ディーゼル車やトラックの運転手の必需品であるアドブルー。
もし、アドブルーがなくなるとどうなるのでしょうか?
結論から言うと、アドブルーがなくなるとトラックは走行できなくなります。
ですが、今回紹介する適切な行動を取れば、継続し走行できるはずです。
そこで今回は、
・アドブルーがなくなるとどうなるのか?
・どうような対処法を取ればよいのか?
などをご説明します。
うっかりアドブルーの補充を忘れていて、どうするべきか困っている方はぜひ参考にしてみてください。
アドブルーは排気ガスをキレイにしてくれる
本題に入る前に、アドブルーの役割について簡単にご説明します。
アドブルーとは、尿素を主成分とする水溶液のことです。
トラックのような軽油を燃料とするディーゼル車は、排気ガスの中に有害物質が含まれています。
この排気ガスにアドブルーを混ぜることで、窒素酸化物のような有害物質を窒素と水に分解し、無害化しています。
アドブルーがなくなるとエンジンが再始動できなくなる
そのようなアドブルーがなくなると、どうなってしまうのでしょうか?
冒頭でも触れましたが、トラックは走行できなくなります。
ただ、厳密に言うと、一度エンジンを切ると再度エンジンがかからなくなり、走れなくなります。
つまり、万が一アドブルーがなくなっても、エンジンを止めさえしなければ走行し続けることが可能です。
しかし、1つ注意点が必要です。
それは、環境汚染につながってしまうということです。
さきほどもお伝えしましたが、アドブルーの役割は排気ガスに含まれる有害物質を無害化すること。
アドブルーがなくなった状態で走行し続けると、排気ガスの浄化ができないので、そのまま有害物質を外に出してしまいます。
走行しないといけない状態であれば仕方がありませんが、極力走行は控えましょう。
アドブルーがなくなったら、補充できるスポットに駆け込む
エンジンを止めなければ走れると言っても、いち早くアドブルーを補充して対処する必要があります。
アドブルーは、ガソリンスタンド・カーショップ・整備工場などで取り扱っているので、最寄りの取り扱い店に駆け込みましょう。
値段の基準は次の通りです。
購入場所 | 価格 |
ガソリンスタンド・ 整備工場 | 150~300円/L |
カーショップ | 400円/L |
一般的にカーケアショップは割高になることが多いです。
注意点としては、場所によってはアドブルーを取り扱っていない店舗もあることです。
無駄足にならないように、事前にアドブルーを取り扱っているか、問い合わせをしてから向かいましょう。
アドブルーの代わりに水を入れるのはNG
もしかすると、アドブルーの代わりに水を入れたら大丈夫なのでは?と思った方はいるかもしれません。
結論から言うと、これは絶対にしてはいけません。
アドブルーは不純物を含まない純水67.5%、尿素32.5%の割合となっています。
カルシウムやミネラルなどを含んだ水道水などを入れてしまうと、このバランスが崩れてしまいます。
万が一水を入れてしまうと、
・アドブルーが凍結して、エンジンがかからなくなる
・有害物質を分解するためのシステムが腐食する
・濃度センサーがエラーを感知して走れなくなる
などが起こってしまい、結果的にシステムを悪化させて高額な修理がかかってしまいます。
アドブルーがなくなっても、水を入れるという行為はしないようにしましょう。
もしもに備えて、アドブルーを常備しておこう
ここまでは、アドブルーがなくなった時の対処法を説明してきました。
このような困った状況にならないためにも、長距離のドライバーは車内に積んでおくことをおすすめします。
常備しておけば、アドブルーがなくなった時に補充をすることもでき、安心して運転することができます。
アドブルーはカー用品店など実店舗でも買えますが、400円/1Lと割高になる傾向があります。
一方、ネットで購入することで価格面もかなり抑えることができます。
どれを買えばいいのか分からないという方には、パーマンのアドブルーがおすすめです。
こちらの商品は189.2円/1Lとリーズナブルな価格で品質の良いアドブルーです。
パーマンショップ1965年の創業のトラックのパーツなどを中心に扱っている老舗ショップで、多くのトラックドライバーから支持を受けています。
ぜひ一度チェックしてみてくださいね。
まとめ
最後に本記事のおさらいをしていきましょう。
アドブルーは軽油を使って走行するトラックなどのディーゼル車の排気ガスを無害化してくれる役割でした。
アドブルーの量が少なくなると
・チェックランプが点灯する
・アドブルー噴射異常という表示がモニターに出る
・警告ブザーが鳴る
上記のような状態になり、アドブルーの補充を催促されます。
アドブルーがなくなっても、エンジンを切らない限り、走行は継続することはできます。
ただ、環境には良くないので、必要最低限の走行に抑えていきましょう。
焦らずにアドブルーを取り扱っているガソリンスタンドやカーケアショップ、整備工場に駆け込みましょう。
アドブルーがなくなって困っている方のご参考になれば幸いです。