上がってしまったバッテリーは自然回復してくれるのか、気になる方も多いはず。
残念ながら上がってしまったバッテリーを放置しても、自然回復することはありません。
しかし適切な処置を行うことにより、バッテリーを回復させることはできます。
今回はバッテリーの基礎知識や、バッテリー上がりに対しての適切な対処方法、劣化したバッテリーを回復させる方法をご紹介します。
バッテリー上がりは自然回復しない。適切な対処が必要
まず結論からお伝えすると、バッテリー上がりは自然回復しません。
ではなぜ自然回復しないのかを簡単にご説明します。
車のバッテリーもいわばモバイルバッテリーと同じく、電気を使えば使うだけ、蓄えられた電気の残量が減っていくという仕組みとなっています。
しかし車のバッテリーを車から外して充電している光景を見たことないと思います。
なぜなら車にはバッテリーの他に、小型の発電機が設置されているからです。
小型の発電機は走行中しか起動しません。バッテリーは走行中に小型発電機により充電されています。
つまり車が走らないと充電できないのです。
バッテリーが上がってしまえば、エンジンをかけることすらできないので、充電も始まらないということ。
バッテリーが上がった際は、自然回復を期待せず適切な対処方法を行いましょう。
バッテリーを回復させる方法(上がってしまったときの対処法)
基本的な知識として、下がりすぎた電圧のバッテリーを新品のように回復させる方法はありません。
回復といっても、どういう状態からの回復かによって話が変わります。
状態が悪いバッテリーは大きく3つに分けることができ
- 劣化により電圧が下がっている状態
- 電気の使い過ぎによってバッテリー上がりを起こしてしまった状態
- バッテリーの電解水が減ったため電圧が下がっている状態
となります。
状態の悪いバッテリーの中で、バッテリー上がりを起こした際、どうやって回復させるのか気になる方は多いと思います。
ロードサービス(JAF)の利用
バッテリーが上がったとき、真っ先に思い浮かぶのがロードサービスではないでしょうか。
有名どころでは
車のエンジンがかからないと、とても不安だと思います。
そんな時はすぐにJAFに連絡し、適切な処置を受けましょう。
JAFのホームページはこちらから確認ください。
ブースターケーブルを利用する
時間がない方や、自分で対処したいという方はブースターケーブルを使うことで一時的にバッテリーを復活させることができます。
この方法は自分1人では行えないため、誰か近くにいるエンジン車に協力をしてもらいましょう。
エンジンをかける電力を他車からもらう方法となります。
ジャンプスターターを使用する
ジャンプスターターとはバッテリーが上がってしまったときに一時的に電力を供給するものです。
ジャンプスターターはバッテリーの代わりに電力供給を行うので、いざバッテリー上がりが起こってしまっても、ジャンプスターターで一時的に電力を使用することができます。
バッテリー充電器を使用する
バッテリー充電器は不足したバッテリー内の電力を一時的に復活させる機械です。
携帯電話でいうモバイルバッテリーのようなものです。
ジャンプスターターと似ていますが、ジャンプスターターはジャンプスターター自体から車に電力を送るのに対し、バッテリー充電器はカーバッテリーを充電する機械になります。
バッテリー充電器はカーバッテリーはもちろん他の電子機器も充電することができるので、1個持っていても損はないでしょう。
カーバッテリー110番を利用する
自分で対応できればいいですが、トラブルが起こったときに冷静に対処するのはとても難しいことでしょう。
バッテリーに関するトラブルにおいて、おすすめなロードサービスは「カーバッテリー110番」です。
名前の通り車のバッテリーに関してのロードサービスであり、全国どこへでもすぐに駆けつけてくれます。
カーバッテリー110番の加盟店は全国に274社もあるので、地方の方でも安心です。
普通車だけでなくトラックや輸入車でも対応可能。
バッテリー上がりのトラブルなら8980円から対応してくれます
電気の使い過ぎによってバッテリー上がりを起こしてしまった状態
バッテリー上がりをおこしてしまうと、エンジンはかかりませんが、外部から電圧をもらうことによってエンジンをかけることができ、エンジンがかかってしまえば車に搭載されている小型発電機により、バッテリーの充電を行ってくれます。
一度でもバッテリーあがりを起こしてしまうと、元の状態に戻ることはありませんが、かといって絶対にすぐ交換しないといけないわけでもありません。
エンジンがかかり発電機が作動すれば、バッテリーを充電してくれるため、次回始動の際は問題なくエンジンをかけることができるのです。
バッテリー上がりを放置するとたくさんの悪影響がある
「車のバッテリーが上がってしまったけど、忙しくて修理に出せない。」
中にはこんな方もいることでしょう。
そんな時にどんな悪影響があるのか紹介していきます。
バッテリー上がりの放置したことによる悪影響とは?
オイル漏れなどのようなトラブルと違い、バッテリー上がりはすぐに対処しなければならないトラブルではありません。
しかしバッテリーの上がりの症状が現れている車を放置するということは、車にとってとても悪い対処方法です。
まず、バッテリーを上がったままにしておくと
- 時計が狂う
- カーナビにロックがかかってしまうことがある
などの悪影響があります。
エンジンを切っている車でも、微弱ではありますが電気供給を行なっています。
車に内蔵されている時計も例外ではなく、電気供給が行われないと時刻が狂ってしまうのです。
またカーナビの中にはセキュリティロックがかかってしまうものも存在し、起動させるためにはパスワードが必要となることもあります。
故障のリスクもある
バッテリー上がりだけでなく、車を長期間乗らずに放置すると、故障のリスクが高まり以下のような症状が発生します。
- ガソリンが腐っている
- いたるところがさび付いている
- タイヤが変形
例を出すときりがないほど、リスクが高い行為だといえます。
車を長期間放置することで、走行に必要なパーツが劣化し、いざ直そうというとき高額な修理代を請求されてしまうということも。
そうならない為にも定期的なメンテナンスと、走行が必要です。
未然にバッテリー上がりを防ぐ方法とは?
ここからは未然にバッテリー上がりを防ぐ方法を紹介していきます。
こまめに点検をする
バッテリーの充電量をこまめに点検しましょう。
バッテリーの充電量はサーキットテスターで確認することができます。
使用方法も簡単でサーキットテスターは1,500円程で購入することができるので、日々の点検で使用しやすいです。
急なバッテリー上がりは焦ってしまいますし、車にも良くないので定期的に点検を行いましょう。
定期的に運転をする
バッテリーは走行することで充電されます。
そこまで運転しない車の場合は運転しない間にバッテリーの充電が切れてしまうので、定期的な走行を行いましょう。
1週間に1回30分程度、運転するだけでもバッテリー上がりの危険を回避することができるので、普段乗らない車もメンテナンスとして走行しましょう。
バッテリーの使用期間を覚えておく
バッテリーの寿命は3〜4年だといわれています。
バッテリーを新しくしてから3〜4年経った場合は点検を行いましょう。
1年ごとに法定点検、2年ごとに車検があるので、その時に整備士さんに確認を取ってもらうのもいいでしょう。
バッテリー上がりではない症状とは?
いざ車を運転しようとしてエンジンが付かなかった場合はバッテリー上がりを思い浮かべる人もいるのではないのでしょうか?
ここからはエンジンが付かない場合に考えられる症状を紹介していきます。
①ガス欠
ガス欠はガソリンなどの燃料がタンク内でからの状態になってしまう状態のことをいいます。
車はもちろん燃料がないと走ることができないので、燃料切れの状態では走ることはできません。
ガソリンのメーターをチェックして、空になっていればバッテリー上がりではない可能性が高いです。
②燃料ポンプの故障
燃料ポンプはガソリンなどの燃料をエンジンに送り込んでいます。
燃料ポンプが故障すると燃料がエンジンにまで行き届かず、エンジンがつかない状態になってしまいます。
燃料ポンプが故障すると警告灯が光るので、警告灯が光っている場合はバッテリーではなく燃料ポンプが原因です。
③セルモーターの故障
セルモーターはエンジンを始動させるためのモーターです。
セルモーターが故障しているとエンジンはつきません。
セルモーターが故障しているかの判断は、エンジンを起動しようとしたときにキュルキュルといつもの音が鳴るか鳴らないかで判断します。
キュルキュルという音がならない場合は、セルモーターの故障の可能性が高いです。
まとめ
バッテリー上がりは自然回復しません。
それはバッテリーを乾電池と考えることにより、イメージがしやすいと思います。
バッテリー上がりの適切な対処方法として、ブースターケーブルを使う、ロードサービスを呼ぶ方法があげられます。
JAFや任意保険についてあるロードサービスを呼ぶのもいいのですが、ロードサービスの中にはバッテリーを専門としている業者も存在します。
バッテリー専門ロードサービスとして、カーバッテリー110番があり、全国どこでも迅速に対応してくれ、最短5分という速さで駆けつけてくれます。
自分で対処する自信がないという方は、上記のようなサービスを利用するといいでしょう。
またバッテリー上がりを長期間放置すると、さまざまな悪影響が発生します。
長期間放置した車はバッテリー以外にも不具合が起こりやすく、いざ動かそうとしてもエンジンがかからない、なんてことにもなりかねません。
もし愛車にバッテリー上がりの症状が現れているのであれば、放置せず迅速に対処することが大切です。