「運動中に汗でズレてしまう」
「耳の中が蒸れて長時間使用が不快」
「周囲の音が聞こえず、外での使用が不安」
通常のイヤホンを使っていると、上記のような不満を感じたことはありませんか?
そんな時に注目されるのが、「オープンイヤーイヤホン」と「骨伝導イヤホン」になります。どちらも耳を塞がずに音楽を楽しめるイヤホンですが、音の伝え方や特長が大きく異なります。
本記事では、以下の内容について解説します。
・オープンイヤーイヤホンと骨伝導イヤホンの違い
・オープンイヤーイヤホンのメリット・デメリット
・骨伝導イヤホンのメリット・デメリット
・オープンイヤーと骨伝導はどっちがいい?おすすめの用途を解説
この記事を読めば、自分に合ったタイプのイヤホンを理解し、快適なリスニング体験を実現できるでしょう。
オープンイヤーイヤホンと骨伝導イヤホンの違い
オープンイヤーイヤホンと骨伝導イヤホンは、どちらも耳を塞がないイヤホンですが、音の伝え方や構造、使用感が異なります。
以下が一覧表になるので、それぞれを比較してください。
オープンイヤーイヤホンと骨伝導イヤホンの違い | ||
項目 | オープンイヤーイヤホン | 骨伝導イヤホン |
音の伝え方 | 空気を振動させて鼓膜を通して音を伝える | 振動を骨に伝えて直接内耳に音を届ける |
音質 | クリアで自然な音質。 | 低音が弱く、音がこもりがちになることがある |
音漏れ | 音が空気中に広がるため、漏れやすい | 骨を通じて音を伝えるため、音漏れしにくい |
装着感 | 耳の近くにスピーカーを配置し、耳への圧迫感が少ない | こめかみ部分に装着。振動による違和感を感じることがある |
周囲の音の聞こえやすさ | 音楽のボリュームが大きいと聞こえづらくなる | 周囲の音をしっかり聞きながら使用できる |
耳への負担 | 長時間使用しても快適 | 振動が気になる場合もある |
オープンイヤーイヤホンの特長
オープンイヤーイヤホンは、空気振動によって音を伝える仕組みのイヤホンです。
一般的なイヤホンと同様に鼓膜を通して音を聞くため、耳を塞がずに自然でクリアな音質を楽しめるのが特長です。特に低音の響きがしっかりと感じられるため、開放型イヤホンでありながら迫力のあるサウンドを体験できる点が、骨伝導イヤホンとの大きな違いです。
さらに、多くのオープンイヤーイヤホンには指向性スピーカーが搭載されており、音を特定の方向に集中させることで、周囲への音漏れを最小限に抑えつつ快適なリスニング環境を実現します。
また、オープンイヤーイヤホンには「耳掛けタイプ」と「イヤーカフタイプ」の2種類があり、使用環境や装着感の好みに応じて選ぶことが可能です。
オープンイヤーイヤホンの選び方やおすすめ商品について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

骨伝導イヤホンの特長
骨伝導イヤホンは、音の振動を骨を通じて直接内耳に届ける技術を採用しており、耳を塞がずに音を聴ける点が最大の特長です。
通常のイヤホンやヘッドホンは、空気の振動を利用して鼓膜を振るわせ、そこから内耳へ音を伝えます。一方、骨伝導イヤホンは頬骨やこめかみを通じて振動を直接蝸牛(かぎゅう)に伝えるため、鼓膜を介さずに音を聴くことができます。
この構造により、外部への音漏れが比較的少なく、オープンイヤーイヤホンよりも周囲への影響を抑えられるのが魅力です。完全に音漏れを防ぐことはできませんが、電車の中や公共施設など、周囲の音を気にせずに使用したい方におすすめです。
また、耳を完全に塞がないため、環境音をしっかりと聞き取ることができる点もメリットです。特にランニング時など、車の接近や周囲の声に気づきやすいため、安全性を重視する方にもおすすめです。
オープンイヤーイヤホンのメリット・デメリット
ここでは、骨伝導イヤホンとの比較を踏まえたオープンイヤーイヤホンのメリットとデメリットをご紹介します。
以下が一覧表になります。
オープンイヤーイヤホンのメリット・デメリット | |
メリット | デメリット |
・音質が比較的良い |
・音漏れしやすい ・騒がしい場所では聞き取りにくい |
オープンイヤーイヤホンのメリット
オープンイヤーイヤホンのメリットは以下になります。
オープンイヤーイヤホンの最大の特長は、音質の良さにあります。骨伝導イヤホンでは弱くなりがちな低音域もしっかりと再生でき、より自然で迫力のあるサウンドを楽しめます。
また、空気振動を利用して鼓膜を通じて音を伝えるため、骨伝導イヤホンのような振動による違和感やくすぐったさがなく、快適に使用できるのも魅力です。
さらに、装着感が自然で側頭部の圧迫感や後頭部を回す装着方式がないため、耳周りへの負担が少なく、長時間の使用でも疲れにくいというメリットがあります。
オープンイヤーイヤホンのデメリット
一方で、オープンイヤーイヤホンのデメリットは以下になります。
オープンイヤーイヤホンの最大のデメリットは、骨伝導イヤホンと比較して音漏れしやすい点です。
指向性スピーカーによって音の拡散は抑えられているものの、カナル型イヤホンのように耳を塞がないため、特に音量を上げると周囲に音が漏れやすくなります。
また、空気振動を利用する特性上、外部の環境音と音楽が混ざりやすいため、電車内や交通量の多い場所では音がかき消されることがあります。
オープンイヤーイヤホンの音漏れ対策やより適した環境での使用方法について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

骨伝導イヤホンのメリット・デメリット
ここでは、オープンイヤーイヤホンとの比較を踏まえた骨伝導イヤホンのメリットとデメリットをご紹介します。
以下が一覧表になります。
骨伝導イヤホンのメリット・デメリット | |
メリット | デメリット |
・音漏れが少ない ・騒がしい環境でも音を聞き取りやすい |
・音質が劣る ・振動による違和感がある ・長時間の装着で疲れることがある |
骨伝導イヤホンのメリット
骨伝導イヤホンのメリットは以下になります。
骨伝導イヤホンは耳を塞がないイヤホンの中でも、音漏れの少なさが特長です。
耳周辺の骨を振動させて直接内耳に音を伝える仕組みのため、周囲に音が漏れにくく、公共の場でも気兼ねなく使用できるのが大きなメリットです。
また、鼓膜を通さずに音を聴くため、周囲の騒音の影響を受けにくく、屋外やにぎやかな環境でも音声が聞き取りやすい点も、オープンイヤーイヤホンとの大きな違いです。
骨伝導イヤホンのデメリット
一方で、骨伝導イヤホンは以下のデメリットがあります。
骨伝導イヤホンは、音質の面ではオープンイヤーイヤホンに劣ります。骨の振動を利用する特性上、低音が弱くなりがちで、音がこもったように聞こえることがあります。
また、こめかみに振動を伝える構造のため、使用時にくすぐったさや違和感を感じることがあり、人によっては慣れるまで時間がかかる場合もあります。気になる方は、家電量販店などで試聴して装着感を確認するのがおすすめです。
さらに、しっかりと振動を伝えるためにこめかみに密着する設計のものが多く、側圧が強い商品だと長時間の使用で痛みを感じることもあります。そのため、快適に使えるものを選ぶことが重要です。
オープンイヤーと骨伝導はどっちがいい?おすすめの用途を解説
これまでの解説通り、オープンイヤーイヤホンと骨伝導イヤホンはそれぞれ特性が異なるため、用途によってどちらのタイプがおすすめかは異なります。
ここでは、以下の内容について解説します。
・音質を重視する方はオープンイヤーイヤホンがおすすめ
└オープンイヤーイヤホンの口コミと評判
└おすすめのオープンイヤーイヤホン「carzel-LifeTunes」
・音漏れ防止を重視する方は骨伝導イヤホンがおすすめ
└骨伝導イヤホンの口コミと評判
└おすすめの骨伝導イヤホン「OpenRun Pro 2」
音質を重視する方はオープンイヤーイヤホンがおすすめ
耳を塞がないイヤホンの中でも、「クリアな音質」や「低音の迫力」を重視する方には、オープンイヤーイヤホンがおすすめです。
一般的なカナル型イヤホンのように密閉されていないにもかかわらず、空気振動を利用して音を伝えるため、通常のイヤホンに近い自然な音質で音楽を楽しめるのが特長です。
また、骨伝導イヤホンと比べて耳への圧迫感が少なく、長時間の使用でも疲れにくい設計のため、快適に高音質な音楽を楽しみたい方にも適しています。
以下に、オープンイヤーイヤホンの使用に適している方をまとめました。
オープンイヤーイヤホンがおすすめな方 | |
おすすめな方 | 詳細 |
耳を塞がずに高音質な音楽を味わいたい方 | 開放的に音楽を聴取でき、繊細な音もクリアに楽しめる。 |
周囲の音を聞きつつも映画やゲームに没頭したい方 | セリフや効果音が鮮明に聞こえ、臨場感を損なわない。 |
作業や勉強中にBGMを流しつつ集中したい方 | 環境音と音楽が自然に混ざるため、集中しやすい。 |
通勤・通学中にクリアな音楽を楽しみたい方(騒音注意) | 音楽を楽しみながら周囲の音を聴けるため、安全に移動できる。 |
仕事やWEB会議でクリアな音声を求める方 | 長時間装着しても疲れにくく、声がこもらず聞き取りやすい。 |
オープンイヤーイヤホンのクチコミと評判
ここでは、オープンイヤーイヤホンに関するXでのクチコミを一部紹介します。機能や性能は商品によって異なるため、以下の評判がすべての商品に当てはまるとは限りませんが、購入を検討する際の参考としてご覧ください。
【良い口コミ】
▼オープンイヤーの音質や装着感、ながら聴きができる点を評価
(´・v・)オープンイヤー型イヤホンは良いぞ。
カナル型みたいな密閉感やノイキャンは無いけど、周囲の音が聞こえるから外を歩いていても危険が無いし、爆音で耳を痛める事も無い。
何より人と会話をする時に一々イヤホンを外す手間が不要になるのも良い。
最近は音質良いのが増えてきて選り取り見取り pic.twitter.com/W4MES80kHJ— 雪梟@ユキフクロウ (@GufoNeve) January 12, 2023
▼周囲の音が聞こえる点を評価
イヤホン買おうかな〜と調べたら、最近オープンイヤー型が結構出ていると知り買うならこの形だ!となりました。
耳の穴が小さめ?なのか耳の中に長時間入れるのが不快&自宅や散歩中に使いたいので周囲の音も聞こえるから良いです✨
微小の音漏れもあるので電車の中等で使うには向かないですね。
— レミイ華月 illustrator (@remii_k) May 11, 2024
【悪い点】
▼喧騒に音がもみ消される点を指摘
カナル型やインナーイヤーは耳に出来物ができるので骨伝導イヤホンを使ってたけど、オープンイヤーに変えてみた!
が、やっぱ雑音が大きい場所だと骨伝導より音が聞こえない😓ある程度想像してたけどチョイショック。BOSEに手を出さなくて良かった。
骨伝導に戻る。。。 pic.twitter.com/3njlxZUzgI— keiko (@otomon) March 6, 2024
▼音漏れについて指摘
お試しでオープンイヤー型イヤホン買ったけど、良いな
装着してる感ほとんどねぇただ音漏れすんごい。外で使えないわ🙄
— じろ (@jirozzz) June 20, 2024
おすすめのオープンイヤーイヤホン「carzel-LifeTunes」
日常を彩るワンランク上のカーグッズを提供するCARZEL(カーゼル)が販売する「carzel-LifeTunes」は、優れた付け心地と音質、コスパの良さが魅力のオープンイヤーイヤホンです。
特に音質面では交通量の多い場所でもクリアな音楽を保ち、重低音もしっかりと響くため、騒がしい環境でも快適に音楽を楽しめます。
また、軽量かつフィット感に優れたデザインで、自然な装着感が特長です。耳に負担をかけにくいため長時間の使用でも疲れにくく、日常使いはもちろん、運動時でもズレにくい仕様となっています。
デザイン面でも高級感があり、ケースやスピーカー部分にはレザー調の加工を採用しています。カラーバリエーションはベージュとネイビーの2色展開で、洗練された印象を演出します。
価格は12,980円と、性能を考慮すると非常にコスパが良く、質の高いオープンイヤーイヤホンを手頃な価格で試したい方におすすめです。
概要 | |
項目 | 内容 |
ブランド | CARZEL |
商品名 | carzel-LifeTunes |
価格 | 12,980円 |
タイプ | 耳掛けタイプ |
重量 | 15g |
防水性能 | IPX4 |
連続再生時間(イヤホンのみ) | 6時間 |
連続再生時間(充電ケース含む) | 16時間 |
コーデック種類 | SBC,AAC |
音漏れ防止対応 | 〇 |
マルチポイント対応 | ✖ |
マイク有無 | 〇 |
音漏れ防止を重視する方は骨伝導イヤホンがおすすめ
周囲の音を聞きながら音楽や通話を楽しみたい一方で、「音漏れが気になる」「公共の場でも気兼ねなく使いたい」と考える方には、骨伝導イヤホンがおすすめです。
骨伝導イヤホンは、音を鼓膜ではなく骨を通じて直接内耳に伝える仕組みのため、スピーカーが外部に音を発するオープンイヤーイヤホンと比べて音漏れが少なく、静かな環境でも周囲に迷惑をかけにくいという特長があります。
以下に、骨伝導イヤホンの使用に適している方をまとめました。
骨伝導がおすすめな方 | |
おすすめな方 | 詳細 |
オフィスや自習室などで作業する方 | 音漏れが少なく、周囲を気にせず使えるため、仕事や勉強に集中しやすい |
通勤・通学中に音楽を楽しみたい方(音量注意) | 音漏れを防ぎながら、外の音も聞き取れるため安全に使用できる |
WEB会議や業務中にイヤホンを使いたい方 | 音漏れが少なく、周囲と会話しながら使えるため、業務の邪魔にならない |
ランニングやジム、アウトドアを楽しむ方 | 耳の周りにフィットする設計で、運動中でも安定して使用できる |
骨伝導イヤホンの口コミと評判
ここでは、骨伝導イヤホンに関するXでのクチコミを一部紹介します。機能や性能は商品によって異なるため、以下の評判がすべての商品に当てはまるとは限りませんが、購入を検討する際の参考としてご覧ください。
▼音漏れのしにくさを評価
子供がワイヤレス骨伝導イヤホンってのを買ったので充電後に貸してもらってスマホ音源で聴いた。
耳後ろに掛ける
耳穴には何も入れない
軽い
周りの音を遮断しないので特に音が良いとは感じないが少し離れた普通の小さなスピーカーで聴いてる風。
音の出る穴が無いので音漏れは全く無し。 pic.twitter.com/O9WTwEQkXG— 倉敷はやおき洞 (@Ns6GpvSGVQZ9sIB) June 8, 2024
骨伝導イヤホン凄いなぁ…
めっちゃ音楽クリアに聞こえるのに音漏れも殆どしないというか密着するくらい寄らないと聞こえない😳— ぱらぼん❖Aegis (@parabon0106) April 6, 2024
▼装着の相性を指摘
骨伝導イヤホン導入したけど、こめかみがピクピクなってて気持ち悪い🤮特に低音でなる。
— つっぱり桃太郎👹 (@mac08191) August 21, 2024
骨伝導のイヤホン初めて使ったんやけど、意外と聞こえるんやね
ただ付け方悪いと高速で耳の周りを叩かれるだけになる— たっしー (@azsx_30) December 24, 2024
おすすめの骨伝導イヤホン「OpenRun Pro」
骨伝導技術のパイオニアであるShokzが販売する「OpenRun Pro」は、骨伝導イヤホンの中でも高い性能を誇る商品です。
特に音質面では、骨伝導イヤホンが苦手とされる低音域も十分に再現されており、振動を通じた迫力のあるサウンドが感じられます。そのため、ボーカルや楽器の音もクリアに聞こえ、音量を抑えていても聞き取りやすい設計になっています。
また、騒音のある環境下でも音の明瞭さが保たれているのも特徴です。低音が環境音に埋もれにくく、ボーカルの輪郭もしっかりと際立っているため、映画やラジオなどの音声も比較的聞き取りやすい仕様になっています。
装着感に関しては、軽量なデザインと適度なフィット感により、長時間の使用でも負担が少なく、圧迫感が少ないのが特徴です
気になる音漏れに関しても、骨伝導イヤホンの中でも優秀です。静かな環境であっても音量を上げすぎなければ問題なく使用することができます。
価格は23,880円(執筆時点)で、骨伝導イヤホンの中では高価な部類に入りますが、性能面を考慮すると価格に見合った品質を備えた商品だといえるでしょう。
概要 | |
項目 | 内容 |
ブランド | Shokz |
商品名 | OpenRun Pro |
価格 | 23,800円 |
タイプ | ネックバンドタイプ |
重量 | 29g |
防水性能 | IPX5 |
連続再生時間(イヤホンのみ) | 8時間 |
コーデック種類 | SBC |
音漏れ防止対応 | 〇 |
マルチポイント対応 | 〇 |
マイク有無 | 〇 |
まとめ
本記事では、以下の内容について解説しました。
・オープンイヤーイヤホンと骨伝導イヤホンの違い
・オープンイヤーイヤホンのメリット・デメリット
・骨伝導イヤホンのメリット・デメリット
・オープンイヤーと骨伝導はどっちがいい?おすすめの用途を解説
オープンイヤーイヤホンと骨伝導イヤホンの大きな違いは、音の伝達方法にあります。オープンイヤーイヤホンは空気の振動を利用して音を伝えるのに対し、骨伝導イヤホンは振動を骨に伝え、直接内耳へ音を届ける仕組みです。
それぞれのおすすめの用途について解説しましたので、ご自身の使用環境や目的に合わせて最適なイヤホンを選んでください。
自分に合ったイヤホンを見つけ、快適なリスニング体験を楽しみましょう。
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