「シガーソケットの数を増やす方法を知りたい」
「シガーソケットを増設できる商品が知りたい」
「ソケットを通じて色々な商品を車内で使いたい」
上記のようにお考えではないでしょうか?
車内で複数の機器を同時に使用するには、シガーソケットの増設が欠かせません。ドライブレコーダーや車載加湿器など、さまざまな機器を活用したい方にとって、安定した電源供給は必要不可欠です。
本記事では主に次の内容について解説します。
・シガーソケットを増設する方法
・おすすめの増設シガーソケット3選
・シガーソケットを増設する際の注意点3選
この記事を読めば、快適で利便性に優れた車内空間の実現が一歩近づくでしょう。
シガーソケットを増設する方法は2つ
車内のシガーソケットを増設する方法は主に下記2つです。
どちらを選ぶかは、ソケットの使用用途や機器の種類に応じて判断するのがおすすめです。
シガーソケットを増設する方法比較 |
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判断軸 |
増設ソケット購入 |
業者に依頼 |
目的 |
【一時的な利用】 ・取り外しが簡単な機器の使用を検討している場合 |
【固定用途】 ・ドラレコ設置 ・後部座席用の充電設備 ・トランクの給電設備 |
設置場所 |
【既存のシガーソケット付近】 ・ダッシュボード周辺 ・コンソール |
【既存のシガーソケット以外】 ・後部座席 ・トランク ・ダッシュボード内など |
機器の種類 |
・スマホ充電器 ・車載加湿器/空気清浄機 ・車載LEDライト |
・ドライブレコーダー ・レーダー探知機 ・アウトドア機器等(要変換機器) |
増設ソケットを購入する
増設ソケットを購入すると、シガーソケットを手軽に増設することが可能です。
増設ソケットとは、既存のシガーソケットに接続するだけでポート数を増やせる便利な商品です。1つのソケットを2つ以上に分岐する設計となっており、特別な工具や工事は不要です。
この方法の利点として、比較的価格が安く、取り付けが簡単である点が挙げられます。一般的な費用相場は2,500〜4,000円ほどで、シガーソケットに挿すだけで簡単に利用できるのが魅力です。
用途としては、スマホの充電や車載用加湿器、空気清浄機といった小型機器が中心となります。しかし、既存のシガーソケットに接続する仕組み上、設置場所は車両の前席付近に限られる点に注意が必要です。
また、後部座席やトランクへの増設、またはダッシュボード内に設置してドライブレコーダーの電源として利用したい場合は、業者に依頼する方法がおすすめです。次に、業者に依頼する場合の詳細を解説します。
業者に依頼して増設してもらう
自動車整備工場やカー用品店などの業者に依頼することで、シガーソケットを増設してもらうことも可能です。
この方法の利点は、車内配線を隠してもらえるため、車内の見た目を維持しつつ、安全かつ確実に増設ができる点です。配線を本格的に分岐してもらうことで、後部座席やトランクへの増設、さらにはダッシュボード内への設置が可能になります。
そのため、車内の利便性を向上させたい方、アウトドアでの給電を目的としたい方、あるいはドライブレコーダーを設置したい方に特におすすめの方法です。
ただし、業者に依頼する場合は費用が高くなる点に注意が必要です。設置場所や増設するポート数によって金額は異なりますが、工賃の相場はおおよそ5,000〜30,000円程度とされています。具体例として、大手カー用品店の「オートバックス」でシガーソケットを増設する場合の料金は以下の通りです。
シガーソケットの取り付け工賃(オートバックス) |
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目安工賃 |
目安時間 |
・国産車工賃:6,600円~ ・輸入車工賃:9,350円~ ※後ろで配線を引っ張ると工賃は高くなる |
・30分~ |
なお、ドライブレコーダーを取り付ける場合の料金は以下の通りです。
ドライブレコーダーの取り付け工賃(オートバックス) |
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目安工賃 |
目安時間 |
・1カメラ:6,050円(税込)~ ・2カメラ:16,500円(税込)~ |
・30分~ |
※車種・取り付け方法によって異なります。
費用を抑えたい場合は、複数の自動車整備工場やカー用品店で相見積もりを取り、条件に合った業者を選ぶと良いでしょう。同じ作業でも料金が異なることがあるため、比較検討することでよりお得に作業を依頼できます。
おすすめの増設シガーソケット3選
ここでは、おすすめの増設ソケットを3つ紹介します。
おすすめの増設ソケット3選 |
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ブランド名 |
商品名 |
おすすめする人 |
セイワ |
シガーソケット増設分配器F274 |
シンプルさを求める方 |
Otium |
シガーソケット2連 |
使い勝手の良さを求める方 |
JAPAN AVE. |
3連増設カーチャージャーJA304 |
多用途に使いたい方 |
もし通常のUSBシガーソケットのおすすめ商品が気になる場合は、下記記事をご参照ください。
シンプルさを求めるなら「セイワ:シガーソケット増設分配器F274」
増設ソケットにシンプルさを求める方は、セイワの「シガーソケット増設分配器F274」がおすすめです。
この商品の特徴として、コンパクトな設計とシンプルなデザインが挙げられます。車内に設置しても場所を取らず、見た目を損なわないため、どんな車内の雰囲気にも自然に馴染みます。
また、9段階の角度調整が可能です。これによって、シガーソケットの位置に合わせて角度を変えられるため、視界を妨げることなく使用でき、設置の自由度が高いのがポイントです。
一方、長時間使用時には本体が熱を持つ場合があるため、暑い季節や高負荷の使用時には注意が必要です。また、プラスチック製のため、強い衝撃や過度な取り扱いには配慮が求められます。
比較的安価な商品となるため、上記に気を付ける必要がありますが、シンプルさやコスパを重視する方にはおすすめな商品となっています。
概要 | |
ブランド | セイワ |
価格 | 800円 |
最大出力 | 72W |
対応電圧 | 12V |
ポート数 | 1口+USBポート2口 |
LEDライトの有無 | あり |
急速充電規格の有無 | 不明 |
使い勝手の良さを求めるなら「Otium:シガーソケット2連」
多機能で使い勝手を重視する方には、Otiumが販売している「シガーソケット2連」がおすすめです。
この製品は、シガーソケットが2口に加え、その他ポートを3つ搭載しているため、スマートフォンやタブレットなど複数の機器を同時に接続することができます。同乗者がいても充電ポートが不足する心配がなく、快適に利用できます。
また、急速充電規格に対応しており、スマートフォンを短時間で効率よく充電できる点も魅力です。
本体はポート数が多いにもかかわらずコンパクトで、省スペースで使用可能です。さらに、角度調整機能を備えており、最大90度まで調整できるため、シガーソケットの位置に合わせて簡単に調整できます。
固定力にも優れており、シガーソケットに挿し込んだ際、滑り止め加工が施されているためしっかりと固定されます。車の振動や本体の重みによるズレや脱落の心配がなく、安心して使用できます。
多機能で高い利便性を備えたシガーソケットをお探しの方は、Otiumの「シガーソケット2連」をぜひ検討してみてください。
概要 | |
ブランド | Otium |
価格 | 2,390円 |
最大出力 | 最大180W |
対応電圧 | 12V・24V |
ポート数 | 2口+USBポート2口+Cタイプポート1口 |
LEDライトの有無 | あり |
急速充電規格の有無 | あり(PD・QC3.0) |
多用途に使うなら「JAPAN AVE.:3連増設カーチャージャーJA304」
多用途にシガーソケットを活用したい方には、JAPAN AVE.の「3連増設カーチャージャー」がおすすめです。
この商品は、急速充電規格「QC3.0」と、MacBookの充電にも対応した「PD」規格を備えたUSBポートを3口搭載しています。また、シガーソケット3口とタイプCポート1口を備えており、充電や電源供給に困ることはありません。
急速充電に対応しており、接続できる端末の幅が広いため、車内で多用途に機器や電装品を使用したい方にとって魅力的です。また、自動で使用電圧を検出・確認できる機能が備わっており、過電圧を未然に防止するため、安全に使用できる設計となっています。
さらに、純日本製ならではのしっかりした作りと丁寧な設計も特筆すべきポイントで、信頼して使用することが可能です。
一方、ソケットやポート数が多い反面、各ポートごとに電力のオンオフを個別に切り替えられない仕様には注意が必要です。ただし、これが大きな問題にならない方にとっては、用途が広くて便利な商品のためおすすめです。
概要 | |
ブランド | ベルモンド |
価格 | 3,480円 |
最大出力 | 最大120W |
対応電圧 | 12V・24V |
ポート数 | 3口+USDポート3口+タイプCポート1口 |
LEDライトの有無 | あり |
急速充電規格の有無 | あり(PD・QC3.0) |
シガーソケットを増設する際の注意点3選
シガーソケットを増設する際は下記3点に気を付けましょう。
増設ソケットはヒューズ切れに注意する
増設ソケットを使用する際には、ヒューズ切れを起こしやすい点に注意が必要です。
増設ソケットは、シガーソケットのポート数を増やし、複数の機器を同時に使用できる便利な商品です。しかし、シガーソケットから供給される電力容量自体は増加しないため、接続機器が増えると容量オーバーによってヒューズが飛ぶリスクがあります。
また、シガーソケットのアンペア数が低い場合も、ヒューズ切れが発生しやすくなります。これはアンペア数の確認不足だけでなく、ソケット自体の品質が低い場合にも起こり得る問題です。
そのため、価格だけで選ばず、安全性や耐久性に優れた品質重視の商品を選ぶことが重要です。
家庭用電化製品を繋ぐなら変換アダプターが必要
家庭用電化製品を車内で使用する場合、変換アダプターである「車載インバーター」が必須です。
車載インバーターは、シガーソケットから供給される直流電流(DC)を、家庭用電化製品で使用される交流電流(AC)に変換する装置です。これにより、車内でもコンセントが必要な家電製品を使用できるようになります。
旅行やアウトドアだけでなく、災害時の非常用電源としても役立つため、活用の幅が広いのが特徴です。ただし、使用する機器の消費電力がインバーターの出力容量を超えると、機器の故障や過熱の原因になるため注意が必要です。
電力を多く消費する家電を使用する際は、高出力対応のインバーターを選び、場合によってはサブバッテリーを併用すると安心です。
エンジン停止時の挿しっぱなしはバッテリー上がりの原因になる
カーチャージャーをシガーソケットに挿したまま放置すると、エンジン停止中でもバッテリーを消耗させる可能性があります。
特に、電力を継続して消費する機器を接続している場合、最悪のケースではバッテリーが上がり、車が動かなくなるリスクがあります。
最近の車種では、シガーソケットがアクセサリー電源(ACC)と連動しているため、キーを抜けば自動的に電源がオフになる仕組みが一般的です。しかし、一部の古い車両や輸入車では、エンジンを停止してもシガーソケットに電力が供給され続ける仕様になっていることがあります。
この仕様を知らずに使用すると、意図せずにバッテリーに負荷をかけてしまうこともあるでしょう。
そのため、エンジンを停止した後は、カーチャージャーや接続機器を取り外すように心がけましょう。特に古いモデルの車や輸入車をお持ちの方は、車両の取扱説明書でシガーソケットの仕様を確認し、その指示に従いましょう。
シガーソケットがゆるくなるのを防ぐ方法
USBシガーソケットが走行中の振動で緩んでしまう場合、以下のような対策をすることで改善が期待できます。
絶縁テープを活用する方法は、隙間を埋めて緩みを減らす簡単かつ手軽な手段です。ホームセンターや100円ショップで購入できるため、コストを抑えながら手早く対策を講じたい方におすすめです。
一方、より確実な対策を求める場合には、プラグ抜け防止用の専用商品を使用するのがおすすめです。これらの商品は価格も手頃で、特に走行中の振動による抜け落ちに対して高い効果を発揮してくれます。
なお、外車や安価なUSBシガーソケットを使用している場合は、振動により抜けやすいことが多いです。また、JIS規格に適合した国産車であっても、ソケットとの相性が悪くて緩むことがあります。
車内での充電が安定せず、ドラレコの動作に支障をきたすと非常に不便なので、ここでご紹介した方法をぜひ活用してください。
まとめ
本記事では、下記内容について解説しました。
車内でスマートフォンの充電や複数の機器を同時に使用する場合、シガーソケットの増設は非常に便利な手段です。増設方法としては、「増設ソケットの購入」と「業者に依頼」の2つがあります。それぞれの用途や使用する機器の種類に応じて、適切な方法を選びましょう。
例えば、後部座席やトランクに新たな電源を設置したい場合や、ドライブレコーダーのような常設機器を配線を隠して設置したい場合には、「業者に依頼する」方法が適しています。
一方で、スマートフォンの充電や車載加湿器など、一時的な利用を目的とした増設であれば、「増設ソケット」の購入が手軽でおすすめです。
ぜひ、ご自身の使用シーンに合った方法を選択し、快適で便利な車内環境を作り上げてください。
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