プリウスαは、三代目プリウスの流れを受け継ぎながら、3列シートの7人乗りを実現したプリウスのステーションワゴン版と言える存在です。
使い勝手のよさと、さらなる燃費向上で人気を博している車ですが、この最新式のプリウスαでさえ、バッテリー上がりを避けることは出来ません。
プリウスαのバッテリー上がりの原因と、対策について解説しましたので、ぜひ参考にしてください。
プリウスαのバッテリー上がりの対処方法
プリウスαのバッテリー上がりは補機バッテリーなので、普通のガソリン車と同様の対処ができます。
1人でできるジャンプスターターを使った方法
ジャンプスターターを持っている場合は、1人で対処することが出来ます。
上がってしまったバッテリーに一時的に充電できる装置で、カーショップやネットで簡単に手に入るので、常備しておくと安心でしょう。
《携帯用ジャンプスターターの使用手順.》
- バッテリーの赤いプラス端子に赤いケーブルをつなぐ。同様に黒いマイナス端子に黒いケーブルをつなぐ。
- 車のエンジンをかける。
- エンジンが始動したら、エンジンスターターのケーブルをすべて外す。
- 充電するために1時間以上プリウスαを走らせて、十分にバッテリーを充電させる。
救援車を呼ぶジャンプスタート
補機バッテリーが上がってしまった場合、救援車を呼んでエンジンを始動させるジャンプスタートの方法があります。
《救援車からのジャンプスタートの手順》
- 救助車のエンジンを止める
- バッテリーが上がった車側のプラス端子に赤のケーブル、次に救援車のプラス端子に赤のケーブルをつなぐ
- 救援車のマイナス端子に黒いケーブル、次にバッテリーが上がった車のマイナス端子に黒いケーブルをつなぐ
- ケーブルの接続がきちんとできたら、救援車のエンジンをかける
- 約1分後、バッテリーが上がったプリウスαのエンジンをかける
- エンジンがかかったら、つないだ時と反対の手順でケーブルを外していく
- 充電するために1時間以上車を走らせて、十分にバッテリーを充電させる。
ただし、プリウスαなどハイブリッド車は「救援車」にはなりませんので注意が必要です。
また、バッテリーの電圧が同じがどうか(12Vか24V)、必ず確認しましょう。
ロードサービスや救援業者に依頼
JAFの会員であれば、無料でバッテリー上がりの対応をしてくれます。
高速道路など、危険な場所の場合は無理をせず専門家に依頼する方が安心です。
ただし、会員以外は1万3,000円ほどかかります。
また、カーバッテリー110番という全国対応のバッテリー上がり専門業者があります。
年中無休で、どの様な場所にも駆けつけてくれるので安心です。
場合によってはJAFよりもお安くなる場合があるので、まずは電話で問い合わせるとよいでしょう。
プリウスαのバッテリー上がりは何が原因なのか
ハイブリッドカーというと、すべてが電子制御されているため大容量バッテリーが装備されていることはご存じでしょう。
しかし、実はハイブリッドカーには2種類のバッテリーが存在しており、ハイブリッドシステムなどに使われるものは駆動用バッテリーと呼ばれるもので、こちらはバッテリー上がりを起こしません。
プリウスαのバッテリー上がりとは
バッテリー上がりを起こすのは、補機バッテリーと言われるものです。
この補機バッテリーは、普通のガソリン車と同じようにエアコンやライト類などの電装製品を動かしています。
ですから、ライトの消し忘れや夏場のエアコンの使いすぎなど、補機バッテリーを使いすぎるとバッテリーは上がってしまいます。
駆動用バッテリーを起動させるのもこのバッテリーなので、補機バッテリーが上がってしまうと、プリウスαは動かなくなってしまうのです。
プリウスαのバッテリー上がりを確認するには
駆動用バッテリーはハイブリッドシステム自体を動かす大容量のバッテリーで、かなり長持ちします。
しかし、補機バッテリーは普通のガソリン車と同じ寿命なので、注意が必要です。
補機バッテリーの寿命が少なくなると
という表示が出ます。
それ以外にも、電子キーの反応が悪くなった、ライトが暗くなった気がする、などの症状が出てきます。
そうなるとバッテリー上がりがいつ起きてもおかしくはありませんので、早めのメンテナンスやバッテリー交換をお勧めします。
バッテリーが原因のプリウスαのバッテリー上がり!
プリウスαの場合、新車から5年間・走行距離10万キロまでにバッテリーに異常があったり寿命を迎えた場合には、メーカーが無料で交換してくれます。
とはいえ、ハイブリッド用の駆動用バッテリーは、寿命が長く交換することはまずありません。
バッテリー上がりを引き起こす補機バッテリーは通常のバッテリーと同じような寿命なので、定期的に交換する必要があります。
プリウスαのバッテリー交換方法
プリウスαのバッテリーはトランクルーム(後部ラゲージスペース)内の下、右側に収まっています。
《プリウスαのバッテリー交換の方法》
②バッテリーを覆うカバーがあるので、それを取り外す
③バッテリーを固定している金具を取り除きます
④バッテリーについているガス抜きホースを引き抜き
⑤マイナス端子から外し、次に赤いカバーを外してプラス端子を外す
⑥バッテリーを新しいものと交換します
⑦プラス端子からバッテリーにつなぐ
⑧マイナス端子をつなぎ、ナットをきつく締める
⑨ガス抜きホースを取り付ける
⑩固定の金具を取り付け、バッテリー交換は完了
プリウスのバッテリー交換の注意点
バッテリーを交換する際、プラスの端子が車両の金属部分に触れるとショートしてしまいます。
不安な場合は絶縁するためビニールや布などで包んでいると安心です。
また、プリウスαのバッテリーを交換する際、注意するべきは、「メモリ―」が飛んでしまうことです。
補機バッテリーは電装部品のライトやエアコンのほか、電子制御に関わるものすべてに影響しています。
ですから、バッテリーをはずすと時計がリセットされたり、ナビの初期設定やメモリーがリセットされてしまうのです。
そのためにも、「メモリーバックアップ用の電源」が販売されているので、心配な方は用意しておくと安心でしょう。
まとめ
プリウスαのバッテリー上がりについてお分かりいただけたでしょうか?
最新式の車とは言え、ライトの付けっぱなしや半ドアで簡単にバッテリー上がりを引き起こしてしまいます。
適度に運転し補機バッテリーを充電することや、定期的にメンテナンスし交換することで、快適なプリウスαのドライブを楽しむことが出来ます。
是非参考にしてくださいね。