「10万キロを超えると車検料金がグッと高くなる」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
実は、走行距離が10万キロを超えたからといって、必ずしも車検費用が高くなるとは限りません。
では、なぜ10万キロを超えると車検費用が高くなるケースが多いのか。
その理由を解説し、10万キロ超えの車の車検費用相場や、交換になりやすい部品とその費用をご紹介します。
また、車検費用が高くなるケースや、費用を抑えるためのコツも解説していきます。
ご自身の車を車検に通すか、それとも売却するかを判断する際の参考として、ぜひ最後までご一読ください。
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10万キロ走行車の車検費用相場
車検費用は大きく分けて「法定費用」と「整備費用」の2つがあります。
このうち、走行距離が原因で高くなるのは「整備費用」です。
ここでは、整備費用の増加を考慮したうえで、過去の車検データや車検業者の料金表を参考に車両形状別で10万キロ走行車の車検費用相場をご紹介します。
車両形状 | 車検合計費用 | 車種例 |
---|---|---|
軽自動車 | 7~12万円 | ダイハツ「タント」 スズキ「ワゴンR」 ホンダ「N BOX」 |
コンパクト~セダン | 10~18万円 | トヨタ「プリウス」 ホンダ「フィット」 トヨタ「ヴィッツ」 |
ミニバン・SUV | 13~25万円 | ホンダ「ステップワゴン」 トヨタ「ハリアー」 日産「セレナ」 |
軽自動車:全体的に部品代・工賃が安いため、整備内容次第では10万円未満に収まることも多いです。
コンパクトカー・セダン:部品点数が多く、消耗品の交換が重なると15万円を超えることも。
特に旧型の国産車や年式が10年以上経った車は整備箇所が増えやすいです。
ミニバン・SUV:長距離走行や多人数使用により、各部の劣化が進み整備費がかさみやすいです。
安心を求めてディーラー車検を選ぶ人も多く、20万円を超えることも少なくありません。
車種によって法定費用や整備費用に差があるため、自分の車のタイプや状態に応じた費用感を把握しておくことが大切です。
次の章では、こうした費用増加の理由について詳しく見ていきましょう。
10万キロ超えの車検費用が高くなりやすい2つの理由
10万キロ超えの車検費用が高くなりやすい主な理由は2つあります。
- 重量が上がるケースが多いから
- 経年劣化によって部品交換代が高くなるから
それでは、1つずつ詳しく解説します。
車検費用は、必ずしも走行距離が10万キロを超えたからといって高額になるとは限りません。
しかし、実際には10万キロを超えた車の車検費用が高くなる傾向があります。その背景には、車の状態や法的な制度による影響が関係しています。
重量税が上がるケースが多いから
10万キロ越えの車検費用が高くなりやすい1つ目の理由は、車検費用に含まれる自動車重量税が高くなるケースが多いからです。
10万キロを超える車は、年式も古くなっているケースが大半です。
新車登録から13年を経過した車両は、環境への悪影響を考えて自動車重量税が高くなる仕組みになっています。
この「重量税の増額」と「走行距離10万キロ」のタイミングが重なることが多く、結果として「10万キロを超えたから車検が高い」と感じる人が多いのです。
重量税に関してもっと詳しく知りたい方はこちらをご参照参考ください。

経年劣化によって部品交換代が高くなるから
2つ目の理由は、走行距離が10万キロで交換を推奨される部品が多いためです。
メーカーの多くが走行距離によってパーツや消耗品の交換の目安を定めています。
そのなかでも10万キロで交換推奨がされている部品が多く、整備費用がかさみ、結果的に車検費用全体が高くなりがちです。
とくに、ブレーキパッドなど消耗部品の交換を怠ると、安全性に直結するリスクもあるため、早めの整備がすすめられます。
10万キロを超えると発生しやすい部品交換費用
10万キロを超えると交換になりがちな部品と費用の目安を、車の部位別に分けて説明します。
- エンジン部分の交換費用
- 駆動部分の交換費用
- 足部分の交換費用
エンジン部分の交換費用
エンジン関連で交換が発生しやすい部品と、その費用の目安は以下のとおりです。
部品・作業内容 | 費用の目安(工賃込) | 説明 |
---|---|---|
エンジンオイル交換 | 5,000円~10,000円 | エンジン内部の潤滑や冷却を保つためのオイルで、フィルターとセット交換が基本です |
オイルフィルター | 1,000円~2,000円 | エンジンオイルの汚れを除去する部品で、オイル交換と同時に交換することが多いです |
スパークプラグ | 5,000円~15,000円 | 点火に必要な部品で、消耗品のため10万km前後での交換が推奨されています |
エアクリーナーエレメント | 2,000円~4,000円 | エンジンへ取り込む空気をろ過するフィルターで、定期的な交換が必要です |
バッテリー | 8,000円~20,000円 | 電力供給を担う部品で、一般的な寿命は2~4年とされています |
タイミングベルト | 30,000円~60,000円 | エンジンの動作を同期させる重要部品で、10万kmごとの交換が推奨されています |
エンジンまわりでは、オイルやバッテリー、スパークプラグといった消耗品の交換頻度が高く、車検時に整備項目として挙がりやすい傾向があります。
特にタイミングベルトは10万キロが交換目安とされ、費用も高額になりやすいため注意が必要です。
駆動部分の交換費用
駆動部分で交換が発生しやすい部品と、その費用の目安は以下のとおりです。
部品・作業内容 | 費用の目安(工賃込) | 説明 |
---|---|---|
ドライブシャフトブーツ | 10,000円~20,000円 | 駆動部の保護用部品で、破れるとグリス漏れや異音、走行トラブルの原因になります |
クラッチ(MT車) | 50,000円~100,000円 | 滑りや異音が出始めると交換が必要で、走行フィーリングや発進性能に影響します |
トランスミッションオイル | 10,000円~20,000円 | ATFやCVTフルードなど、スムーズな変速やミッション保護のため定期交換が推奨されます |
デフオイル | 3,000円~8,000円 | 駆動力を左右に分配するためのオイルで、特に4WD車では重要なメンテナンス項目です |
駆動部分は部品点数こそ少ないものの、1点あたりの交換費用が高額になりやすいのが特徴です。
特にMT車のクラッチは5万円以上かかることが多く、10万キロを超えると交換提案される可能性も高まります。
トランスミッションオイルやデフオイルは比較的安価ながら、定期交換が推奨される消耗品です。
足部分の交換費用
足部分で交換が発生しやすい部品と、その費用の目安は以下のとおりです。
部品・作業内容 | 費用の目安(工賃込) | 説明 |
---|---|---|
ブレーキパッド | 10,000円~20,000円(前後) | 制動時に摩耗する消耗部品で、残量が少ないと車検に通らないことがあります |
ブレーキローター | 20,000円~40,000円(前後) | ブレーキパッドと同時交換されることが多く、摩耗や歪みがあると交換が必要です |
サスペンション | 40,000円~100,000円 | 走行安定性に関わる部品で、ヘタリやオイル漏れがあると乗り心地や安全性に影響します |
ショックアブソーバー | 20,000円~60,000円 | 路面からの衝撃を吸収する装置で、オイル漏れやへたりがあると交換が必要です |
タイヤ交換 | 30,000円~60,000円(4本) | 溝が一定以下になると車検に不合格となり、安全性にも直結するため注意が必要です |
ホイールアライメント | 10,000円~15,000円 | 足回りの部品交換後にずれを補正する調整作業で、走行安定性を保つために実施されます |
足まわりは安全性に直結するパーツが多く、車検でのチェック頻度も非常に高いエリアです。
ブレーキパッドやタイヤは定期的な消耗が避けられず、交換費用も合わせると意外と負担が大きくなります。
サスペンションやショックアブソーバーなどは高額な整備項目になりやすく、10万キロを超えると劣化のリスクも増加します。
事前の点検やメンテナンスで不具合を早期に発見しておくことが、車検費用を抑えるカギとなります。
10万キロ超えの車検費用が高くなりやすい3つのケース
走行距離が10万キロを超えた車が車検を受けた際に、費用が高くなりやすいケースを3つご紹介します。
- 定期メンテナンスを行なっていない場合
- 輸入車の場合
- ディーラー車検の場合
以上に当てはまる方は、事前に見積もりを取るなどして、慎重に準備を進めることをおすすめします。
定期メンテナンスを行なっていない場合
定期メンテナンスを行っていないと、整備不良が蓄積し、車検時に多くの部品交換や修理が必要になります。
その結果、整備項目が増えて費用も高額になってしまいます。
特に10万キロを超えた車両では経年劣化も進んでいるため、日頃のメンテナンスを怠っていると車検費用に大きな差が出やすくなります。
輸入車の場合
輸入車は、修理や整備の際に海外から部品を取り寄せる必要があり、部品代に加えて輸入コストや納期の面で費用がかさみやすくなっています。
また、構造が国産車と異なるため、整備できる工場や技術者が限られ、工賃が割高になることも一般的です。
ディーラー車検の場合
ディーラーでの車検は、純正部品を使用し、故障を未然に防ぐための「予防整備」が重視されます。
このため、必要最小限の整備だけを行う民間工場の車検と比べると、費用が高くなりやすいです。
特に走行距離が10万キロを超えた車は交換部品が多くなりがちです。ディーラーではひとつずつ丁寧に点検・整備されるため、その分費用もかさみます。
ただし、ディーラー車検は信頼性や保証が手厚く、アフターサポートを重視したい方にはおすすめです。
また、「予防整備」や「高品質な整備対応」を求める方には、モビフル車検もおすすめです。まずは無料のWeb見積もりをご利用ください。
10万キロ超えの車検費用を抑える2つのコツ
車検費用をできるだけ安く抑えるために、実践できる2つのコツをご紹介します。
- 複数の業者で見積もりをとる
- 定期メンテナンスを行う
それでは、1つずつ詳しく解説します。
複数の業者で見積もりをとる
車検は業者によって内容も費用も異なるので複数の業者で事前に見積もりを行うことで自分に合った車検をできるだけ安い費用で受けることができます。
特に10万キロを超えた車の場合、必要な整備内容も多くなりがちなため、納得のいく内容で適正価格の車検を受けるためには、事前の見積もり比較が欠かせません。
モビフル車検では、来店不要で正確な見積もり金額が確認できます。まずは「簡単料金」を利用して、おおよその費用感をつかんでみましょう。
定期メンテナンスを行う
車検費用を抑えたいなら、日頃から定期メンテナンスを欠かさないことが大切です。
先ほども説明した通り、特に10万キロを超えた車は、メンテナンスを怠っていると車検時にまとめて部品交換が必要になり、大きな出費につながります。
エンジンオイルやブレーキパッド、バッテリーなどの消耗品をこまめに交換しておくことで、車検時に急な修理費用が発生するリスクを減らせます。
車検費用が高いと感じたら手放すのも選択肢の一つ
走行距離が10万キロを超えた車の車検では、部品交換や整備の費用がかさみ、想定以上の金額になることがあります。
もし見積もり金額が高額で、今後も維持費がかかりそうだと感じた場合は、車検を通すよりも車を手放すという選択肢も検討してみましょう。
具体的には、車検満了日までしっかり使い切ったあと、車を売却または廃車にする方法があります。
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さらに、廃車にかかる費用は一切不要で、買取価格が付く場合もあるため、費用を抑えて新しい車へ乗り換えることが可能です。
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まとめ
走行距離が10万キロを超えた車でも、必ずしも車検費用が高額になるとは限りません。
ただし、年式や整備状況によっては部品交換が重なり、費用がかさむケースが多いのも事実です。
この記事では、以下のポイントを解説しました。
- 10万キロ走行車の車検費用相場
- 費用が高くなりやすい理由やケース
- 部位ごとの交換部品とその費用目安
- 車検費用を抑える2つのコツ
- 高額になるなら手放すという選択肢
10万キロを超えた車は、予防整備やメンテナンスがより重要になり、費用面でも計画的な判断が求められます。
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