「自分で簡単に車の色を変えたい」
「社用車を他と差別化して目立たせたい」
特別な道具や場所が無くても誰でも簡単に車の塗装ができるようになった今、このように思う人も多いのではないでしょうか。
自分で車の塗装をするなら、塗料選びが命です。
そこで、今回、車用塗料(ペンキ)のおすすめ5選と後悔しない選び方について紹介していきます。
車用塗料(ペンキ)の種類は主に3つある
車用塗料(ペンキ)には主に3つの種類があります。
それぞれの特徴やメリット、デメリットを理解して、最適なものを選びましょう。
水性塗料
水性塗料はシンナーなどの有機溶剤を使わないため、ニオイも少なめで、健康的な問題も少ない点がメリットです。現在、油性塗料の使用が大きく規制されているため、ほとんどの新車に水性塗料が使われています。
これに呼応して、板金塗装用の塗料としても水性塗料が発売されています。ただし、昔ながらの油性塗料のほうが扱いに慣れているため、水性塗料に完全に対応している板金塗装業者はまだそれほど多くないようです。
メリット | デメリット |
・水で薄められるから初心者でも手軽 ・臭いがほとんどなく、健康的な問題も少ない ・価格が安い |
・ガソリン耐性が低い(耐久性が低い) ・完全に乾燥するまでに時間がかかる ・経年劣化(気温や湿度など)影響を受けやすい ・保管環境を整える必要がある(長期の保管が難しい) |
ウレタン塗料
ウレタン塗料は水性と油性に分けられますが、車の塗装には油性ウレタン塗料が使われています。
次世代の塗料として水性塗料も注目を浴びつつありますが、長く使用され、耐久性に長けることから、ウレタン塗料もこれまで同様に一定の需要があることでしょう。
なお、油性ウレタン塗料は基本的に2液性です。塗布する際は主液に硬化剤を混ぜて固めるという方法を用いることになります。
メリット | デメリット |
・ツヤツヤに塗装できる ・塗膜が厚く耐ガソリンや溶剤、耐候性に優れている |
・価格が高い ・素人には扱いが難しい(主剤と硬化剤の分量を季節や天候によって比率を変えたり1g単位の秤も必要) ・塗装作業の際に油性特有のシンナー臭がする ・保存期間が短い |
ラッカー塗料
塗装業は数十年前まではラッカー塗装が主流でしたが、塗膜が薄く耐候性、耐ガソリンや溶剤に弱く、塗膜が溶けてしまいます。
そのため、今は二液ウレタン系塗料が鈑金塗装業では主流になっています。
メリット | デメリット |
・素人や初心者にも使い易い ・ホームセンターで販売されており手軽に手に入れれる |
・塗膜が薄く耐候性、耐ガソリンに弱い ・シンナー臭が強い |
車用塗料(ペンキ)おすすめ5選
車用塗料(ペンキ)には様々な種類がありますが、今回は塗装方法別におすすめの車用塗料を紹介していきましょう。
刷毛・ローラー塗装 | 缶スプレー塗装 | スプレーガン塗装 | |
艶あり(ツヤツヤ) | – | ホルツ 「カーペイント」 |
ロックペイント 「プロタッチ」 |
艶なし(マット調) | タカラ塗料 「水性塗料」 |
ソフト99 「ボデーペン」 |
関西ペイント 「PG80」 |
特徴 | 初心者にぴったりの塗装方法でマットに仕上がる。塗料の散布もなく手軽に始められるのが特徴。 | 初心者でも比較的手の付けやすい塗装方法。使うスプレー次第でツヤツヤにもマットにもできるのが特徴。 | 主にウレタン塗料を使いツヤツヤに仕上げるのが特徴。プロ並の技術が必要になることも。 |
難易度 | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
大前提としてツヤツヤにしたいのかマット調にしたいのかによって塗装方法が変わり、それに伴って難易度も変わります。
塗装業者も行う「スプレーガン塗装」はツヤツヤで綺麗に仕上がりますが、設備的にも技術的にも初心者が行うにはハードルが高い方法です。
以下より、塗装方法別でのおすすめの塗料を詳しく紹介していきます。
スプレーガン塗装でおすすめの塗料
車の塗装といえば、本格的なツヤツヤの状態の塗装をイメージする方が多いはずです。
前述したように、スプレーガン塗装は難易度が上がりますが、DIYを検討している人の中にはやってみたい人も多いはず。
そのような方におすすめの車用塗料を以下でご紹介します。
ロックペイント プロタッチ
プロタッチは、(パナロックの同党の原色と比較して)隠ぺい性に優れているため、より少ない塗り重ね回数で塗装を仕上げることができます。
作業時間の短縮・塗料使用料の削減が可能となり、コストダウンに繋がります。
関西ペイント PG80
調速乾性で、優雅な塗り艶と抜群の光沢保持性に優れている塗料です。
マスキング養生時間が短縮できるほか、焼付塗装に優る塗膜性のを有しており、下地への付着性が良好です。
缶スプレー塗装でおすすめの車用塗料
素人でも簡単に車のDIY塗装をするのであれば、キズ補修でおなじみの「ホルツ」や「ソフト99」などがおすすめです。
以下より詳しく紹介していきます。
ホルツ カーペイント
ホルツは、1919に年イギリスで誕生した自動車補修のためのケミカル品の販売を行う会社です。
お手軽補修グッズからプロ仕様まで、豊富なラインナップを展開しており、各車種ごとの専用カラーペイントスプレーを販売しているのが特徴です。
防サビ効果、耐候性、光沢が抜群でバンパーにも適しています。また少量でキズの補修が可能です。自動車メーカー純正色に合わせて調色してありますが、塗り方、経時による変退色、個々の車、気象条件などにより色相が正確に合わない場合があります。
ソフト99 ボデーペン
ソフト99は、1954年に創業されたカーワックスの大手メーカーで、現在はカーワックスの他にも、ガラコワイパー、カーペイント、カーケア商品を中心に様々な製品を製造販売している会社です。
その中でも車の塗装や補修でお墨付きの商品は、焼付塗装に迫る性能を持つストレートアクリル樹脂塗料「ボデーペン」でしょう。
バレー式ボタン採用で、ラクにキレイにスプレーできます。さらに、ワイド&スポットとタテ&ヨコの4パターンスプレー機能により、全塗装から小さな補修等、様々な塗装に便利です。
刷毛&ローラー塗装におすすめの車用塗料
スプレー缶を使った車のDIY塗装も人気ですが、近年人気がある塗装方法に「刷毛・ローラー」を使ったDIY塗装方法があります。
その中でもモビフルがオススメしているメーカーを以下よりご紹介します。
タカラ塗料
ダントツでおすすめなのが創業50年以上続く老舗塗料店「タカラ塗料」です。
特徴は刷毛・ローラー塗りの艶消し塗装ということで、マット調かつレトロに仕上げることができます。
タカラ塗料では塗装に必要な道具をセットで販売しているため、初心者でも簡単に塗装にチャレンジすることができます。また、塗料の種類も豊富に揃えており、好みの色を見つけやすいのが特徴です。
車用塗料の後悔しない選び方とポイント
これまでおすすめの車用塗料について紹介してきました。では、どのように塗料を選ぶと良いのでしょうか。
これより、車用塗料の選び方とポイントを紹介します。
塗料メーカーの選び方①”ツヤあり”か”ツヤなし”にしたいかで選ぶ
例えば、本格的にツヤツヤに仕上げたいのであればウレタン塗料を使用したでの塗装が最適です。そうなると、ロックペイントのプロタッチなどを使用してガンで吹いていくことをおすすめします。
一方で、マット調に仕上げるなら刷毛・ローラー塗装のタカラ塗料が一押しです。もちろん缶スプレーやスプレーガンでのマット塗装もできますが、専用の機械やブースが必要だったりと初心者にとっては難易度が高めです。
刷毛・ローラー塗装であれば初心者でも格安でカンタンに塗装をスタートすることができるので、マット調に仕上げたい方にはピッタリでしょう。
塗料メーカーの選び方②”塗装の難易度”で選ぶ
刷毛・ローラー塗装 | 缶スプレー塗装 | スプレーガン塗装 | |
メリット | ・簡単に塗装できる(ペンキを塗るようなイメージ) ・塗料の飛び散りが少ない ・養生が最低限で行える |
・カー用品店やホームセンターで材料が揃う ・塗料を混ぜる工程が不要 |
・塗装時間を短縮できる ・塗料を均一に吹き付けやすい ・コンプレッサーを使うので力があまりいらない |
デメリット | ・道具の優劣が仕上がりに直接出てしまう ・ムラができたり、やる人によっては質の違いが出てしまう |
・スプレー噴射のため手が疲れる ・材料代が高くつく ・周囲に気をつけないと塗料が散布して他の車に迷惑がかかる |
・特殊な機材やスペースの確保が必要 ・塗料を調達し自分で調合する必要がある ・専用のブースで行わないと塗料が散布して他の車に迷惑がかかる |
総費用 | 1万円〜2万円程度 | 2万円〜3万円 | 5万円〜10万円 |
仕上がり | ・ツヤのないマットな仕上がり ・レトロな雰囲気 |
・基本、ツヤありの仕上がり (使うスプレー缶によってマットにも仕上がる) |
・ツヤありの仕上がり |
難易度 | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
マットな仕上がりになりますが、費用を抑えて簡単に仕上げたい方や塗装初心者の方は、「刷毛・ローラー塗装」がおすすめです。
逆にDIYに慣れている方や本格的にツヤツヤにしたい方は、缶スプレーやスプレーガンを使うのもいいでしょう。
どちらを選択するにせよ、しっかりと下準備をして行うことが大切です。
刷毛&ローラーでの塗装なら1.5万円で全塗装できる
刷毛やローラーを使った塗装であれば約15,000円で全塗装することができます。通常、塗装業者に依頼した場合は20万円~50万円、場合によっては80万円ほどかかることもあります。
しかし、塗装費用の大半が人件費となります。つまり、自分で塗装を行えば、塗料代や塗装道具代だけで済みます。そのため、15,000円ほどで車の全塗装が可能なのです。
小さめの軽自動車の場合、3kgの塗料があれば、全塗装することが可能です。一般的な水性塗料の場合、3kgの塗料と塗装道具などの必要なものを15,600円ほどで揃えることが可能です。水性塗料3kg:8,800円
道具:6,800円
合計:15,600円
タカラ塗料を使っておしゃれな車にしよう
タカラ塗料であれば、水性塗料はもちろん、塗装に必要なローラーや刷毛などがすべてセットで売られています。そのため、タカラ塗料の塗装セットと塗料があれば、いつでも簡単に車の全塗装を行うことができるのです。
また、選べる塗装色の種類も多いため、自分好みの色に仕上げることができます。塗料や塗装道具をすべて揃えても約15,000円しかかかりません。
つまり、塗装業者と比較しても、1/20の金額で愛車の全塗装ができるのです。さらに、ルーフやボンネットだけ色を替えることができ、塗装パターンは自由自在なので、ぜひタカラ塗料を使っておしゃれな車に仕上げてみましょう。
まとめ
車用の塗料には様々な種類があります。それぞれの特徴を理解することで、ぴったりの塗料を選ぶことができます。
また、タカラ塗料であれば、塗装に必要なローラーや刷毛、ウエスや耐水ペーパー、さらに脱脂に使用するシリコンオフや容器などがすべてセットで販売されており、誰でも簡単に塗装することができるのが特徴です。
ボディの退色が気になる方やイメージチェンジをしたい方はぜひ、タカラ塗料で塗装してみてはいかがでしょうか。