冷却水の交換・修理費用はいくら?自分でも交換はできる?

冷却水の交換・修理費用はいくら?自分でも交換はできる?

車の冷却水は、エンジンを冷やすための液体。別名、クーラント(LLC)とも呼ばれています。

ある日、運転をしていると見慣れないマークが点灯して、「冷却水の異常」を知らせるものだった。と焦った経験はないでしょうか?

この記事では、「冷却水とは?」「漏れていたら修理費用はいくらかかる?」「自分で交換はできる?」といった悩みについて解決していきます。

冷却水の不足・漏れがあった場合、オーバーヒート>やエンジン故障に繋がる恐れがあります。走行に危険を感じたら迷わずにJAF(日本自動車連盟)などのロードサービスに相談をしましょう。

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目次

冷却水とは?

前述したように、冷却水とは、エンジンを冷やすための液体。

エンジンの熱を吸収してラジエーターで放熱をすることにより、エンジンを冷却しています。冷却水は使い続けると、少しずつ蒸発をしていき、量を減らしていきます。

また、漏れが発生した場合は、エンジンは冷やされることなく高温になり、オーバーヒート・エンジン故障に繋がる恐れがあります。

そのため、冷却水の残量は定期的に確認をする必要があり、不足・漏れがあった場合は、早めに対応をしてください。

しゅりくん
オーバーヒートを起こしてから、冷却水の異常に気づいたかたは、こちらの記事を参考にしてください。

冷却水の異常を確認する方法

冷却水 確認

冷却水に異常があった場合(冷却水の温度が低い・高い。不足や漏れ)、異常を調べる方法は4種類あります。

青色の水温警告灯(マーク)が点灯

冷却水 ランプ

画像引用元|メーターパネルの警告灯・表示灯の意味と 点灯したときの対処法 | トヨタ車のことなら東京トヨペット

すぐに停車をする必要はありませんが、エンジンを暖機しても点灯が続く場合は、ディーラー・整備工場などに連絡をしてください。

赤色の水温警告灯(マーク)が点灯

冷却水 ランプ

画像引用元|メーターパネルの警告灯・表示灯の意味と 点灯したときの対処法 | トヨタ車のことなら東京トヨペット

冷却水の温度が異常に高いときに点滅または点灯をします。

赤色の水温警告灯が点灯したときは、すぐに安全な場所へと停車して、ディーラー・整備工場に連絡をしてください。

水温計を確認する

車内にある水温計でも確認ができます。水温計の針が「C(クール)」に向いていれば問題がない証拠。逆に、「H(ホット)」に向いていれば、冷却水の異常が考えられます。

直接、冷却水のタンクを確認

安全な場所へと停車をして、ボンネットルームを開けて、冷却水のタンクを直接確認をする方法もできます。

※エンジンが高温の際に、不用意に開けてしまうと、熱い蒸気が吹き出す恐れがあります。エンジンを冷ましてから火傷に注意をしながら慎重に進めてください

冷却水には、「緑」「赤」「青」と色が付いています。(メーカーによって色が異なります。)

タンクの残量が少なければ、不足や漏れが考えられます。緊急時の場合は、冷却水の代わりに、ミネラルウォーターでも代用可能。ミネラルウォーターで補充をしてみて、すぐに減るのであれば、漏れている可能性があります。

しゅりくん
ミネラルウォーターの代用は、サビを発生させる恐れがあります。あくまでも緊急処置として使用をしてください。

自分で冷却水を交換・補充する方法

単純に、冷却水が不足しているだけなら、自分で補充・交換も可能です。ただし、漏れ以外の原因も考えられるので、プロの点検も受けるのがおすすめです。

冷却水の値段

冷却水(クーラント液)は、1,000円〜2,000円程度で購入できます。

また、同時に「クーラントチャージャー」を購入しておくと、こぼすことなく作業が円滑に進められます。

ちなみに、冷却水の量の確認は、半年に1度、交換は2年に1度が目安とされています。


冷却水の補充手順

冷却水の補充は、補充用冷却水、もしくは指定濃度まで薄めた冷却水を使用します。

冷却水の補充手順は以下の通り。

①リサーバータンクのキャップを開けて、補充用の冷却水を、リサーバータンクの側面に書かれている上のラインまで補充をします。

②リサーバータンクがない場合は、ラジエーターのキャップを外して、直接冷却水の補充をしていきます。

③補充をする際には、クーラントチャージャーを利用しながら、エンジンにこばさないように慎重に進めてください。

冷却水の交換手順

交換手順についても解説をしていきます。

①交換をする時は、必ずエンジンが冷えている状態で行ってください。

※エンジンが高温の時に、ラジエーターのキャップを開けると、熱い蒸気が吹き出す恐れがあります。

②ラジエーター下部にあるコックを緩めて冷却水を抜きます。。冷却水が全て抜けたら、ラジエーターのコックを締め直します。

③真水を入れます。次に真水を入れて、エンジンを数分動かして冷やします。そして、再びラジエーターのコックを緩めて、中の水を抜いていきます。

この作業をすることで、ウォーターポンプ内に残っていた冷却水を抜き出せます。この作業を2回ほど繰り返すと完全に抜き出せるでしょう。

④補充用の冷却水を入れる。ラジエーターのコックがしっかり閉まっていることを確認してから、冷却水の補充をしていきます

⑤エア抜きをします。最後に、中に残っている余計な空気を抜いていきます。「エア抜きニップル」と呼ばれる箇所を緩めると、エア抜きが行われます。

⑥エンジンを暖機させましょう。エア抜きが完了をしたら、エンジンを始動させ暖機します。約1時間ほど放置をして、冷却水をラジエーターに循環させていきます。

すると、ラジエーターの冷却水の量が減っているので、再び冷却水の補充をしたら完了です。

しゅりくん
冷却水の交換は、方法を間違えると、オーバーヒートの原因につながる恐れがあります。車種によっても方法は異なりますので、慎重に作業をすすめてください。

冷却水の交換の目安

冷却水の交換・修理費用はいくら?自分でも交換はできる?

冷却水の交換時期の目安は、車検ごとの2年が目安となっています。

・一般的な冷却水(LLC):2~3年
・スーパー冷却水:7年または16万km

一般的な冷却水は、2~3年で交換するのが一般的です。これは、冷却水の主成分であるエチレングリコールが劣化するためです。エチレングリコールは、年月の経過とともに腐食性物質を生成したり、水アカが発生したりして、冷却性能が低下します。

スーパー冷却水は、一般的な冷却水よりも寿命が長く、7年または16万kmで交換が推奨されています。ただし、使用環境によっては、早めに交換が必要になる場合もあります。

しゅりくん
愛車が、どのタイプの冷却水を使っているかは、取り扱い説明書やメンテナンスノートに記入されているので確認をしてください。

冷却水の漏れの原因は?

漏れの原因として、「ラジエーター本体」「ラジエーターホース」「ヒーターホース」「ウォーターポンプ」の損傷が考えられます。

ラジエーター本体は、走行中に石が当たって破損するケース。

ホース類は、ゴムの劣化によりひび割れするケース。

ウォーターポンプは、回転部のガタによって水漏れが発生するケースがあります。

漏れの確認を確認する方法

  • 車両下に液溜まりができる
  • 冷却水を補充してもすぐに減少する
  • 走行中に異臭がする

このような状態の場合、冷却水が漏れている可能性があります。

しゅりくん
ラジエーターキャップからの水漏れの可能性もあります。

ラジエーターキャップは前兆がなく突然壊れます。ラジエーターキャップが壊れると、ラジエーター内の圧力に耐えられなくなり水漏れを起こします。キャップ自体は1000円程度なので、車検の時に交換するのがおすすめ。

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修理・交換費用はいくらかかる?

冷却水の漏れの原因は、「ラジエーター本体」「ラジエーターホース」「ヒーターホース」「ウォーターポンプ」が考えられる、と説明しました。

これらの箇所ごとに、修理・交換費用がいくらかかるのか?を説明していきます。

  • ラジエーター本体の修理費用|1万円〜3万円(工賃込み)
  • ラジエーター本体の交換費用|5万円〜10万円(工賃込み)
  • ラジエーターホースの交換費用|1万円〜3万円(工賃込み)
  • ヒーターホースの交換費用|1万円〜3万円(工賃込み)
  • ウォーターポンプの交換費用|1万円〜3万円(工賃込み)

「ラジエーター本体」以外のパーツは、ほとんどが修理ではなく交換となります。これらは、あくまでも単体での相場価格。ラジエーターなどのエンジン周りには、様々なパーツが存在しています。

しゅりくん
故障箇所が複数見つかると、数10万円の修理・交換費用になることも。もし、エンジンの故障が見つかった場合は、50万円〜100万円程度の高額費用になる恐れもあります。大きなダメージを受けるまえにJAF(日本自動車連盟)などを利用するのもありです。

修理・交換費用の見積もりが高額なら、廃車にする選択も

冷却水の不足であれば、自分で補充することも可能ですし、プロに頼んでも数千円とそれほど費用はかかりません。

しかし、冷却水の漏れがあった場合は、見積もり金額は高額になる可能性もあります。

もしも、思わぬ高額の見積もり金額になった場合は廃車にする選択肢も検討してください。

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まとめ

冷却水の警告灯が点灯をした時や、水温計の針がHマークに振れている時は、冷却水の異常が考えられます。冷却水不足の場合は、自分でも補充・交換ができて、プロに依頼をしても数千円の費用で済みます。

しかし、漏れが原因の場合は、故障箇所によっては、思わぬ高額費用になる恐れも。数十万円の見積もりになると、車を廃車にして、新しい車に乗り換える方が、メリットが大きいケースもあります。

中古車としての価値を見込めない車であれば、廃車買取の専門業者へとご連絡ください。買取価格が付かなかった車であっても、思わぬ買取価格が付けられることがあります。

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