ベンツは、長年に渡って世界中で指示されている人気の高級車です。
しかし、いくら高級車とはいえ、気をつけないとバッテリー上がりを起こして動かなくなるケースもあります。
今回は、ベンツのバッテリー上がりの原因、解決策、防止方法などについて、詳しく解説します。
ベンツのバッテリー上がりの解決する3つの方法
ベンツのバッテリー上がりが発生しても慌ててはいけません。
その解決方法を知っていればバッテリーを正常に戻すことが可能です。バッテリー上がりの解決策を次より3つ紹介します。
1人でできるジャンプスターターを使った方法とつなぎ方
ジャンプスターターという機器を使用すれば、1人でもバッテリーの充電が可能です。
ジャンプスターターは、専門店やネットのECサイトで購入でき、 3,000〜2万円ほどが相場です。
ジャンプスターターには2本のケーブルが付いていて、それをバッテリーにつなげて充電します。
この状態をキープすれば充電が進み、ベンツのエンジンがかかればOKです。
ただし、エンジンがかかるくらいの充電しかできていないので、ベンツを30分〜1時間ほど走行してさらに充電することを忘れないようにしましょう。
救援車に助けてもらうジャンプスタート
他の車から電力を分けてもらうジャンプスタートという方法もあります。
しかしハイブリッドカーに対して救援車が非ハイブリッドカーの場合、あるいはその逆の場合ではジャンプスタートはできません。
救援車はバッテリー上がりと同じタイプのベンツでなければいけません。
救援車の協力でジャンプスタートするには、赤色と黒色のブースターケーブルが必要です。
ジャンプスタートする場合、ベンツのバッテリーのプラス端子、救援車のプラス端子にそれぞれ赤色のケーブルをつなぎ、救援車とベンツのマイナス端子に黒色のケーブルをつなぎます。
《取り付けるとき》
ベンツのプラスに赤→救援車のプラスに赤→救援車のマイナスに黒→ベンツのマイナスに黒
《取り外すとき》
ベンツのマイナスに黒→救援車のマイナスに黒→救援車のプラスに赤→ベンツのプラスに赤
取り外す時は取り付けたときと逆の順番です。
順番を間違える時も、火花が出る可能性があります。
ケーブルをしっかり接続したら、救援車のサイドブレーキがかかっているか確かめて、エンジンをかけます。
5分ほど経過したら救援車のアクセルをふかして、ベンツのエンジンをかけましょう。
エンジンが無事にかかったらお互いのエンジンを止めて、ケーブルを正しい順番で外します。
あとは、ベンツを30分〜1時間ほど走らせてバッテリーを十分に充電したら完了です。
ロードサービスや救援業者に依頼
ベンツのバッテリー上がりをどう解決していいのか、自分だけではわからない場合、ロードサービスや救援業車に依頼するのが無難です。
ロードサービスは自動車保険に付帯されているサービス、JAF(日本自動車連盟)、JRSといった民間サービスがあります。
自動車保険のサービスは1万〜1万5,000円ほどが相場です。
JAF(日本自動車連盟)、JRSは会員であれば無料で依頼できますが、非会員の場合は1万~1万2,880円かかります。
そして、バッテリーのトラブルを専門にしたカーバッテリー110番だと、税抜き8,890円でバッテリー上がり解決を受け付けています。
ベンツのバッテリー上がりは何が原因?
そもそもベンツのバッテリー上がりは何が原因で起こるのでしょうか。
その原因である3つのパターンを以下より説明しましょう。
走行頻度が少ないとベンツがバッテリー上がりになる可能性あり
ベンツに乗車する機会がそれほどなくずっと走っていない状態が続くと、バッテリーは上がります。
車のバッテリーは動いていなくても電力を消費する仕組みです。
そして、車のバッテリーは走ることによって充電されるようになっています。
そのため、走行頻度が少ないと充電されることがなく放電だけが続きます。
そして、バッテリーが上がってしまい電力がなくなると、エンジンを起動できなくなるのです。
エンジンがかかるバッテリーの電力は30分〜1時間ほど、電力を満タンにするには2時間〜3時間の走行時間が必要です。
バッテリーの劣化によるベンツのバッテリー上がり
バッテリーが劣化してしまうと、いくら十分に走行しても充電がすぐになくなってしまいます。
走行頻度が多くてもバッテリー上がりがひんぱんに起こる場合、バッテリーの寿命が尽きている可能性があります。
バッテリーの寿命は2年〜4年が一般的なので、ベンツの購入時からそれくらい経過しているときは、バッテリーの替え時です。
オルタネーターの故障が原因でベンツのバッテリー上がり
バッテリーが正常でもオルタネーター(発電機)に不具合があると、バッテリー上がりが発生することもあります。
この状態だといくら走行しても充電されないので、バッテリーが上がってエンジンがかからなくなるでしょう。
十分な走行頻度、バッテリーも劣化していない状態でバッテリー上がりが起きた場合、オルタネーターを確認しましょう。
ベンツのバッテリー上がりの予防方法とは
バンツのバッテリー上がりはあらかじめ予防策を知っておくことで、事前に回避できます。
その予防策とは次の3つです。それぞれの内容を詳しく紹介しましょう。
ベンツのバッテリー上がりは早めのバッテリー交換で防止できる
バッテリーの寿命は先述した通り、2年〜4年です。
このような症状が目立つ場合、放置するのではなく早めのバッテリー交換がおすすめです。
ベンツのバッテリー上がりの方法
バッテリー交換は業者に依頼する方法もありますが、自分で交換もできます。
専門業者にバッテリー交換を依頼すると新品バッテリー代を含めて4万円前後が相場です。
しかしバッテリー自体はネットなどで安くて4,000円前後、高くても1万6,000円ほどで購入できます。
しかしバッテリーはなんでもいいわけではなく、車の排気量や車両型式、エンジン型式によって、使用できるものとできないものがあります。
車検証を見て車両型式などを確認しておきましょう。
《交換方法》
①ベンツのバッテリー端子をマイナス、プラスの順で外し、次にステーを外す
②バッテリーを取り出して新しいバッテリを設置
③取り外しと逆の順番で取り付けて完了
《必要道具》
・レンチ(8〜10mm)
・マイナスドライバー
作業時間は30分もあればできるので、交換費用を節約したい場合は、この方法がおすすめです。
バッテリーの補充電でベンツのバッテリー上がりを阻止
バッテリーの充電が不十分と感じたら、別売の充電器による捕充電をすることをおすすめします。
別売の充電器を使えばベンツを走らせることなく充電をすることが可能です。
また、充電器の計測器を見れば、バッテリーがどれだけ充電されているかも把握できます。
捕充電ののための充電器はあらゆるタイプが販売されていますが、すべての充電器がベンツに対応可能ではありません。
充電器を購入する際はベンツが対応可能か確認しましょう。
アイドリングストップをOFFにしてバッテリー上がりを予防しよう
アイドリングストップ機能は、踏切や停車線で停止したとき自動的にエンジンを切る機能で、これにより燃費向上が見込めます。
しかし、この機能は電力消費するのでバッテリー上がりの原因にもなります。
バッテリー上がりを予防したい場合は、アイドリングストップをオフにして電力消費を抑制しましょう。
運転席にあるボタンをオフにすれば、アイドリングストップは解除できますが、エンジンがかかっていない状態だとオフにはなりません。
エンジンをかけるたびにオフにする必要があります。
ベンツのバッテリー上がりに関する豆知識
バッテリー上がりには先述した原因以外にもあります。
ベンツのバッテリー上がりに関する情報は、ちょっとした小さなことでも知っていると便利です。知って得する豆知識を2つ紹介しましょう。
ベンツのバッテリー上がりが原因?ドアの鍵を開ける方法
ベンツのバッテリー上がりでスマートキーが使えない、スマートキーの電池切れ、半ドアのためなど、ドアを開けられない場合があります。
そのときはスマートキーに内蔵されているメカニカルキーを使って手動でドアを開けましょう。
メカニカルキーはスマートキーの解除ボタンを押すと取り出せます。
ベンツのトランクが開かない時の解決策
バッテリー上がりはトランクの開閉もできなくなる場合もあります。
そのとき無理して開けると壊れてしまうので、メカニカルキーで開けるか、業者に連絡してジャンプスタートしてもらいましょう。
まとめ
ベンツがバッテリー上がりしてしまうと、各所に不具合が発生します。
ベンツは高級車なので修理費用も決して安くはありません。
不具合を回避するためには、バッテリー上がりが起きる原因、その対処法をしっかりと覚えることです。
さまざまなことを学習して、快適なベンツオーナー生活を送りましょう。