車のコーティングを自分でする方法!失敗しない手順とコツを徹底解説

「車のコーティングを自分でしたい!」
「コーティングを安く済ませたいけどやり方がわからない」
「愛車をピカピカにしたい!」

上記のようにお考えではありませんか。

車の保護に欠かせないコーティングは、自分で施工すると業者よりも安く済ませることができます。しかし、あまり馴染みのない作業だからこそ、何をすれば良いのか困る方も多いはず。

コーティングは自分でも施工ができますが、施工方法やポイントを理解していないと、ムラが発生したり、効果が長持ちしない可能性があります。

そこで本記事では、車のコーティングを自分でやる方法・手順を徹底解説します。この記事を読めば、コーティングを失敗せずに行うことができるでしょう。

トップコート
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目次

自分でコーティングをする前に抑えておくポイント

自分でコーティングを施す際は、下記3つのポイントを抑えましょう。事前に理解しておくことで、施工中のトラブルを防ぎ、効果的にコーティングを施せます。

・下地処理を丁寧にする
・気温が高い時間帯や直射日光を避ける
・施工直後は水に濡らさない

下地処理を丁寧にする

コーティングを美しく仕上げるために、下地処理は丁寧に行いましょう。一見綺麗に見える車のボディでも、油膜や雨染み、黄砂や花粉などの汚れが付着しています。

これらの汚れを完全に除去しないままコーティングを施すと、コーティング剤の密着性が悪くなり、持続期間が短くなったり光沢が失われたりします。洗車だけでは取り切れない汚れもあるため、手間と時間をかけて丁寧に下地処理を行う必要があります。

その結果、コーティングの被膜の密着性が向上し、美しい仕上がりが維持できます。コーティングを自分で施す場合は、少々面倒ではありますが、必ず下地処理を行いましょう。

後ほど「コーティングに必要な準備物流れ」をご紹介します。

気温が高い時間帯や直射日光を避ける

コーティング作業は、気温の高い日を避けることが重要です。

気温が高いと、洗車で着いた水滴やカーシャンプーがすぐに乾いてしまい、シミが発生しやすくなります。これにより、シミを除去するための余分な手間が増えるため、作業効率が悪くなります。

同様の理由で、特に夏は直射日光を避けるようにしましょう。ガレージや屋内洗車場が最適で、気温の高い日は屋外での作業は控えましょう。もちろん水シミなど車の影響もありますが、コーティング作業は体を動かすため、暑さで倒れないように注意を払う必要があります。

また、コーティングのDIYは長時間の作業になるため、気温の安定している朝に作業をしましょう。コーティング作業は当日中に完了させることが大切で、途中で作業を中断すると塗装面に汚れが付着する恐れがあるため推奨しません。

施工直後は水に濡らさない

コーティングを施工した直後は、水に濡らさないように注意しましょう。コーティング剤が完全に硬化し、被膜が定着するには約8〜24時間かかるためです。

この間に車が水に濡れてしまうと、コーティングの持続性が低下し、光沢や撥水性が失われる恐れがあります。セルフ洗車場でコーティングを施す場合や青空駐車で車を保管している方は、天気に細心の注意を払い、完全硬化までに水に触れないように気を付けましょう。

冬頃に作業をする場合は、夜間の結露に注意しましょう。万が一、車が濡れてしまった場合は、早急に水気を拭き取りましょう。

こうした注意点を守ることで、コーティングの効果を最大限発揮させる事ができ、美しい仕上がりを保つことができます。

準備するもの

自分でコーティングを行うためには、事前に道具を準備することが重要です。ここでは、「洗車」「下地処理」「コーティング」の3ステップで必要な道具をご紹介します。

自宅にあるものをできる限り利用すれば、費用をより安く抑えることができます。

洗車に必要なグッズ
商品 詳細
バケツ ・丈夫な素材で10L以上のものが理想的。
ホース ・ノズル付きが便利。
・長さは洗車場の広さに応じて選ぶ。
スポンジ ・柔らかい素材でボディを傷つけないもの。
・泡立ちの良いものが楽で便利。
タオル ・ボディを傷つけないマイクロファイバー素材が最適。
カーシャンプー ・車の塗装に優しい成分のものを選ぶ。
ゴム手袋 ・手を保護するために使用。
・使い捨てを利用すれば作業ごとに交換できておすすめ。
下地処理に必要なグッズ
種類 商品 詳細
水垢取り 水垢専用クリーナー ・付着した水垢(イオンデポジット)の除去に使用
鉄粉除去 鉄粉除去剤 ・鉄粉を化学的に溶解し、塗装面を傷つけずに除去。
油分除去 脱脂クリーナー ・シリコンや油分を効果的に除去可能。
共通 ゴム手袋 ・手を保護するために使用。
タオル ・マイクロファイバー素材が最適。
コーティングに必要なグッズ
商品 詳細
コーティング剤 ・ボディを保護し、ツヤを出すための必需品。
タオル ・マイクロファイバークロスが最適

作業では7枚弱のタオル(マイクロファイバークロス)を用います。そのため、100円ショップなどで複数枚入りの商品を購入し、汚れが付いたら適宜交換できるようにすると良いでしょう。

トップコート
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コーティングの流れ

コーティングの流れは下記のようになっています。

①洗車
②下地処理
 ②-1鉄粉除去
 ②-2水垢・イオンデポジット除去
 ②-3脱脂作業
③コーティング

工程の順番と手順を守ることで、DIYでも効果的なコーティングを施すことが可能です。施工工程が多く面倒かもしれませんが、1つ1つ丁寧に行い、車をピカピカにしましょう。

それぞれ徹底的に解説しますので、ぜひ参考にしてください。

①洗車

■所要時間
30分~1時間
■使用する道具
バケツ
ホース
スポンジ
タオル
カーシャンプー
ゴム手袋

■工程
1.ボディ表面の汚れを水でしっかり流す
2.カーシャンプーを泡立て、スポンジでボディを洗う
3.ボディをすすぎ、泡を洗い流す

まずは車全体を水で洗い、車の表面に付着したホコリや汚れを取り除くことが重要です。ボディに砂などの汚れが付着したままこすると塗装面に小傷がついてしまうからです。

スポンジで洗う際はカーシャンプーをしっかり泡立て、力を入れすぎず優しく洗いましょう。タイヤなどの下回りは汚れが多いため、基本的にボンネットやルーフから洗い始めましょう。

その後、カーシャンプーがボディに残らないように水で徹底的にすすぎましょう。夏や屋外で作業をする場合、カーシャンプーが乾いてシミにならないように注意を払う必要があります。洗い流したら、乾く前に次の工程(鉄粉除去)に移りましょう。

なお、次の工程の「鉄粉除去」は必ずしも必要ではありません。もし、この作業を省略して「水垢・イオンデポジット除去」に移る場合は、作業前に車のボディについた水滴を完全に拭き取りましょう。

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②下地処理

洗車後は下地処理を行います。後に行うコーティングの持続性と仕上がりを大きく左右する工程となるため、丁寧に作業をしましょう。

②-1 鉄粉除去

鉄粉除去は必ずしも行う必要はないため、面倒な方は飛ばしても問題ございません。

■所要時間
30分
■使用する道具
鉄粉除去剤
ゴム手袋
タオル

■工程
1.ボディに鉄粉除去剤を塗布する
2.3~5分程度放置する
3.塗布した液が乾く前に、水で十分洗い流す
4.水滴をタオルで拭き取る

鉄粉汚れとは鉄の粉がボディの表面に付着することでザラザラとした感触になり、サビが発生することを指します。洗車だけだとなかなか落ちないため、鉄粉除去専用のクリーナーが必要となります。

まず、洗車後濡れたままのボディに鉄粉除去剤を満遍なく塗布します。その後、3〜5分程度待ちます。これは、溶剤が鉄粉を溶解し、化学反応で紫色になるのを待つためです。

全体的に紫色に変化すると、塗布した液が乾く前に水で洗い流します。その後はボディに付着した水滴をタオルで拭き取りましょう。

②-2 水垢・イオンデポジット除去

■所要時間
30分
■使用する道具
水垢専用クリーナー
ゴム手袋
タオル

■工程
1.濡らしてしっかり絞ったタオルに水垢落とし剤を付ける
2.水垢汚れに塗る
3.水垢が出なくなるまで塗る
4.車をすすぎ、水滴をタオルで拭き取る

この工程では、洗車で落としきれなかった水垢やイオンデポジットを落とします。水垢専用クリーナーをマイクロファイバークロスに適量取り、優しく塗布します。

もし、専用クリーナーの付属品でスポンジがついていれば、そちらを使いましょう。専用設計されたスポンジが専用クリーナーの性能を最大限引き出すためです。

水垢は専用クリーナを使っても、1回の施工だけでは白い反応が残り、落としきれないことがあります。その場合は何度も塗布し、完全に汚れを除去しましょう。

特にボンネットとルーフは水垢汚れが残っていることが多いため、入念に落としていきましょう。

注意点として、窓ガラスとフロントガラスではガラスの強度が異なるため、窓ガラスに使えてもフロントガラスに適用できないケースがあります。フロントガラスの汚れを落とす際は、使用する専用クリーナーがフロントガラスにも適用可能か事前に調べましょう。

最後は水で洗い、タオルで拭きあげて水垢が残っていないかチェックをしましょう。

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②-3 脱脂作業

■所要時間
30分
■使用する道具
脱脂クリーナー
ゴム手袋
タオル

■工程
1.濡らして軽く絞ったタオルにクリーナーを適量付ける
2.クリーナーが薄くなるまで塗り広げる
3.別のタオルで軽く拭き上げる

脱脂作業は、コーティングの前に車の塗装表面から油分を完全に除去する工程です。油膜除去を行うことで、油分が分解されてコーティングの密着度が上がるため重要な作業になります。

まず、濡らして軽く絞ったタオルに専用クリーナーを適量つけます。そして、クリーナーが薄くなるまで少々力を入れて塗り広げましょう。

水垢専用クリーナーのように、施工してはいけない箇所がないため比較的ラフな施工が可能です。

③コーティング


■所要時間
施工 30分
乾燥 1時間
■使用する道具
コーティング剤
タオル

■工程
1.コーティング剤を塗り込む
2.塗布したコーティング剤を乾燥させる

洗車と下地処理を終えて、いよいよコーティングに入ります。コーティング剤をボディに塗布して、マイクロファイバークロスで塗りこみます。

この時、広範囲に塗りこんでしまうとコーティングが硬化してムラの原因となるため、小さい範囲で少しづつ塗りこむイメージで行いましょう。特に、ガラスコーティングは伸びが良いため、付けすぎに注意しながら、均等の厚さで塗布しましょう。

車の塗装部分に均等に塗布が完了すると、約8〜24時間乾燥させましょう。乾燥時間は、取り扱う商品によってことなりますが、基本的にガラスコーティングは完全硬化まで時間が掛かります。

硬化するまで決して雨や結露で車が濡れないようにしましょう。せっかく塗ったコーティングのツヤが失われたり、耐久性が低くなる恐れがあります。

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最適なメンテナンスの頻度

コーティングは施工したら終わりではありません。施工後はメンテナンスを行うことで、コーティングの持続期間を伸ばすことが可能です。光沢を長く持続させることにも繋がりますので、ピカピカを維持したい方は欠かさず取り組みましょう。

メンテナンスには大きく2種類あります。下記をマメに行うことが、コーティングの長期持続に繋がります。

・コーティング後の洗車
・定期的なコーティング

コーティング後の洗車

コーティング後も定期的な洗車が必要です。コーティングを施工したといっても、洗車を怠ると汚れは蓄積されます。この汚れを長期間放置していると、シミ汚れやコーティング効果の低下に繋がります。

ガラスコーティング後の洗車頻度に関しては、下記イラストを参考にしてください。

最適な洗車頻度は駐車環境やボディカラーによって異なります。特に、青空駐車やボディカラーが濃い車の場合は、汚れが目立ちやすいため、頻繁な洗車が求められます。

また、洗車に用いるカーシャンプーは中性であるかを確認しましょう。中性洗剤でなければ、コーティングを剥がしてしまう恐れがあるためです。

コーティングを施したことで塗装面に被膜が形成され、雨である程度の汚れは流れ落ちます。しかし、コーティングの被膜に付着した水滴や汚れを長期間放置すると、コーティングの効果が低下する恐れがあります。

そのため、コーティングの効果を最大限に発揮させるためには、定期的な洗車をメンテナンスを欠かさず行いましょう。

コーティングのメンテナンスの頻度

コーティングを施した愛車を長く綺麗な状態に保つためには、コーティングのメンテナンスも重要です。コーティングのメンテナンスとは表面の汚れを除去し、再度コーティングを施すことです。

こちらも駐車環境やボディカラーによって頻度が異なります。基本的な目安は下記を参考にしてください。
コーティングの持続性は、取り扱った商品によって異なります。特に、青空駐車や濃色車の場合は、コーティングの持続期間が短くなります。

市販商品の設定している持続期間は、メーカー側が定めた最大持続期間のため、実際の使用環境によって持続期間が短くなることがあります。商品の持続期間は参考程度にし、ボディが汚れていたり撥水力が低下したと感じたら、多少早いタイミングでもコーティングのメンテナンスをしましょう

自分に合ったコーティング剤の選び方

コーティング剤は大きく3つのタイプに分かれています。このタイプとは主に水の弾き方を指します。そのため、同じガラスコーティングでも使用状況や駐車環境によって、適当なコーティング剤が異なります。

コーティング剤のタイプは下記3つになります。同時に、タイプごとに適切な愛車の環境・状況を記載してますので、商品選びの参考にしてください。
「撥水タイプ」は、効果的に水を弾きたい方におすすめです。水を弾きやすく洗車後の光沢が良い特長がありますが、ボディに残った水滴がレンズの役割をし、シミができやすいため屋内駐車で淡色車向きです。

「親水タイプ」は水滴が塗装面に馴染み、シミができにくい特長があります。雨によって汚れを流す自浄効果が高いため、頻繁に洗車をしない方におすすめです。「撥水タイプ」と反対に、青空駐車の方にも向いており、どのボディカラーでも対応可能です。

「疎水(滑水)タイプ」は撥水と親水のバランスが良く、初心者や商品選びに迷った方におすすめです。「撥水タイプ」特有のツヤ感と「親水タイプ」由来のシミのできにくさを両立したタイプとなっています。

それぞれのタイプを参照し、ご自身の日頃の洗車頻度と駐車環境、愛車の色をもとにコーティング剤を選択してくださいね。

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業者と自分で行うコーティングの違い

業者(プロ)と自分で行うコーティングの違いは大きく下記3つになります。ここでは、業者はカーコーティング専門店と定め、話を進めます。

・費用
・施工環境
・技術

まず、業者に依頼する場合、コーティングに関する豊富な知識と経験を持つ職人が施工します。そのため、高品質なコーティングが見込めます。

また、コーティングを生業としているため、設備環境が優れています。例えば、コーティング専用ブースを完備しており、施工環境を隔離することで砂やほこりを防ぎ、温度や湿度を一定に保つ設備が備わっています。

DIYと異なり、専門的な機器やツールを使用しているため、より丁寧で精密な施工が可能です。しかし、費用は高額で、ガラスコーティングを依頼すると10〜20万程度かかるデメリットがあります。

一方で、DIYでコーティングを施すと、必要な道具を揃えるだけで済むため、大幅に費用を抑えることができます。洗車からコーティングまで一通り新しく道具を調達しても1〜2万程度で収まる強みがあります。

ただし、業者のように高品質なコーティングを仕上げることが難しく、仕上がりや持続性に差が生じます。コーティング作業は「設備環境」や「技術」に大きく左右されるためです。

例えば、暑い施工環境だと施工中にコーティングが乾きやすく、ムラが生じやすくなります。基本的にDIYは屋内での施工を推奨しますが、自宅にガレージがない場合、整った環境で施工しにくいデメリットがあります。

膨大な手間や労力はもちろん、技術力や場所を確保する必要性がある点に留意しなければなりません。その分費用を抑えられるので、とにかく節約したい方はDIYはおすすめです。

まとめ

本記事では、自分でコーティングをする方法について解説しました。自分で施行をすることで、愛車を美しく保つだけでなく、自分の手で綺麗するという過程を楽しむことができます。

適切な準備と手順を守り、丁寧に作業することで、プロ並みの仕上がりを実現できます。

市販のコーティング剤だと、「おさるのスゴピカトップコート」がおすすめです。簡単施行で光沢を復活させ、シミになりにくい被膜を形成できる逸品です。

ぜひ本記事を参考に、愛車をより一層ピカピカに仕上げてください。綺麗になった車で有意義なカーライフを送りましょう。

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