用車の車検は以下の2つが大きく異なります。
【4ナンバー車と普通乗用車の差遣の違い】
- 車検期間が異なる
- 税金や維持費が安い
この2つは4ナンバー車の車検を受ける際に、理解しておくべき非常に重要なポイントです。
それぞれ順番に解説していきます。
車検期間が異なる
4ナンバー車と普通乗用車では、車検を受ける頻度が大きく違います。
普通乗用車に該当する3ナンバー・5ナンバー(軽自動車)の場合、新規登録・車検の3年後に2回目の車検を受け、それ以降は2年ごとに車検を受ける必要があります。
対して4ナンバー車は、以下のように事業用・自家用の2つでそれぞれ車検期間が設定されています。
【用途・車両重量別4ナンバー車の車検期間一覧表】
車両の用途 |
車両の重量区分 |
初回から次回車検までの期間 |
2回目以降の車検期間 |
---|---|---|---|
事業用 |
総重量8トン以上 |
1年 |
1年 |
事業用 |
総重量8トン未満 |
2年 |
1年 |
事業用 |
軽自動車 |
2年 |
2年 |
自家用 |
総重量8トン以上 |
1年 |
1年 |
自家用 |
総重量8トン未満 |
2年 |
1年 |
自家用 |
軽自動車 |
2年 |
2年 |
軽自動車(軽4ナンバー車)を除いて、4ナンバー車の利用者は基本的に毎年車検を受ける必要があります。
4ナンバー車の利用を始めた方・検討している方はご自身の車両の車検期間を確認しておきましょう。
車検時の法定費用や維持費が異なる
4ナンバー車は普通乗用車と税金や維持費が異なります。
費用面で違う点は、主に以下の2つです。
【4ナンバー車・普通乗用車の車検費用の違い】
- 車検1回あたりに支払う費用が安い
- 重量税が普通乗用車よりも安い
基本的に4ナンバー車は毎年車検なので、2年ごとに2年分の車検費用を支払う普通乗用車よりも、車検一回当たりの費用が安価です。
特に車検時に支払う重量税に関しては、普通乗用車よりも金額が安価に設定されています。
また、毎年支払う自動車税に関しても金額が異なるので、車検を含めた車の維持費が普通乗用車とは大きく異なります。
上記費用の詳細な金額差に関しては、後ほど解説していきます。
4ナンバー車の車検費用相場・内訳
4ナンバー車の車検費用の相場・内訳について解説していきます。
4ナンバー車の車検費用内訳は以下の通りです。

普通乗用車と同様、4ナンバー車検の車検費用は以下の4つで構成されています。
【4ナンバー車の車検費用の構成要素】
- 整備費用(車検基本料・部品交換費用・工賃・検査代行手数料など)
- 自動車重量税
- 自賠責保険料
- 印紙代
整備費用は選ぶ業者・車の状態・使用する部品・作業にかかった時間などで変動します。
重量税・自賠責・印紙代などの法定費用はあらかじめ金額が設定されているので、事前に確認可能です。
次に、4ナンバー車の自家用・事業用と普通乗用車の車検費用相場を比較していきましょう。
【4ナンバー車・普通乗用車の車検費用相場一覧表】
※2年分の車検費用を想定して金額を算出
※整備費用を50,000円/2年に統一して計算(軽自動車・500㎏以下の車両は-15,000円)
車両重量 / 車両区分 |
4ナンバー車(自家用) |
4ナンバー車(事業用) |
普通乗用車 |
---|---|---|---|
軽自動車(軽4ナンバー車) |
71,500円/2年 |
76,060円/2年 |
68,880円/2年 |
500㎏以下 |
71,500円/2年 |
76,060円2年 |
70,600円/2年 |
501~1,000㎏ |
86,500円/2年/2年 |
91,060円/2年 |
94,000円/2年 |
~1,500㎏ |
93,100円/2年 |
96,260円/2年 |
102,200円/2年 |
~2,000㎏ |
93,100円/2年 |
96,260円/2年 |
110,400円/2年 |
~2,500㎏ |
99,700円/2年 |
101,460円/2年 |
118,600円/2年 |
~3,000㎏ |
104,500円/2年 |
101,460円/2年 |
126,800円/2年 |
~4,000㎏ |
112,700円/2年 |
106,660円/2年 |
ー |
~5,000㎏ |
120,900円/2年 |
111,860円/2年 |
ー |
~6,000㎏ |
129,100円/2年 |
117,060円/2年 |
ー |
~7,000㎏ |
137,300円/2年 |
122,260円/2年 |
ー |
~8,000㎏ |
145,500円/2年 |
127,460円/2年 |
ー |
上記の表を見て分かるとおり、軽自動車・500kg以下の小型自動車は普通乗用車の方が車検費用が安いです。
自家用の4ナンバー車は小回りが利く軽めの自動車が安く、事業用はサイズが大きく、荷物などを運搬するのに適した大型車両が割安な金額設定です。
4ナンバー車の車検費用内訳は普通乗用車と大きく異なり、法定費用は特に違いがあるので、確認しておきましょう。
4ナンバー車の自動車重量税
まずは4ナンバー車の自動車重量税の金額について解説していきます。
以下のように、4ナンバー車の重量税は3ナンバー・5ナンバー車などの普通・軽自動車と重量税が異なります。
【4ナンバー車・普通乗用車の重量税一覧表】
車両重量 / ナンバー種類 |
4ナンバー(自家用1年分) |
4ナンバー(事業用1年分) |
普通乗用車(1年分) |
---|---|---|---|
軽自動車(軽4ナンバー車) |
3,300円/年 |
2,600/年 |
3,300円/年 |
500kg以下 |
3,300円/年 |
2,600/年 |
4,100円/年 |
~1,000kg |
3,300円/年 |
2,600/年 |
8,200円/年 |
1,001~1500kg |
6,600円/年 |
5,200/年 |
12,300円/年 |
~2,000kg |
6,600円/年 |
5,200/年 |
16,400円/年 |
2,001~2,500kg |
9,900円/年 |
7,800/年 |
20,500円/年 |
2,501~3,000kg |
12,300円/年 |
7,800/年 |
24,600円/年 |
~4000㎏ |
16,400円/年 |
10,400/年 |
ー |
~5000㎏ |
20,500円/年 |
13,000/年 |
ー |
~6000㎏ |
24,600円/年 |
15,600/年 |
ー |
~7000㎏ |
28,700円/年 |
18,200/年 |
ー |
~8000㎏ |
32,800円/年 |
20,800/年 |
ー |
上記の通り、4ナンバー車の重量税は普通乗用車よりも安く、車検費用を節約することができます。
※上記の金額は2年でかかる整備費用を想定して算出しているので、実際の金額とは異なる場合があります。
4ナンバー車の自賠責保険料
4ナンバー車と普通乗用車では自賠責保険料の額も異なります。
また、自賠責保険は本拠登録地(ナンバープレートに記載の地名)によっても料金が変化します。
結論として、4ナンバー車の自賠責保険料は普通乗用車と比べて割高です。
【4ナンバー車・普通乗用車の自賠責保険料の金額一覧】
車両区分 / 本拠登録地 | 本土 | 離島地域 | 沖縄県 | 沖縄県の離島地域 |
---|---|---|---|---|
4ナンバー車(自家用) |
12,850円/年 |
7,420円/年 |
8,220円/年 |
7,440円/年 |
4ナンバー車(事業用) |
15,830円/年 |
7,390円/年 |
8,190円/年 |
7,380円/年 |
普通乗用車 |
11,500円/年 |
6,450円/年 |
7,610円/年 |
6,450円/年 |
軽自動車 |
11,440円/年 |
6,230円/年 |
7,610円/年 |
5,660円/年 |
※普通乗用車・軽自動車の一般的な自賠責契約期間は2年(24ヶ月)です。
※4ナンバー車との費用比較のために1年分の料金を記載しています。
4ナンバー車は事業や運搬で使用する性質上、長距離走行・使用頻度の高さから事故のリスクが高いため、保険料が割高になっています。
4ナンバー車は車検費用が安くなると聞いていた方は「自賠責が通常より高くなった」と驚かないためにも、念頭に置いておいてください。
4ナンバー車検の印紙代(各種手数料)
以下は、4ナンバー車両の印紙代(各種納付証明書の発行手数料)です。
支払う方法に追って若干金額が異なる場合がありますが、基本下記の金額が発生します。
【4ナンバー車の印紙代】
車慮区分 | 金額 |
---|---|
4ナンバー車(自家用) |
2,100円 |
4ナンバー車(事業用) |
2,100円 |
4ナンバー車の印紙代は自家用・事業用ともに2,100円です。
車検の手続き方法・発行の仕方で若干金額が変わる場合がありますが、基本的に上記の料金が発生します。
4ナンバー車の車検の流れ・必要書類
4ナンバー車の車検の流れについて解説していきます。
実は、4ナンバー車と普通乗用車の車検の流れに違いはありません。
以下の2つに分けて解説していきます。
【4ナンバー車の車検について】
- 4ナンバー車検を受けるのに必要なもの
- 4ナンバー車検の手続きの流れ
それぞれ順番に解説していきます。
4ナンバーの車検に必要なもの
通常の車検と変わらず、以下のものが必要になります。
【4ナンバー車の車検に必要なもの】
- 車検証
- 自賠責保険証
- 自動車納税証明書(不要の場合あり)
- 認印
- ロックナットアダプター(タイヤ盗難防止用に使用している方のみ必要)
車検証・自賠責保険証は車のダッシュボード内に一緒に保管していることがほとんどです。
どこから探せばいいかわからない場合は、まずダッシュボード内を探してみましょう。
4ナンバー車検の手続きの流れ
4ナンバー車の場合も通常の車検と同様、以下の流れで車検を受けます。
【4ナンバー車の車検の流れ】
- 車検業者に見積もりを依頼する
- 上記の必要なものを用意する
- 車検予約をする
- 来店・受付
- 車検整備・完成検査
- 車検費用の精算・車の引き渡し
上記の流れで車検を受けることができます。
ユーザー車検を利用する場合は、必要なもの・手続きの流れが異なるので、詳細が気になる方は以下を参照ください。

4ナンバー車への変更手続きの流れ
続いて、4ナンバー車に変更手続きについて解説していきます。把握しておくべきポイントは以下の3つです。
【4ナンバー車に変更する際のポイント】
- 登録変更手続きの流れ
- 登録変更に必要な書類
- 変更にかかる費用相場
4ナンバーへの変更登録を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
それぞれ順番に解説していきます。
登録変更手続きの流れ
4ナンバー車への変更手続きは、大きく分けて以下の2つに分けられます。
【4ナンバー車への変更手続きの流れ】
- 書類審査(事前に検査を受ける車両の基本情報・構造変更具合などを確認してもらいます)
- 実車検査(実際の車両を見て、変更内容が適切かどうか最終確認をします)
【書類審査の流れ】
▼検査の流れ
- ※管轄の運輸局(軽自動車は軽自動車検査協会)に書類を提出する
- 書類審査が行われ、改造車自動車等審査結果通知書が届く
▼書類審査に必要なもの
- 新規検査等届出書(第1号様式):申請者情報や変更内容を記載する書類
- 自動車検査証のコピー:現在の車検証の写しが必要
- 重量分布計算書:車両の重量配分を示す書類書類で、改造後の安全性の確認に必要
- 登録する自動車の諸元表:車両の基本的な仕様を示す書類
- 外観図(四面図):車両の前後左右から見た図面で、改造内容を明確に示すもの
- 技術基準適合証明書:改造内容が技術基準に適合していることを証明する書類
- その他必要な書類:改造内容により、強度証明書や難燃証明書が求められる場合も
※書類審査は審査から完了まで7~10日ほど時間がかかります。
【実車検査の流れ】
▼検査の流れ
- 実車検査の予約を行う
- 後述の必要な書類を用意して、運輸局にて受付を行う
- 実車検査を受ける
▼実車検査時に必要な書類
- 申請書(OCR申請書第1号様式)
- 車検証
- 自賠責保険証
- 手数料納付書(自動車検査登録印紙を貼付)
- 自動車重量税納付書
- 納税証明書
- 点検整備記録簿
- 委任状(所有者以外が手続きを行う場合)
車検証と自賠責保険証は車のダッシュボードに保管されていることがほとんどです。
どこから探せばいいか分からない場合は、ダッシュボードから探してみましょう。
変更にかかる費用相場
4ナンバー車への変更を検討している方は、変更費用相場を確認しておきましょう。
4ナンバー車への変更では、以下の2つの費用が発生します。
【4ナンバー車への変更費用】
- 検査手数料
- ナンバープレート代金
※車検とあわせて登録変更を行う場合、下記の金額に別途車検費用がかかるので注意が必要です。
【検査手数料】
車両区分 | 金額 |
---|---|
普通自動車 |
2,100円 |
小型自動車 |
2,000円 |
技術処理手数料 |
400円(区分なし) |
【ナンバープレート代金】
ナンバ-プレート種類 |
金額 |
ペイント式ナンバー(普通車) |
3,900~4,400円 |
ペイント式ナンバー(大型車) |
4,900~5,200円 |
字光式ナンバー(普通車) |
5,300~5,600円 |
字光式ナンバー(大型車) |
6,200~6,800円 |
4ナンバー車の車検に関するよくある質問
4ナンバー車に関して、多く寄せられていた質問に回答していきます。
以下の2つの質問が特に多く寄せられていました。
【4ナンバー車の車検に関するよくある質問】
- 4ナンバー車用のタイヤじゃないと車検に落ちる?
- 4ナンバー車は毎年車検を受けるの?
それぞれ順番に回答していきます。
4ナンバー車用のタイヤじゃないと車検に落ちる?
結論、4ナンバー車(小型貨物車)用のタイヤじゃなくとも、車検の合否に影響はしないです。
そのため、4ナンバー車に乗用車用のトラックを装着させていても問題ありません。(2014年3月までは、4ナンバー車用のホイール装着を義務付けられていましたが、法改正により基準が変更されました。)
車検時にチェックされるのは、車両のサイズ・重量・用途に合わせたホイール・タイヤを使用する必要があるという点です。
車検のために4ナンバー車用タイヤに交換する必要はありませんが、タイヤの規格は車検にかかわる要素なので、念頭に置いておきましょう。
4ナンバー車は毎年車検を受けるの?
4ナンバー車は基本的に毎年車検を受けます。
ただ、4ナンバーの軽自動車のみ、2年ごとの車検で、普通乗用車の継続検査(2回目以降の車検)と変わりません。
また、4ナンバーの軽自動車は「初回車検から車検期間が2年」と普通乗用車よりも1年短く設定されています。
4ナンバー車と普通乗用車どっちがお得?
4ナンバー車利用のほうが、車の維持費が安く済む可能性が高いです。
以下は、4ナンバー車・普通乗用車を2年間維持した場合の想定費用の比較です。
▼比較の前提条件
- 1,000~1,500㎏の重量区分(5ナンバー車は軽なので除く)
- 4ナンバー車の最大積載量は1t~2t以下
- 排気量は1,000~2,000cc(5ナンバー車は軽なので除く)
- 自賠責保険料は24か月分の料金
- 本土を本拠地として想定(自賠責保険料を統一するため)
【4ナンバー車・普通乗用車の維持費の相場・内訳】
費用種類 / 車両分類 |
4ナンバー車(自家用) |
4ナンバー車(事業用) |
普通乗用車 |
---|---|---|---|
自動車税 |
23,000円/2年 |
18,000円/2年 |
61,000円/2年 |
自動車重量税 |
13,200円/2年 |
10,400円/2年 |
24,600円/2年 |
自賠責保険料 |
25,700円/2年 |
31,660円/2年 |
17,650円/2年 |
整備費用 |
100,000円/2年 |
100,000円/2年 |
100,000円/2年 |
ガソリン代 |
132,000円/2年 |
132,000円/2年 |
132,000円/2年 |
駐車場代 |
432,000円/2年 |
432,000円/2年 |
432,000円/2年 |
任意保険料 |
120,000円/2年 |
120,000円/2年 |
120,000円/2年 |
消耗品 |
30,000円/2年 |
30,000円/2年 |
30,000円/2年 |
合計 |
875,700円/2年 |
874,060円/2年 |
917,250円/2年 |
※2年分のガソリン代・駐車場代・車検時の整備費用を含みます。
※エコカー以外の車両を想定して計算しています。
上記の通り、4ナンバー車のほうが車検時の整備費用・法定費用・維持費は安くなります。
ただ、4ナンバー車に変更する手続きをする必要があるうえ、定員数が減るなどのデメリットも存在します。
家庭での使用目的・使用頻度などを加味したうえで4ナンバー車の利用を検討しましょう。
4ナンバー車は自動車税が安くなるの?
4ナンバー車を利用すれば、自動車税の支払いを安く抑えられる可能性が高いです。
ただ、4ナンバー車と普通乗用車では自動車税額が決まる基準が、最大積載量と排気量でそれぞれ異なるため、それぞれの自動車税を比較するのは難しいです。
以下の表を参考に、4ナンバー車として利用lした場合・普通乗用車として利用した場合の金額を比べてみましょう。
【自家用・事業用の4ナンバー車の自動車税の金額一覧表】
最大積載量 / 車両区分 |
4ナンバー(自家用) |
4ナンバー(事業用) |
---|---|---|
1t以下 |
8,000円/年 |
6,500円/年 |
1t越~2t以下 |
11,500円/年 |
9,000円/年 |
2t越~3t以下 |
16,000/年 |
12,000円/年 |
3t越~4t以下 |
20,500円/年 |
15,000円/年 |
4t越~5t以下 |
25,500円/年 |
18,500円/年 |
5t越~6t以下 |
30,000円/年 |
22,000円/年 |
6t越~7t以下 |
35,000円/年 |
25,500円/年 |
7t越~8t以下 |
40,500円/年 |
29,500円/年 |
【普通自動車の自動車税の金額一覧表】
排気量 |
2019年9月までに購入した車 |
2019年10月以降に購入した車 |
---|---|---|
660cc以下(軽自動車) |
10,800円 |
10,800円 |
661~1000cc以下 |
2万9500円 |
2万5000円 |
1001cc~1500cc |
3万4500円 |
3万500円 |
1501cc~2000cc |
3万9500円 |
3万6000円 |
2001cc~2500cc |
4万5000円 |
4万3500円 |
2501cc~3000cc |
5万1000円 |
5万0000円 |
3001cc~3500cc |
5万8000円 |
5万7000円 |
3501cc~4000cc |
6万6500円 |
6万5500円 |
4001cc~4500cc |
7万6500円 |
7万5500円 |
4500cc~6000cc |
8万8000円 |
8万7000円 |
6000cc以上 |
11万1000円 |
11万0000円 |
まとめ
内容を軽くおさらいしていきます。
4ナンバー車の車検・車検費用・維持費に関しての結論は以下の通りです。
【結論】
- 4ナンバー車はコスト削減になるが・乗車定員の制限や手間もある
- SUVなどを4ナンバーにする場合、用途と家庭での使い勝手を考慮する必要がある
- 車検費用を安くするのに有効だが、すべての人に向いているわけではない
4ナンバー車の利用にたくさんの目メリットがありますが、デメリットも存在します。
本当に4ナンバー車を利用したほうがいいのか・このまま利用を続けてもいいのかを、当記事の情報を参考に再検討してみてください。