車の脱出ハンマーは100均では手に入らない?その理由とおすすめ商品3選を徹底解説

車の脱出ハンマーは100均では手に入らない?その理由とおすすめ商品3選を徹底解説

「車の脱出ハンマーって100均でも買える?」
「100均で買えるなら試したいけど、安全性は大丈夫?」
「色々な車の脱出ハンマーがあるけど、どれがおすすめかな?」

上記のようにお考えではないでしょうか?

近年、台風や豪雨などの自然災害が増え、車での移動時に不測の事態に備えることの重要性が高まっています。特に、車が水没したり事故で車内に閉じ込められる可能性を考えると、脱出ハンマーの必要性は見逃せません。

車の脱出ハンマーは必須アイテムであるものの、100均で購入できるかどうか疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

2024年10月現在、残念ながら100均で車の脱出ハンマーが販売されておりません。

本記事では、以下の内容について詳しく解説します。

・100均で脱出ハンマーが手に入らない理由
・脱出ハンマーの購入可能な場所
・タイプ別おすすめの脱出ハンマー
・脱出ハンマーの代用品(ヘッドレスト)

本記事を読むことで、脱出ハンマーの購入に関する疑問を解消し、災害に備えるための知識が得られるでしょう。

目次

100均には車の脱出ハンマーが売っていない

車の脱出ハンマーは100均で購入できません。

脱出ハンマーは、交通事故や水没事故といった緊急時に車外に脱出するのに有効な商品です。そのため、確実にガラスを破砕できる商品でないといけません。

100均の脱出ハンマーは、国民生活センターの実施した商品テストでガラスを破砕できないことが判明したため、販売停止となりました。

独立行政法人国民生活センターの商品テストにおいて、本来の機能を発揮しないことが判明したため
出典:消費者庁 リコール情報サイト

以下は、国民生活センターが実施した商品テストの資料です。ナンバー2と5(画像左)が100均で販売されていた商品に該当します。

国民生活センターが実施した脱出ハンマーの商品テスト資料になります。これを見ると、2番(セリア)と5番(ダイソー)の脱出ハンマーは、実際に窓ガラスを基準通り割れなかったことが明らかです。

出典:国民生活センター ※2013年11月7日に発表されたデータですが、ページは既に削除されています。

平常温度におけるウインドーガラス破砕性能テスト

テスト期間:2013年2月~9月
認定基準:テストに用いた全ての検体(ガラス)について、最大3回以内で破砕できなければならない。
該当商品
No.2:セリア「緊急用ハンマー」
No.5:ダイソー「自動車窓ガラス用緊急脱出ハンマー」

上記のように、100均の脱出ハンマーは国民生活センターが定めた基準を満たせなかったため、現在は販売停止となっています。脱出ハンマーは災害時に自分や大切な人の命を守るための重要なグッズなので、値段ではなく、性能を重視して選ぶことが重要です。

車の脱出ハンマーを購入できる場所

車の脱出ハンマーを購入できる主な場所は以下の通りです。

・カー用品店
・ホームセンター
・ECサイト(オンラインショップ)

実際に商品を手に取って確認したい場合は、「カー用品店」や「ホームセンター」がおすすめです。特に車関連の防災グッズを揃えたい方は「カー用品店」を、一般的な防災グッズも一緒に見て回りたい方には「ホームセンター」が最適です。

脱出ハンマーの取り扱い種類については、どちらの店舗でも大きな違いはないため、アクセスの良い店舗を選ぶのも一つの方法です。

一方、Amazonや楽天などのECサイトでは、口コミや評価を参考に商品を選ぶことができます。種類も豊富で比較検討しやすい点がメリットです。実際に手に取って確認はできませんが、自宅で購入できる手軽さを重視する方にはおすすめです。

車の脱出ハンマーおすすめ3選

ここでは、タイプ別におすすめの脱出ハンマーを3つご紹介します。また、それぞれの商品がおすすめの方についても併せて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

【金槌タイプ】Amazonベーシック 車脱出用緊急ハンマー
【ポンチタイプ】AutoGo 緊急脱出ハンマー
【ピックタイプ】ワイピーシステム 消棒RESCUE

【金槌タイプ】Amazonベーシック 車脱出用緊急ハンマー

Amazonベーシックの「車脱出用緊急ハンマー」は、2つセットで1,034円と安価でありながら、窓を簡単に割ることができる優れたアイテムです。

金槌タイプでありながら、小型で軽量なので使い勝手が良いのが特徴です。また、握りやすく力を入れやすいため、女性やお年寄りの方でも簡単に窓を割ることができます。

さらに、シートベルトカッターも切れ味が良いため、緊急時には円滑にシートベルトを切り、速やかに車外へ脱出することが可能です。コスパに優れた商品をお探しの方におすすめです。

概要
ブランド Amazonベーシック
タイプ 金槌タイプ
値段 1,034円
重さ 136g

【ポンチタイプ】AutoGo 緊急脱出ハンマー

AutoGoの「緊急脱出ハンマー」は、スイッチを入れるだけで内蔵のバネの力を使ってガラスを破砕できるため、短時間での脱出が可能で、水中での使用にも対応しています。

重さはわずか40gと非常に軽量で、力をほとんど必要としないため、誰でも簡単に扱うことができます。また、コンパクトで場所を取らず、車内の好きな場所に収納しやすいのも特徴です。

さらに、練習用のガラスが2枚付属しているため、いざという時に使い方がわからないという不安を軽減できます。コンパクトながらシートベルトカッターも備えており、車内からの脱出に十分な性能を持っています。

速やかに車から脱出したい方におすすめの商品です。

概要
ブランド CCYCCL
タイプ ポンチタイプ
値段 1,175円
重さ 40g

【ピックタイプ】ワイピーシステム 消棒RESCUE

ワイピーシステムの「消棒RESCUE」は多機能に優れた商品となっています。

この商品の大きな特徴は、「ガラス破砕機能」と「シートベルトカッター」に加え、「小型消火具」としての機能を携えている点です。家庭用の二酸化炭素消火具を車両用に対応させたものとなっており、「消す・切る・割る」の3way車内脱出ツールとなっています。

多機能ですが、商品サイズは発煙筒よりやや大きいぐらいのため、車内でも置き場所に困りません。肝心の「ガラス破砕機能」についても、国民生活センターの性能テストに合格し、国内標準化(JIS化)しているため、安心して車外へ脱出できます。

もしもの備えとして、汎用性に優れた商品を求める方におすすめです。

概要
ブランド ワイピーシステム
タイプ ピックタイプ
値段 5,027円
重さ 370g

脱出ハンマーは確実に車外に脱するために必要不可欠

脱出ハンマーは、豪雨による道路の冠水や川の氾濫で水没した車内から脱出するために、重要なアイテムです。

自動車が一定の深さまで水没すると、水圧がドアにかかり、開けることが非常に難しくなります。具体的には、水深60cmでドアには約144kgの水圧がかかります。さらに、浸水が進むと電気系統が故障し、パワーウインドーが動かなくなる恐れがあり、脱出が一層困難になります。
自動車が一定の深さまで水没すると、水圧がドアにかかり、開けることが非常に難しくなります。具体的には、水深60cmでドアには約144kgの水圧がかかります。さらに、浸水が進むと電気系統が故障し、パワーウインドーが動かなくなる恐れがあり、脱出が一層困難になります。
また、このような状況で車が転覆や転倒した場合、シートベルトに体重がかかり、外すことが難しくなることもあります。

脱出ハンマーは、緊急時に確実に車外へ脱出するための重要なアイテムです。ガラスを破砕する機能とシートベルトカッターが備わっており、迅速な脱出が可能となります。

分や同乗者の命を守るために、車内には必ず備えておきましょう。

脱出ハンマー以外で車外へ脱出する方法

車のヘッドレストを使うことで、車外へ脱出することもできます。しかし、あくまで車内に脱出ハンマーが無かった場合の最終手段となるため、基本的には脱出ハンマーの使用を推奨します。

ここでは下記について解説します。

・うまく使えば車のヘッドレストで脱出可能
・ヘッドレストで代用するリスク

うまく使えば車のヘッドレストで脱出可能

車のヘッドレストでも、うまく使えば脱出が可能となります。ヘッドレストを用いた脱出手順は下記になります。

①ヘッドレストを取り出す
②金属棒を窓の隙間に差し込む
③てこの原理で割る

この方法では、ヘッドレストの柄の部分をそのままサイドガラスに叩きつけるわけではありません。

まず、ヘッドレストの金属棒を窓ガラスとドアの隙間に差し込みます。次に、棒の部分を支点にして手前に強く引くことで、ガラスに圧力がかかり、破壊することができます。

この力のかけ方により、効率的にガラスを割ることができ、緊急時の脱出に役立ちます。ヘッドレストを活用するこの方法は、脱出ハンマーが手元にない場合でも、脱出を試みる手段として覚えておくと良いでしょう。

ヘッドレストで代用するリスク

一方で、ヘッドレストで代用する方法には、リスクが伴います。

まず、車種によっては、ヘッドレストの金属部分が太く、窓ガラスの隙間に入らない場合があります。その場合は、ヘッドレストでも脱出が困難となるため、予め愛車のヘッドレストを確認すると良いでしょう。

また、ヘッドレストで脱出する方法は、かなりの力やコツが必要となるため、女性やお年寄りの方だと脱出に時間を要する可能性があります。命に関わる緊急時においては、車外への迅速な脱出が求められるため、ヘッドレストを使った脱出方法に頼り切ることは避けましょう。

ヘッドレストで代用することは可能ですが、一刻を争う状況においては脱出ハンマーを差し置いてまでおすすめはできません。確実かつ迅速に脱出するために、基本的に脱出ハンマーを使いましょう。

100均で購入できる車に備えたい防災グッズ6選

ここでは、車の脱出ハンマーの他にも、100均で購入できる防災グッズをご紹介します。災害に見舞われた際は、車から脱出して終わりではありません。

災害に備えるためには、避難生活で役立つグッズも必要となる場合もあります。車内に備えるべき防災グッズを下記に記載します。
① ウォーターバッグ(無地) 水の運搬や貯水 ② 保温アルミシート 体温保持や防寒 ③ フロントガラス用サンシェード(※300円) 車内のプライバシー確保 ④ 携帯用ミニトイレ 緊急時の排泄 ⑤ 救急!!キズテープ 傷の保護と菌の侵入防止 ⑥ 金属タイプ呼子笛 緊急時に助けを呼ぶ

100均で購入できる車に備えたい防災グッズ6選
番号 商品名 用途
ウォーターバッグ(無地) 水の運搬や貯水
保温アルミシート 体温保持や防寒
フロントガラス用サンシェード(※300円) 車内のプライバシー確保
携帯用ミニトイレ 緊急時の排泄
救急!!キズテープ 傷の保護と菌の侵入防止
金属タイプ呼子笛 緊急時に助けを呼ぶ

まとめ

本記事では、下記内容について解説しました。

・100均で脱出ハンマーが手に入らない理由
・脱出ハンマーの購入可能な場所
・タイプ別おすすめの脱出ハンマー
・脱出ハンマーの代用品(ヘッドレスト)

以前までは100均でも脱出ハンマーが発売されておりましたが、国民生活センターの実施した商品テストにて本来の機能を発揮せず、ガラスを破砕できなかったため発売停止となりました。

脱出ハンマーは確実に窓ガラスを破砕し、安全性を保障するグッズでなくてはなりません。ヘッドレストでも脱出は可能ですが、あくまで最終手段となります。

ご自身や大切な方を守るためにお金で買える安全は買い、もしもの時に必ず備えましょう。

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