車の雪下ろしは、冬のドライブを安全にする上で欠かせない作業です。
しかし、適切な道具を使わなければ、車を傷つけたり時間と労力を無駄にしたりしてしまうことがあります。
そこで、車の雪下ろし道具に適切なアイテムをまとめて紹介していきます。
車の雪下ろしに最適な道具は?傷つけない選び方
車の雪下ろしは、冬のドライブに欠かせない作業ですが、同時に車を傷つける可能性もあります。
そこで重要なのが、適切な道具選びと正しい使い方です。ここでは、車の雪かき道具の選び方から使い方まで、詳しく解説します。
車の雪下ろしに最適な道具
車の雪下ろしに最適な道具は、スノーブラシとスノースクレーパーです。
スノーブラシ:車に積もった雪を払うための道具です。毛の部分が柔らかく、車体を傷つけにくい素材でできているものを選びましょう。伸縮式のものや角度調整ができるものだと、より使いやすくなります。
スノースクレーパー:フロントガラスやサイドミラーに付着した氷を剥がすための道具です。硬い素材でできていますが、力を入れすぎるとガラスを傷つける可能性があります。先端がゴムやスポンジで覆われているものを選ぶと、より安全です。
スノーブラシ | スクレーパー | |
用途 | 車に積もった雪を払う | フロントガラスの氷を剥がす |
素材 | 毛など柔らかい素材 | プラスチックなど硬い素材 |
特徴 | 伸縮式タイプがある | コンパクト |
メリット | 広範囲の雪を落とせる | 氷を剥がせる |
デメリット | 氷は落とせない | 車体が傷つくことも |
雪下ろし道具の選び方のポイント
①商品の素材で選ぶ
毛の部分は柔らかい素材、スクレーパーの先端は柔らかいマイクロファイバーやシリコン、スポンジで覆われているものがおすすめです。
車体を傷つけにくい素材でできているものだと安心して使用できます。
②機能性で選ぶ
伸縮式や角度調整機能があると、より便利です。
伸縮式タイプだと、車の屋根など手の届かない場所の雪も払うことができます。
③価格で選ぶ
様々な価格帯のスノーブラシがありますので、予算に合わせて選びましょう。
雪下ろしをする際は、手袋を着用するのがおすすめです。
力を入れすぎると車を傷つける可能性があるので、優しく作業しましょう。
雪下ろし後は、車を洗車して、塩化カルシウムなどの融雪剤を洗い流しましょう。
【車種・タイプ別】車の雪下ろし|傷つけないための注意点と対策
雪下ろしは、冬のドライブに欠かせない作業ですが、車種によって注意すべき点や対策が異なります。ここでは、車種別に雪下ろしの注意点と対策を詳しく解説します。
車種によって雪下ろしの注意点や対策は異なりますので、自身の車の対処方法をチェックしてみてください。
軽自動車の雪下ろし方法
軽自動車は車体が小さいため、雪下ろし自体は比較的容易です。
ルーフの雪は、フロントガラスに落ちて視界を遮る可能性があるため、しっかりと落としましょう。車の重量が軽いため雪の重みで車体が歪む心配は少ないですが、念のため慎重に作業するのがおすすめです。
軽量で持ちやすく作業しやすいタイプのアイススクレーパーが良いでしょう。
コンパクトカーの雪下ろし方法
軽自動車と同様に、車体が小さく扱いやすいですが、ルーフの雪には注意が必要です。
軽自動車より車重がありますが、過度に心配する必要はないでしょう。
フロントガラスやサイドミラーの氷を剥がすのにコンパクトなスノースクレーパーを使うのがおすすめです。
全長が短く小回りが利く、伸縮式スノーブラシが雪下ろしに最適です。
セダンの雪下ろし方法
ルーフが長いため、雪下ろしにやや苦労するかもしれません。。
ボンネットに雪が積もると、ワイパーが動きにくくなることがあるので、しっかりと落としましょう。
セダンはフロントガラスが比較的大きいため、スクレーパーも少し大きめのものを選ぶと作業効率が上がります。
長さを調整できる伸縮性のスノーブラシを使うと、ルーフの奥まで雪を払うことができるでしょう。
SUV・ミニバンの雪下ろし方法
車高が高いため積もる雪の量も多く、ルーフの雪下ろしが大変です。
作業時の転倒や、周囲への雪の落下に十分注意しましょう。
SUVはフロントガラスが大きく角度がついている場合もあるため、角度調整機能付きのスクレーパーがあると便利です。
車高が高いため、ルーフの雪を下ろすにはロングタイプのスノーブラシが必要です。
大型車(トラック・バス)の雪下ろし方法
フロントガラスが非常に大きいため、大型車用のスクレーパーがあると便利です。
高所作業となるため、安全帯の使用や複数人での作業など、安全対策を徹底しましょう。
車高が高く車体も大きいため、超ロングタイプのスノーブラシが必要です。
自身での作業が難しい場合は、専門業者に依頼することもおすすめです。
車の雪下ろしをする上でのNG行為と注意点
車の雪下ろしは、安全な運転を確保するために重要な作業ですが、誤った方法で行うと車を傷つける可能性があります。
ここでは、車の雪下ろしをする際に絶対にやってはいけないNG行為と、注意すべきポイントを紹介していきます。

車の雪下ろしをする上でやってはいけないこと
氷を叩き割る
凍結したフロントガラスやボディの氷を叩き割ると、ガラスや塗装を傷つけるだけでなく、周囲に破片が飛び散り、怪我をする危険性もあります。
フロントガラスは、一見丈夫に見えますが、衝撃には比較的弱いです。氷を叩き割る際に、ひびが入ったり、最悪の場合、破損したりする恐れがあります。
無理にワイパーを動かす
雪や氷がワイパーブレードやゴムに付着し、フロントガラスに張り付いていることがあります。無理に動かすと、ワイパーブレードが変形したり、ゴムが破れたりする可能性があります。
またワイパーブレードに雪が積もっている場合、その重みでワイパーモーターに負荷がかかり、故障の原因となることがあります。
凍結したまま走行する
凍結したフロントガラスは、視界を著しく遮り、前方の状況を把握することが困難になります。これにより、歩行者や他の車両の発見が遅れ、重大な事故につながる可能性があります。
サイドミラーやドアミラーも凍結している場合、側方の視界も低下し、車線変更や右左折時の安全確認が不十分になることがあります。
熱湯をかける
フロントガラスは、急激な温度変化に弱いため、熱湯をかけると熱膨張と収縮の差でひび割れたり、最悪の場合、破損する可能性があります。特に、冬の冷え切った状態のガラスに熱湯をかけるのは非常に危険です。
また、熱湯で雪を溶かしても、気温が低いとすぐに再凍結し、路面が滑りやすくなります。これにより、スリップ事故を引き起こす可能性があります。
尖ったものでこすり落とす
尖ったもので雪や氷をこすり落とそうとすると、車体に直接傷をつけてしまう可能性が非常に高いです。特に、フロントガラスやドアミラーなど、デリケートな部分に傷がついてしまうと、修復費用が高額になることがあります。
また、力を入れてこすり落とそうとすると、ボディが歪んでしまうことがあります。特に、古い車や軽自動車は、ボディが弱い傾向にあるため、注意が必要です。
塩や融雪剤を直接かける
塩や融雪剤は、氷を溶かす効果がありますが、車体に直接かけると、錆の原因になります。
塩や融雪剤の主成分である塩化ナトリウムや塩化カルシウムは、金属を腐食させる性質があります。車体に直接かけると、塗装が剥がれた部分や、小さな傷からサビが発生する可能性があります。特に、車の下回りや足回りなど、錆びやすい部分に付着すると、腐食が進行しやすくなります。
塩分が電気系統に付着すると、ショートや誤作動の原因となることがあります。特に、最近の車は電子制御部品が多く搭載されているため、注意が必要です。
車の雪下ろしをする時の注意点
- 力を入れすぎない
- 周囲の安全を確認する
- 適切な道具を使用する
- 雪下ろし後のケア
力を入れすぎると車体を傷つける可能性があります。優しく丁寧に雪を下ろしましょう。
雪をおろす方向に人がいると危ないため、作業前に周囲に人や物がないか確認しておきましょう。
道具を選ぶ際、金属製のものなど尖ったアイテムは傷をつける可能性があるため注意してください。
雪下ろしした後放置すると、錆の原因になることがあります。車を洗車して、付着した融雪剤や汚れを洗い流しましょう。
車の雪下ろしは、安全な運転のために必要な作業ですが、誤った方法で行うと、車を傷つける可能性があります。
この記事で紹介したNG行為と注意点を守り、安全に雪下ろしを行いましょう。
スクレーパーなら手袋型がおすすめ
これまで販売されているものは作業する時に手がかじかむ商品が多く、霜や雪が手に付着してしまったなんて経験もあるかもしれません。
そんな苦悩があった方におすすめしたいのが、裏起毛手袋にハケが付いているアイススクレーパーです。
早朝や仕事帰りの夜など特に気温が低い時間に使う時に、少しでも不快感を軽減していただけます。
ぜひ一度CARZEL(カーゼル)アイススクレーパーをお試しいただけたらと思います。
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