「おすすめの布製タイヤチェーンを知りたい」
「雪道や凍結道路でスリップしたくない」
「緊急時に使いたいけれど、どれを選べばよいのかわからない」
上記のようにお考えではないでしょうか?
冬季に雪や路面凍結が発生する地域では、運転時にタイヤチェーンが欠かせません。しかし、普段は雪に縁のない地域に住んでいると、タイヤチェーンを持っていないことが多いでしょう。とはいえ、旅先やレジャーで予想外の降雪や積雪に遭遇すると、運転が難しくなり大変不便ですよね。
そんな場面で役立つのが、布製タイヤチェーンです。手軽さと性能のバランスが優れており、老若男女問わず簡単に使用できます。また、緊急時のみの使用を想定している方にも最適です。
この記事では以下の内容を詳しく解説します。
この記事を読むことで、自分にぴったりの布製タイヤチェーンがわかり、雪や凍結道路でも安心して運転ができるようになります。
布製タイヤチェーンの失敗しない選び方
布製タイヤチェーンは、緊急時や旅行先において降雪や凍結道路に備えることができて非常に便利な商品です。しかし、選び方を間違えると、効果を十分に発揮できなかったり、かえって不便になる可能性もあります。
ここでは、初心者でも失敗しない布製タイヤチェーンの選び方を3つ解説します。
ピッタリのサイズを選ぼう
布製タイヤチェーンの性能を最大限に引き出すためには、タイヤにぴったり合ったサイズを選ぶことが重要です。
布製タイヤチェーンは、タイヤに密着することで滑り止め効果を発揮します。ゴム製や金属製チェーンとは異なり、タイヤ全体を包み込む形状が一般的なため、サイズが少しでも合わないと装着感や効果に大きな差が出てしまいます。
適切な商品を選ぶためには、まず装着予定のタイヤサイズを正確に把握することが大切です。タイヤの側面には、「タイヤ幅」「扁平率」「リム径」といったサイズ情報が記載されています。
これらを確認し、メーカーごとのサイズ適合表を利用して選びましょう。
汚れを気にする方は目立たない色を選ぼう
布製タイヤチェーンの汚れが気になる方や、洗う手間を省きたい方には、汚れが目立ちにくい色やデザインの商品を選ぶのがおすすめです。
雪道では、雪に混じった泥や融雪剤がタイヤ周辺に付着しやすいため、布製タイヤチェーンの色選びも重要です。
黒やグレーなどの濃色系のチェーンは、汚れが目立ちにくいという利点があります。一方、白や明るい色のチェーンは清潔感があり見た目が良いですが、汚れが目立ちやすい点に注意しましょう。
見た目を重視し、汚れが気になった際に手軽に洗える方には淡色系のチェーンがおすすめです。それ以外の方は、色や柄にこだわりつつ、汚れを気にせず使える濃色系を選ぶと良いでしょう。
より手軽に着脱したい方はガイド付きがおすすめ
布製タイヤチェーンに手軽さを求める方は、ベルトやストラップといったガイドがついた商品がおすすめです。
ガイド付きの布製タイヤチェーンは、側面に十字型のベルトやストラップが付いており、中心部分が分かりやすく設計されています。このガイドを持ちながら装着や取り外しができるため、円滑に作業ができます。
また、雪道や凍結路に車を止めた際、万が一チェーンが路面に張り付いてしまっても、ガイドを引っ張ることで簡単には外せるため安心です。
着脱をスムーズに済ませたい方や、より手間をかけたくない方は、ガイド付き布製タイヤチェーンをぜひ検討してみてください。
おすすめ布製タイヤチェーン6選
ここでは、おすすめの布製タイヤチェーンを6つご紹介します。それぞれ特徴が異なるので、自分に合った商品を選びましょう。
おすすめの布製タイヤチェーン6選 | ||
ブランド |
商品名 |
価格 |
AutoSock |
布製タイヤすべり止め |
10,280円~ |
ISSE |
スノーソックス SUPER タイプ2 |
19,900円~ |
ISSE |
スノーソックス クラシック |
9,280円~ |
ISSE |
スノーソックス スーパー |
19,800円~ |
セイワ |
スノーソックス |
6,834円~ |
TIPGOUP |
タイヤチェーン 布製 |
5,472円~ |
※価格は最小サイズを基準としております。
AutoSock:布製タイヤすべり止め
AutoSockの「布製タイヤすべり止め」は、北欧ノルウェーで生まれた本格的な布製タイヤチェーンです。
この商品の最大の特長は、十字型のガイドが付いている点です。このガイドのおかげで、誰でも簡単に装着・取り外しができ、中心部がわかりやすいため正確に取り付けることが可能です。その結果、チェーンの性能を最大限に発揮しやすいという利点があります。
ただし、生地がやや薄いため、耐久性に関しては課題があると指摘されています。実際に「2〜3回の使用でほつれや穴が開いた」との口コミも見られます。
とはいえ、使用頻度が少ないことを前提としている方であれば、この利便性は十分魅力的といえるでしょう。
概要 | |
ブランド |
AutoSock |
価格 |
10,280円~ |
重量 |
1㎏ |
色 |
白 |
ガイドの有無 |
あり |
チェーン規制 |
対応 |
ISSE:スノーソックス SUPER タイプ2
「スノーソックス SUPER タイプ2」は、スペインのISSE社が開発・製造した布製タイヤチェーンです。
この商品は、布製タイヤチェーンの中でも耐久性と制動力に優れており、品質の高さが際立っています。通常、布製タイヤチェーンは耐久性が低いとされることが多いですが、本商品は厚手の生地を採用しており、安心して使用できます。
また、SUVや大型乗用車、大口径タイヤに対応しているため、これらの車両を所有している方には特におすすめです。
一方で、価格は2万円と相場と比較するとやや高めです。そのため、性能を重視して購入するのか、それとも使用頻度が少ないことを考えてコストを抑えるのかを慎重に判断する必要があります。さらに、購入前にはタイヤサイズの適合をしっかり確認し、サイズミスを防ぎましょう。
概要 | |
ブランド |
ISSE |
価格 |
19,900円~ |
重量 |
1.25㎏ |
色 |
白 |
ガイドの有無 |
なし |
チェーン規制 |
対応 |
ISSE:スノーソックス クラシック
「スノーソックス クラシック」は、ISSE社が誇る優れたグリップ力に加え、汚れが目立ちにくい点が特徴の布製タイヤチェーンです。
本商品は赤色の繊維で構成されており、雪道で付着しやすい泥や汚れを目立ちにくくし、見た目をきれいに保つことができます。また、鮮やかな色は愛車のアクセントとしても活躍し、イメチェンを楽しむことも可能です。
さらに、軽量でコンパクトな設計のため、取り付けや持ち運びが簡単で、収納場所にも困りません。これにより、使い勝手の良さを求める方にはぴったりの一品です。
ただし、耐久性については同社の「スノーソックス SUPER タイプ2」よりも劣るため、頻繁に使用する方には向かない場合があります。汚れが目立たないデザインや軽量性を重視する方におすすめの商品です。
概要 | |
ブランド |
ISSE |
価格 |
9,280円~ |
重量 |
1kg |
色 |
赤 |
ガイドの有無 |
なし |
チェーン規制 |
対応 |
ISSE:スノーソックス スーパー
ISSE社が販売する「スノーソックス スーパー」は、「スノーソックス クラシック」の約2倍の耐久性を持ち、制動性と耐久性に優れた高品質モデルです。
積雪路や凍結路でも安心して使用でき、装着がわずか3分で完了する便利さに加え、SUVや大型乗用車、大口径タイヤにも対応する汎用性の高さが特徴です。また、走行中にチェーンが自動的に適切な位置へ調整されるオートセンサー機能も搭載しています。
ただし、価格が約2万円とやや高価なため、購入前にサイズ適合をしっかり確認し、慎重に検討することをおすすめします。
概要 | |
ブランド |
ISSE |
価格 |
19,800円~ |
重量 |
1kg |
色 |
白 |
ガイドの有無 |
なし |
チェーン規制 |
対応 |
セイワ:スノーソックス
「スノーソックス」は、大手カー用品メーカーのセイワが提供する布製タイヤチェーンで、耐久性と使い勝手の良さが特徴です。
本商品は生地が厚く、耐久性に優れているため、長期的に使用したい方に適しています。また、ガイドが付属しており、取り外しが簡単なため、女性や初心者でも安心して使用できます。
さらに、日本製であることから、日本語で丁寧に記載された説明書が付いており、初めての取り付けでも迷うことなく正しく装着できる点も魅力です。
ただし、真っ白なカラーは汚れが目立ちやすいという欠点があります。そのため、汚れの目立ちにくさを重視する方には不向きですが、見た目よりも使いやすさや耐久性を優先する方にはおすすめの商品です。
概要 | |
ブランド |
セイワ |
価格 |
6,834円~ |
重量 |
830 g |
色 |
白 |
ガイドの有無 |
あり |
チェーン規制 |
対応 |
TIPGOUP:タイヤチェーン 布製
TIPGOUPが販売する「タイヤチェーン 布製」は、比較的安価で手軽に使用できることが特徴で、ベルト付きの設計により装着が簡単です。
また、付属の軍手やメッシュ構造の収納バッグ、商品ページに掲載された着脱方法の動画など、使い勝手を高める工夫が充実している点も魅力的です。また、黒色の繊維で汚れが目立ちにくく、黄緑色の布は降雪時の視認性を高め、安全性が向上する点も嬉しいポイントです。
しかし、価格が安い分、適切に使用しないと破損しやすいため、取り扱いには注意が必要です。
概要 | |
ブランド |
TIPGOUP |
価格 |
5,472円~ |
重量 |
1.2kg |
色 |
黒 |
ガイドの有無 |
あり |
チェーン規制 |
対応 |
布製タイヤチェーンの取り付け方法
布製タイヤチェーンの取り付け方法は下記になります。
まず、タイヤの上半分から奥までタイヤチェーンをしっかりかぶせます。この際、強く引っ張っても問題ありません。
次に、車を少し移動させてタイヤを半回転させます。まだチェーンが装着されていない部分が上にくるように調整しましょう。
最後に、残りの部分をタイヤにかぶせます。タイヤの奥までチェーンが確実に入っていることを確認すれば、取り付け完了です。中心が少しずれていても、走行中にタイヤの回転(遠心力)によって自然と真円に整います。
布製タイヤチェーンの装着は、慣れれば数分でできるほど簡単です。ただし、冬本番を迎える前に必ず一度練習しておくことをおすすめします。寒い中では手がかじかみ、説明書だけではスムーズに作業が進まない可能性があるためです。
布製タイヤチェーンを使用するメリット・デメリット
布製タイヤチェーンは、金属製やゴム製にはない独自の特徴があります。ここでは、そのメリットとデメリットを具体的に解説します。
布製タイヤチェーンのメリット・デメリット3選 | |
メリット3選 |
デメリット3選 |
・着脱が簡単 ・軽くてコンパクトのため収納に困らない ・走行中にガタガタしない |
・耐久性が低い ・必ずしも万能なわけではない ・雪道や凍結路でしか使用できない |
下記記事では、布製タイヤチェーンのデメリットやメリット、使用上の注意点まで徹底解説しています。これらがより気になる方は参考にしてください。
布製タイヤチェーンを使用するメリット3選
布製タイヤチェーンのメリットは下記になります。
布製タイヤチェーンの最大の特長は、その着脱の簡単さです。金属製チェーンと比べても、初心者や老若男女を問わず簡単に装着できるため、緊急時にも安心して使用できます。
また、軽量でコンパクトな設計も大きな利点です。折りたたんで付属のケースに収納すれば、車内で場所を取らず携帯性に優れています。緊急時の使用が主になることを考えると、この手軽さは非常にありがたいポイントです。
さらに、静音性の高さも布製タイヤチェーンならではの魅力です。布素材のため、走行中のガタつきや振動が少なく、快適なドライブが実現します。
布製タイヤチェーンを使用するデメリット3選
反対に、布製タイヤチェーンのデメリットは下記になります。
まず、耐久性が低い点が挙げられます。メーカーや商品によりますが、走行可能距離はおおよそ100㎞前後です。また、メーカーでは時速40〜50㎞での走行を推奨しており、荒い運転をするとすぐに破損する可能性があります。
次に、性能の過信は禁物です。積雪状況やタイヤの種類にもよりますが、布製タイヤチェーンの性能は新品のスタッドレスタイヤと同程度と考えましょう。ただし、使用頻度が高まるほど摩耗が進み、その分性能が低下するため注意しましょう。
さらに、使用シーンが限られる点もデメリットです。布製タイヤチェーンは雪道や凍結路専用で、アスファルトの路面を走行すると著しく消耗します。雪道を抜けた際は速やかに取り外す必要があります。
高速道路における使用ルールと法規制
高速道路のチェーン規制発令時は、対象区間はタイヤチェーンを装着しないと通行できません。
これは、スタッドレスタイヤや4WD車両であっても走行不可です。これらの自動車であっても、大雪時には立ち往生や制動距離が長くなるためです。
国土交通省によれば、チェーン規制発令時は自動車用品店で発売されているものであれば問題ないとしています。
タイヤチェーンは、様々な種類の製品が販売されています。チェーン規制中に通ることのできるタイヤチェーンは、 自動車用品店などで販売されているものであれば問題ありません。
出典:国土交通省
しかし、JAFの発表では金属やゴム製のチェーンは問題なく通行可能ですが、布製は検査員の指示に従うようにと、規制に対応できない可能性を示唆しています。検査員の判断に委ねられてしまうのが実情なので、「緊急時の脱出用」という位置づけで認識すると良いでしょう。
また、チェーン規制による罰則や違反金はありません。しかし、検査員による装着確認を無視し、大規模な交通渋滞を引き起こした場合は、運転手に対して道路交通法違反による罰則や違反金の恐れがあるため、くれぐれも注意しましょう。
まとめ
本記事では、下記内容について解説しました。
手軽さと性能に優れた布製タイヤチェーンですが、商品選びは緊急時の身の安全に直結するため、慎重になると思います。種類の豊富さや、そもそもタイヤチェーンに馴染みのない方はなおさら迷うことが多いでしょう。
そんな時、今回ご紹介した「布製タイヤチェーンの失敗しない選び方」や「おすすめ布製タイヤチェーン6選」を参考に、自分に合った商品選びに貢献できれば幸いです。自分に適した商品を選び、緊急時でも安心安全に雪道や凍結路を乗り越えていきましょう。
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