「車の樹脂パーツにできた傷がどうしても気になる…」
「樹脂パーツの傷は消すことができるの?」
上記のようなお悩み・疑問をお持ちの方は少なくないでしょう。
樹脂パーツにひとつ傷があるだけでも、愛車全体の印象を大きくダウンさせてしまうことに繋がりかねません。
したがって、樹脂パーツについた傷はできる限り早急に対処を行いたいところです。
実はある方法を使えば、車に詳しくない方であっても、プロに頼まず自宅で傷を目立たなくすることができます。
当記事では、樹脂パーツの傷を目立たなくする方法、およびおすすめの樹脂パーツ用艶出し剤について紹介します。
樹脂パーツの傷をどうにかして消したいと思っている方はぜひお読みください。
樹脂パーツの傷を消すのではなく、目立たなくする
樹脂パーツの傷を、初めから無かったかのように消し去ることは残念ながら簡単ではありません。
たとえば、壁や電柱にこすってできた未塗装樹脂のバンパーなどの深いガリ傷は、業者に頼まなければ修復することは難しいでしょう。
傷が目立たないようきれいに覆い隠すことがことができれば、消し去らなくても新車同様の艶を取り戻すこともできます。
樹脂パーツの傷を治す方法3選【DIYリペア】
プロに頼まなくても、車の持ち主本人だけで傷を目立たなくすることは十分にできます。
自宅で行いやすい樹脂パーツの傷消し方法としては、以下の3つが挙げられます。
- ガスバーナーやヒートガンで炙る
- メラミンスポンジでこする
- 樹脂パーツ用の艶出し剤を使う
それぞれについて、以下で詳しく解説していきます。
ガスバーナーやヒートガンで炙る
1つ目は、「ガスバーナーやヒートガンで炙る」という方法です。
ガスバーナーやヒートガンを用いて火で炙ることで、樹脂の表面を温めます。熱によって樹脂を溶かし、黒さを取り戻すという方法です。
あくまでも軽めに溶かすことがポイントであり、溶かしすぎは禁物です。炙りすぎると、表面が荒れてしまう可能性もあるため十分に注意しましょう。
このデメリットは、行う際に抵抗を感じやすい点、および初心者にはやや難易度が高いという点です。
失敗した時のリスクも高い上に危険も伴うため、DIYに慣れていない人にとってはかなり不安な作業となるかもしれません。
メラミンスポンジでこする
続いては、「メラミンスポンジでこする」という方法です。
メラミンスポンジとは、「メラミンフォーム」でできたスポンジのことです。メラミンフォームは表面が細かな網目状で、材質も硬めとなっているため、ヤスリのように使用することができます。
樹脂パーツをメラミンスポンジでこすることで、傷を削り落とす効果が期待できます。
メラミンスポンジは、水を含ませて傷が気になるところを研磨する形で使用します。
研磨することによって、表面の傷がついた部分だけが削り落とされ、傷がついていない層が表面に出てきます。
100円ショップでも簡単に手に入るため、誰にとっても身近で使用しやすいアイテムだと言えるでしょう。
ただし、メラミンスポンジのデメリットは、削り取ることで見た目が劣化する可能性がある点です。
【おすすめ!】樹脂パーツ用のコーティング剤を使う
最後は、「樹脂パーツ用のコーティングを使う」という方法です。
こちらは、ここまでで紹介した方法の中で最もおすすめできる手段です。
未塗装樹脂コーティングを使うと簡単に黒艶が復活して、傷も目立ちにくくなります。
樹脂へのお悩みをお持ちの方が多く、誰でも簡単に使える良い艶出し剤をお届けしたいと思い、モビフル編集部でも開発いたしました!
この投稿をInstagramで見る
初心者でも簡単に扱いやすく、すぐに本来の美しさを引き立てられるでしょう。
おすすめの樹脂パーツ用の艶出し剤5選
樹脂パーツ用の艶出し剤を使用するのが一番とはいえ、艶出し剤にはさまざまな種類があります。
そのため、「どの艶出し剤が一番いいのか」「それぞれの艶出し剤にはどのような特徴や違いがあるのか」といったことは判別が難しいでしょう。
そこで以下からは実際に使用して、特におすすめできる樹脂パーツ用の艶出し剤を5選紹介します。
それぞれのアイテムが持つメリットについても紹介しているため、自身のこだわりたい部分や愛車の特徴と照らし合わせつつ、どの艶出し剤がマッチするのかを検討してみてください。
リターンブラック(ステイゴールドジャパン)
1つ目に紹介する樹脂パーツ用艶出し剤は、「リターンブラック」です。
吹きかけて使えるスプレータイプのアイテムで、シュッと吹きかけるだけで簡単に施工できます。
さらに、拭き取り不要で塗り込むだけで使用できる点も魅力のひとつです。
クロスで艶出し剤を拭き取る手間がかからないため、比較的楽に施工を行うことができます。
キズペンつや消し(シフト99)
続いて紹介する樹脂パーツ用艶出し剤は、「キズペンつや消し(シフト99)」です。
「60秒補修」を売りにした、ペンのような形状のアイテムです。
埋めるように塗っていくクレヨンタイプの商品であるため、垂直な部分にも塗りやすいのが強みです。
バンパーやボディにできた小さな傷に塗り込むだけで、簡単に隠すことができます。
金属素材から樹脂素材までしっかりと密着し、剥がれ落ちを防ぎます。
当アイテムは防錆剤も配合されているため、傷を隠すだけにとどまらず、錆まで予防することができます。
バリエーションは全8色となっており、さまざまな色の車に対応できます。
樹脂パーツブラック02084(ウィルソン)
続いて紹介する樹脂パーツ用艶出し剤は、「樹脂パーツブラック02084(ウィルソン)」です。
色褪せた樹脂パーツに、引き締まった黒色の艶を取り戻すアイテムです。
バンパーやミラーカバー、ワイパーアームなどさまざまな場所に使用できます。
反応性シランの働きによって、およそ半年間保護してくれます。
口コミの中には、「6年乗り続けた青空駐車の車に塗ったら、すごくきれいになった」「簡単に塗れて使いやすかった」といったポジティブな評判が多く見られました。
未塗装樹脂専用コーティング剤(ピカピカレイン)
続いて紹介する樹脂パーツ用艶出し剤は、「未塗装樹脂専用コーティング剤(ピカピカレイン)」です。
「艶にとことんこだわって開発した」と謳われており、新車に近い深みのある艶が取り戻せるアイテムです。
耐久度の高いコーティング皮膜によって樹脂パーツを劣化から守り、きれいな状態を半年以上保ち続けます。
10分以上間隔を開ければ重ね塗りを行うこともできるため、何度も塗ることでさらに頑丈かつ美しい仕上がりへと変えていくこともできます。
塗ったパーツは撥水性も良くなるため、水分が玉状に弾けるようになり、汚れが付着しにくくなります。洗車を行った後に拭きやすくなる効果も期待できるでしょう。
公的機関で証明された商品であるため、より確実な効果が期待できるアイテムです。
黒樹脂復活剤プレミアムコート(カーメイト)
最後に紹介する樹脂パーツ用艶出し剤は、「黒樹脂復活剤プレミアムコート(カーメイト)」です。
当アイテムの鍵は、超密着のAMS成分です。AMS成分が樹脂パーツにできた細かな傷にしっかりと密着し、劣化した樹脂の表面に艶や深みのある色合いを取り戻してくれるでしょう。
シラン系コーティングの働きによって高い耐久性が期待できる商品となっており、施工後、効果はおよそ6ヶ月間保たれるとされています。
スポンジに付けて液を均等に伸ばし、専用のクロスで拭き取るだけで、新品同様の黒さがよみがえります。
車の劣化を防ぐ効果も期待できるため、長い期間乗った車だけでなく、新たに購入した車に塗ることもできます。
新車に塗っておけば、樹脂パーツの劣化を遅らせることができるでしょう。
オーバーフェンダーなどの場合は交換も検討する
太いタイヤを履かせている人の中には、オーバーフェンダーを使用している人も多いでしょう。
オーバーフェンダーとは、車の幅を大きくするために純正ボディに取り付ける追加パーツのことです。三日月のような形をしており、ノーマルフェンダーの部分にかぶせて使用します。
純正の車に太いタイヤを履かせると、タイヤやホイールが車の幅を飛び出す形となります。しかし、タイヤやホイールは車両よりも内側になければならないと法律で決まっています。
オーバーフェンダーは、太いタイヤを履かせられるよう車の横幅を広げたい時に使用する追加パーツです。
オーバーフェンダーは車の側面で突出していることから、駐車の際に擦って傷がつきやすい部分でもあります。
したがって、オーバーフェンダーへのダメージが気になっている方は少なくないでしょう。
傷のついた部分がオーバーフェンダーである場合、交換を検討するのもおすすめです。
交換を行えば、文字通り新品同様のきれいなパーツが手に入ります。傷だけでなく、経年劣化による発火や色褪せもなくなります。
しかし、交換となるとやはり費用が気になる方も多いのではないでしょうか。
当記事で紹介した方法で傷を目立たなくするのが難しい場合は、ぜひ交換も検討してみてください。
まとめ
最後に内容をおさらいします。
当記事では、樹脂パーツの傷を消す方法、およびおすすめの樹脂パーツ用艶出し剤について紹介しました。
樹脂パーツの傷を消すのは簡単ではないものの、目立たなくすることであれば素人でも行えます。
当記事で紹介した方法は、「ガスバーナーやヒートガンで炙る」「メラミンスポンジでこする」「樹脂パーツ用の艶出し剤を使う」の3つでした。
中でも、初心者が安全かつ簡単に行いやすい艶出し剤の使用が特におすすめです。
今回の記事を参考に、ぜひ愛車の樹脂パーツの傷消しを行ってみてください。