日勝峠で夏タイヤは危険?スタッドレスタイヤは必須なのかを解説

日勝峠(にっしょうとうげ)は国道274号に位置し、北海道沙流郡日高町と上川郡清水町の境にある峠のことです。

日勝峠にドライブに行くつもりだけど、、夏タイヤで走っても大丈夫なのかな? スタッドレスはマストなのかな?と思っていませんか?

そこで当記事では、実際に日勝峠を管轄している日高町役場に問い合わせてみました。

日勝峠を越える際にスタッドレスやタイヤチェーンといった対策が必須であるか否かを解説します。

目次

日勝峠では、10月下旬から雪が降りはじめ、5月頃まで残る

実際、日勝峠を管轄している日高町役場に電話して確認しましたが、日勝峠では10月下旬ごろから雪が降りはじめ、降った雪は5月頃まで残るそうです。

道路の上の雪は例年、4月頃には溶けていることが多いとのことでしたが、頂上付近では、5月でも雪が降ることもあるので、注意が必要です。

つまり雪や凍結をほぼ気にせずドライブできるのは、6〜9月という短い期間のみということになります。

10〜5月の間に日勝峠を越えるのであれば、路面の雪・凍結への対策をしっかりと行って走行することが欠かせません。

最新の情報は、HBC情報カメラ(北海道放送のカメラ)で実際の様子をチェックするのがおすすめです。

夏タイヤでの走行が規制されることもある

日勝峠では、冬の間夏タイヤでの走行が規制されるケースもあります。

例として北海道空知郡の付近にある狩勝峠では、過去に冬季の夏タイヤ規制が行われたことがあります。

狩勝峠は大雪が降る恐れがあるため、当時夏タイヤでの通行が禁止されていました。

日勝峠においても、同様の夏タイヤ規制が行われる可能性は十分にあります。冬季に日勝峠を越えたい方は、あらかじめ対策を講じるようにしましょう。

安心にドライブするなら、スタッドレスタイヤが必須

高い安心感を持って日勝峠でのドライブを楽しみたい場合、スタッドレスタイヤを装着することを強くおすすめします。

スタッドレスタイヤとは、スタッド、つまり鋲(びょう)がついていないタイヤであることから名付けられたタイヤです。

メリット・デメリットはこちら

メリット デメリット
凍結した路面を走る際に高い走行性能を発揮する 燃費が悪くなる
交換が早まりやすい

スタッドレスタイヤのメリット

スタッドレスタイヤのメリットは、凍結した路面を走る際に高い走行性能を発揮する点です。

夏タイヤでは滑ったり雪に埋まって動けなくなったりしがちなシーンでも、スタッドレスタイヤであれば問題なく走れる可能性が高まるでしょう。

スタッドレスタイヤは以下3つに工夫を施すことで、夏タイヤよりも凍った路面を安心して走れるように設計されています。

  • ゴムの硬さ
  • 溝の深さ
  • サイプ

夏タイヤと異なる点のひとつは、ゴムの硬さです。

スタッドレスタイヤのゴムは柔らかい素材になっているため、寒い中でも硬くならず、しっかりと地面に接します。したがって、冬も高いグリップ力を維持してくれます。

異なる点の2つ目は、溝の深さです。スタッドレスタイヤは、夏タイヤに比べて溝が深くなっています。

地面のソフトな雪を深い溝のあるタイヤで踏むと、タイヤが雪を固めて柱状にします。そして柱状になった雪を蹴り出すことで、高い駆動力を得ることができます。

3つ目は、「サイプ」と呼ばれる細かな切れ込みがたくさん刻まれている点です。切れ込みがたくさんあることで、地面に対してタイヤが均一に接地できます。

スタッドレスタイヤのデメリット

一方スタッドレスタイヤには、デメリットも存在します。

スタッドレスタイヤが持つデメリットの1つ目は、燃費です。

スタッドレスタイヤは夏タイヤよりもゴムが柔らかく作られているため、路面に対し高い摩擦力を発揮します。

凍った路面を滑りにくくする上では大いに役立つ摩擦ですが、摩擦力の分抵抗も大きくなる点はデメリットだと言えるでしょう。

抵抗が大きいと、夏タイヤに比べて燃費が悪くなってしまうためです。

2つ目のデメリットは、交換が早まりやすいという点です。

タイヤの摩擦力が高くグリップ性能も高いということは、タイヤがすり減りやすいとも言えます。

車に乗れば乗るほどにタイヤが摩耗していくため、夏タイヤよりも早く交換時期が来やすくなります。したがって、交換したり購入したりするための費用が夏タイヤよりもかかりやすいという点にも注意が必要です。

スタッドレスタイヤ安く買う方法

スタッドレスタイヤを履き替えるとなると、高額な費用がかかってしまいます。

少しでも安くスタッドレスタイヤを購入するなら、【TIREHOOD】などのネット通販がおすすめです。

TIREHOODはスタッドレスタイヤ・ホイールセットを多数そろえており、リーズナブルに購入できます。

ネットでタイヤ購入から取り付けの予約までができる非常に便利なサービスサイトです。

気になる方はぜひチェックしてみてください。

スタッドレスが難しい場合はタイヤチェーンで代用する

タイヤチェーンとは、タイヤの周りに装着して滑りにくくするためのチェーンのことです。

メリット デメリット
グリップ力が高い
価格が安い
巻き付けるのが大変
走行の際に大きな音が鳴る
走行速度が遅くなる

タイヤチェーンのメリットは、グリップ力が高い点です。

雪が深く積もった道や路面が凍結した場所は、スタッドレスタイヤであってもスリップしやすくなります。しかしタイヤチェーンの場合、スタッドレスタイヤが対応しにくいシーンでもしっかりと高いグリップ力を発揮してくれます。

もうひとつのメリットは、価格の安さです。タイヤチェーンはスタッドレスタイヤに比べると安価で購入しやすいため、気軽に使用しやすいと言えるでしょう。

デメリットは、以下の3つです。

  • 巻き付けるのが大変
  • 走行の際に大きな音が鳴る
  • 走行速度が遅くなる

1つ目は、巻き付けるのが大変である点です。

チェーン装着の初心者や力の弱い方の場合、チェーンを巻き付けるのにも一苦労となるでしょう。

チェーンを巻くのは冬場であるため、慣れていないと冬の寒い屋外で長時間かけて巻かなくてはならず、大きなストレスを感じる可能性があります。

2つ目のデメリットは、走行の際に大きな音が鳴る点です。

タイヤチェーンを巻き付けた状態で路面を走行すると、チェーンが地面にぶつかる音が常に鳴り響くことになります。

乗っている間ずっと大きな音が鳴り続けるため、ドライブによる快適さが失われる可能性は高いでしょう。

3つ目のデメリットは、走行速度が遅くなる点です。チェーンを着けた状態で運転すると、速度は30km/h〜60km/h程度に留められてしまいます。

メーカーが指定する制限速度を超えて走行すると、重大な事故につながる可能性もあります。したがって、チェーン装着中はいつも以上に走り方に気を使わねばならないという点にも注意が必要です。

まとめ:雪の降る10月下旬~5月頃はしっかり対策をすべし

最後に内容をおさらいします。

標高の高い日勝峠は、冬場の積雪や寒さによる凍結が5月ごろまで残っているケースが多い傾向にあります。

夏タイヤで冬場の日勝峠へ行くと、重大な事故を起こすリスクが高まります。また、夏タイヤの規制を行っていた場合、峠へ行くこと自体も難しくなるでしょう。

安全かつ確実に峠のドライブを行うためにも、雪の降る10月下旬~5月頃に峠を越える場合は、事前の対策をしっかりと行うようにしましょう。

具体的な対策方法としては、スタッドレスタイヤの使用またはタイヤチェーンの装着が挙げられます。

スタッドレスタイヤの特徴は、ゴムの硬さ・溝の深さ・細かな切れ込みです。3つの特徴によって、雪道や凍った路面を安心して走行しやすいというメリットを持っています。

一方で、燃費が悪くなりやすい・交換時期が早まりやすいというデメリットも存在します。

もうひとつの選択肢は、タイヤチェーンです。

タイヤチェーンはグリップ力が高いため、スタッドレスタイヤでスリップする可能性のある路面でも安全に走行しやすいという利点を持っています。

また、スタッドレスタイヤよりも安価で購入しやすい点も強みだと言えるでしょう。

一方で、巻き付けるのが大変・走行の際に大きな音が鳴る・走行速度が遅くなるというデメリットもあります。

それぞれのメリットとデメリットを比較しながら、どちらが良いかを検討してみましょう。

スタッドレスタイヤを購入検討の方はおすすめのタイヤや選び方を書いた次の記事を参考にしてみてください。

 

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